週五日記

ボチボチがんばります

くっすん大黒

2011-01-11 08:42:45 | Weblog
吉本隆明さんの本で紹介されていて、

なぜか、その紹介で読みたくなり、

あるヒトに『おもしろい』といわれ、

『読もうかな』と思いつつ、読まないできて

本屋にいって、さんざん悩んだ挙句、

買って読んだ。


正直な感想。テンポと、状況変化が心地良い。と思った。


しかし、はじめて文型評論家の解説を読んで、

『評論家って、すごいな』と思ってしまった。


文学史における『くっすん大黒』の位置付けの解説に

『ほほう、』と、うなってしまった。


34歳で町田さんが書いたとあったが、言葉のチョイスは

大正の香りもあるのに、現在現在のような感じもありつつ、

小説の枠組みは、○○さんとか、○○さんの枠組みを

踏襲しつつ、というところが、おもしろい。


あと、感想として、小説の時代背景をボカすことによって、

『感情移入』に成功しているように感じるがなあ、違うか。


あと、文芸評論家の方も書いていたが、

『みずみずしい感覚』が、『近代的なもの』によって壊されていく

感覚のリアルさに焦点をあてて書いているのが、文学史を一歩前進させた

ところで、その『一歩』が評価されているところか?よーわからんが。
コメント
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