さむらい小平次のしっくりこない話

世の中いつも、頭のいい人たちが正反対の事を言い合っている。
どっちが正しいか。自らの感性で感じてみよう!

戦争ってよくないよなぁ

2022-03-08 | 社会・経済



『戦争って、よくないよなぁ』

これは、進撃の巨人のワンシーン、敵艦めがけ、砲弾を投げつけ壊滅させる直前の、獣の巨人・ジーク・イエーガーのセリフです

そう、戦争はよくないものです

世界中の大半の人はそう思っているでしょうし、こんな当たり前のこと、子供でも知っていることです

にもかかわらず、人類は生まれてこの方、戦争を止め、武器を置こうとしたことなどないのです

それを大前提としてお話できればと思います

近現代における戦争、小平次は、そう、商売人が引き起こしているんだと思っています

商売人とはちょっと語弊があるかもしれません、商人は本来汗を流して働き、お金を稼ぐ人達だろうと思いますが、今、世界中でその影響力を誇示し続ける主な人たちは、汗水流す人たちでは無い大資本家、投資家、その資産は一般人には想像もできない程のもの、その力を使い、より自分たちだけがもうかる仕組みづくりをする、その過程で戦争も起きる、きっとそうだろうと思っています

日本は古くから、武士が政り事を行い、町の治安を守ったりもしていました

三俵二人扶持の下級武士でも、その誇りは持ち、いかに資産を持っている大商人でも政り事には基本的にはかかわらない、そういう体制ができていたのではないでしょうか

西欧諸国やアメリカの年表を見れば、外国と『戦争』をしていた時間の方が圧倒的に長く、アメリカなんかはほとんどの時間、何かしらの形で戦争に加わっています

日本はイギリスと同じ島国でありながら真逆です

2,000年の歴史の中、いや、世界に4大文明などと呼ばれる文明が栄えた頃から見れば数千年間の歴史の中で、外国との『戦争』にかかわっていた時間はほんのわずかです

そんな日本が大陸に進出し、西欧諸国と、太平洋を挟みアメリカと大戦争に突入した理由はなんでしょう?

ポツダム宣言にその理由が書かれています

『六、吾等ハ無責任ナル軍国主義カ世界ヨリ駆逐セラルルニ至ル迄ハ平和、安全及正義ノ新秩序カ生シ得サルコトヲ主張スルモノナルヲ以テ日本国国民ヲ欺瞞シ之ヲシテ世界征服ノ挙ニ出ツルノ過誤ヲ犯サシメタル者ノ権力及勢力ハ永久ニ除去セラレサルヘカラス』

日本が世界と戦争に至った理由は…

『世界征服』!!!

だそうです

『世界征服』!!!


『おい! 世界征服って…、仮面ライダーかよ!!』 

違うよ、日本だよ

『日本はショッカーかよ!! おい!』



違うよ、日本が世界征服を企んでいたんだよ

『日本は悪の組織かよ! デストロンかよ!!』



違うよ、それは仮面ライダーV3だよ



日本が世界征服を企んでいたって…

こんなバカげた話が、当時世界をリードしていた国々のトップの人たちによって真実であるかのようにされてしまったわけです

その後、敵将のマッカーサーが、日本が戦争に突入した理由は、主に『安全保障上』の理由である、と、少しはまともなことを言いましたが、未だ世界中の人たちの多くは、日本がショッカーよろしく世界征服を企んだ結果の戦争だった、くらいに思っています

日本人でもそんな風に思っている人たちが大勢います

日本の戦争が『侵略戦争』であったか『自衛戦争であったか』という議論はおいておきますが、戦勝国が歴史を作ることは間違いありません

ポツダム宣言は、その時点ではまだ戦争中でしたので、戦後の日本を裁くための理由づけであったのかもしれません

さて、今のロシアのウクライナ侵攻、冒頭でも申し上げた通り、戦争ってよくないよなぁ、と思いますし、いかなる理由があろうと、民間人を巻き込んでの軍事侵攻など許されない!

というのもわかりますし、その通りだと思います

しかし、日本をショッカー扱いして世界から戦争は無くなりましたかね

プーチンロシアにも同じことが起きてやしませんかね

日本が真珠湾攻撃をしたら、チャーチルがほくそ笑んだ、なんて話もあります

で、こんな記事

『なぜアメリカは「ロシアがウクライナを侵攻してくれないと困る」のか』

と、こんな記事

『バイデンに利用され捨てられたウクライナの悲痛』

と、ついでにこんな記事

『LNG 米から欧州への輸出急増 ウクライナ情勢でロシアけん制か』

記事によれば、なんかですね、ロシアがウクライナに侵攻してないうちに、アメリカのヨーロッパ向け天然ガスの輸出が4倍になってるそうです

その上で今回の経済制裁、本当かどうかもわからない温暖化やCO2悪玉説で、天然ガスの人気はうなぎ上り、その輸入をロシアに頼っていた欧州諸国、経済制裁で輸入できない、となればアメリカはさらに儲かります

上の記事が事実だとすれば、アメリカは周到にロシアを挑発した上で、昨年末の不要な『軍事不介入宣言』、これまでの気候問題などとの連動を見ますと、やはり商売人が絡んでいるように見えて仕方ありません

何より、相手を挑発し、その上での偽旗作戦などは、古くからアメリカの常とう手段でもあります

今回のロシアの軍事侵攻は、人道的には許されるものではありません

しかしながら、一方的にロシアを悪の組織、ショッカー扱いしてるだけでは本当の平和なんかほど遠いものだと思います

現に、報道では、プーチンさんのことを『暴君』だとか『悪魔』だとか、『〇〇病に懸かっている』とか、『精神を患っている』などという論が目立つようになってきました

これも、商売人が邪魔者を攻撃する時にメディアを使って行う常とう手段です

さて、ロシアが昔から、ソ連時代も通じて相当に横暴な国であったことは間違いありませんが、かと言ってアメリカやイギリスもそう変わりはありませんし、ましてやショッカーを倒す正義のヒーローではない事も確かです


小平次としては、実際のところ、今の状況を見て、プーチンさんは『誰と』戦っているのかなぁ、と思ったりしています




御免!







コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする