さむらい小平次のしっくりこない話

世の中いつも、頭のいい人たちが正反対の事を言い合っている。
どっちが正しいか。自らの感性で感じてみよう!

インド放浪 本能の空腹25 午後のひと時

2020-11-29 | インド放浪 本能の空腹
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30年近く前の、私のインド放浪、当時つけていた日記をもとにお送りしております


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 おれが宿泊していたホテルは、バブーのオジが経営するホテルであった。こじんまりとしていたが清潔で、シャワーは水しか出なかったがなかなか快適に過ごすことができていた。

 オーナーの娘にマリアという3歳の少女がいた。マリアは時折おれの部屋に勝手に入って来ては、何が面白いのか、おれの旅行バッグを開けて中身を物色したりしていた。
 インドの女性らしく、女性と言っても幼女だが、目鼻立ちがくっきりとして、将来はさぞかし美人になるであろうことは一目でわかった。
 朝になるとホテルの前に、大きな荷台をつけたサイクルリクシャがやって来る。その荷台には、ブラウンのサスペンダー付きスカートや半ズボンに真っ白なブラウス、シャツを着たマリアと同じ年頃の子供が数人乗っている。同じ制服を着たマリアも、リクシャ引きに抱きかかえられ荷台に乗せられる。幼稚園へ行くのだ。通園バスならぬ、通園リクシャである。

 街には、学校へも行けずミッキーマウスで朝から晩まで働いているシメンチャローや、海岸でみすぼらしい格好で貝細工を売っている少年などが大勢いる、マリアは経済的にはとても恵まれた子だ。

 ある日の昼時、おれはそろそろ昼飯を食いに出よう、と思いながらもゴロゴロとベッドに寝そべり本を読んでいた。本と言ってもガイドブックである。

『コヘイジ…』

 誰かが小さな声でおれを呼ぶ、開けっ放しの入り口のドアを見るとマリアが立っている。

『〇▼@=¥*+#…』

 何かを言っているがわからない、だがジェスチャーでおれにこっちへ来い、と言っているようだ。腰を上げマリアの方へ行くと、マリアはおれをバルコニーへと誘う。
 気持ちの良い青空の下、バルコニーへ出ると、敷物の上に豪華な料理と、ビール、ウイスキーなどの酒が並べられている、傍らにはデッキチェアでくつろぐバブーのオジであるオーナー、その奥さん、そしてもう一人若い女性が座っていた。

 おれはマリアに連れられ、海側に背を向けるように腰かけた。とろんとした半開きの目のまま、オーナーが言った。

『コヘイジ、たまには一緒にランチでもしよう』

 これまでオーナーとはほとんど口を聞いたことはなかった。顔を合わせれば挨拶ぐらいはしていたがそれ以上のこともなかった。大体インド人は、実際はそうでもないのだが、態度がぶっきらぼうに見えるやつが多い、このオーナーもそうだったし、おれに対して好意的なのか、そうでもないのか、よくわからないのである。だから、この突然のランチの誘いはとても意外なことであった。
 
 オーナーにビールをついでもらい、奥さんが料理を取り分けてくれた。

『昔の野菜は味が濃かった、今の野菜はあまり美味くない』
 そして
『インド辺りに行けば、きっと日本の昔の野菜のように美味いだろう…』

 と、おれの父親が言っていたが、実際そんなこともなかった。これまでインドでサラダ類も食べてきたが、日本の野菜と比べ特別美味いとも思わなかった、今取り分けてもらった生野菜のなかの人参を食ってみる、やはり大差はない。

 気になったのは、クリームシチューのような白いスープだった。インドへ来てから初めてみる色のスープだ。一口食ってみる…。

 カレーだ…、色の違うカレーだ…。

 インドのレストランで、メニューのカレーのコーナー以外のところに書かれている物を注文し食ってみると、やはりカレー味のカレーだ…、ということは多かった。

 暑くもなく寒くもなく、青空とそよ風が心地よい、デッキチェアでくつろぐオーナーとしばらく話をした。

『キミは、なんでインドへ来ようと思ったんだ?』

 インドへやって来てから何度もされた質問である。だが、この時のおれは、本当のところなんでインドへやって来たのか、その理由をおれ自身わかっているようでわかっていなかったのだ、と言うより、わかっていないこと自体、わかっていなかったのだ。

 これより数年前、スペインのバルセロナを一人旅で訪れた。刺激的な街だった。
 その後大学を卒業し、結婚したい、と思っている女性もいた。就職し、家庭を持てば時間の制約も気にすることなく、行き当たりばったりのきままなぜいたくな旅、そんなことはもう二度とできないかもしれない、人生最後かもしれない気ままな旅はどこへ行くか、バルセロナ以上に刺激的な街、国、インドしかない、その程度の感覚であった。
 だが、この日記シリーズの最初でも述べたように、日本を発つ直前のおれは、充実した社会人生活と彼女のK子、冒険心なんてものはどこかに消え失せていたのである。それでも無理やりにでもやって来た本当の理由におれが気付くのは、日本に帰ってから数年後のことである。

『なんでインドへ来ようと思ったんだ?』

 その理由を自分自身で良く理解していなかったおれの、こう聞かれたときの答えは決まっていた。

『ボクは、マハトマ・ガンディーを尊敬しています、あのガンディーを輩出したインドという国がどんな国なのか見てみたかったのです』

 この言葉は半分くらいは本当だったかもしれない。

 このころおれはクリスチャンだった。絶対的な神の愛、キリストの博愛、それとガンディーの非暴力非服従、という思想に共通するものを感じていた。

 インドにおいてもガンディーは英雄である。インドのいたるところにガンディーの銅像が建っていたし、このプリーの街の公園にもあった。高額紙幣である100ルピーの肖像もガンディーだ。

 外国人から自国の英雄を尊敬している、と言われれば、インド人も多少は誇らしく、気分も良いだろう、どこかにそんな感覚もあったかもしれないし、これまでおれがそう答えて嬉しそうにしたやつはいても、気を悪くしたように見えたやつはいなかった。
 
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 ところが、この時のオーナーは少し違う反応だった。相変わらず半開きの目のまま、表情は変えずに、気持ちの良い昼下がりの時間に合わせるような穏やかな口調で言った。

『確かに、ガンディーはインドの独立の父として、インドだけではなく世界から称賛されている、だが、ガンディーは戦後の分裂したインドの元凶でもある…。私は、チャンドラ・ボッシュこそがインド独立の英雄だと思っている…』

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 チャンドラ・ボース、名前はもちろん知っていたが、この時のおれには大した知識もなかった。ボースが英雄…、それよりもおれは、ガンディーがインド分裂の元凶という言葉をインド人から聞いたことに驚いていた。

 オーナーは、それらのことについて詳しく語りだしたが、難解な言葉も多く、深くは理解できなかった。そして最後にこう言った。

『キミたち日本人は、かつて白人の人種差別に、有色人種として唯一立ち向かった勇敢な国民だ、インドもともに戦ったと思っている』

『だが…、ヒロシマ、ナガサキにAtomic Bombを落とされていながら、今はアメリカの言いなりだ…』

 おれは言葉が出なかった。なんと答えていいかわからなかったのだ。

『まあ、難しい話はこれくらいにして…』

 オーナーはそう言っておれに水割りを作ってくれた。

 しばしの談笑ののち、おれは部屋に戻りベッドに寝転んだ。そして考えた。

 このとき、おれはそれなりに熱心なクリスチャンであった。また、おれの父は中国は素晴らしい国だ、と言ってはばからない人であったし、家では共産党の機関紙『赤旗』も購読していた。かつての日本軍が大陸で、それこそ普通の人間が想像すらしえない残虐な方法でアジアの人々を虐殺した、と家でも学校でも聞かされて育った。どこで撮られたものかもわからない、日本軍によって首を切り落とされた、とされる死体の写真なども見たことがあった。

 そんなおれは教会に毎週通い、平和を祈り、過去の蛮行を同じ日本人として反省し続けなければいけない、戦争などは決して起こしてはならない、そう考え反戦反核の集会にも行ったりして、ギターをかき鳴らし皆で歌ったりもしていた。

 そんなおれだったから、アジア人の口から直接出た

『キミたち日本人は、かつて白人の人種差別に、有色人種として唯一立ち向かった勇敢な国民だ』

という言葉は衝撃的なものであった、そしてそれは、この時のおれには、とても受け入れ、消化できる言葉ではなかった。

 おれがボースのことをもう少し知り、やがてキリスト教と決別していくのはこの旅を終え、少しの時間が経ってからである。

 信仰を持つこと、それはその人のアイデンティティそのものである、キリスト教においては、すべてが神の計画のもとに世界が動き、信徒は神のために生きるのである、逆に言えば、それが無ければ生きる意味もない、だから決別すると決めてからしばらく、おれは自我の崩壊のような状態に見舞われ、精神科にも通うことになる。

 それでもおれにキリスト教からの決別を決心させたもの、その一つにこの日のオーナーの言葉は少なからずのきっかけをおれに与えたことは間違いのないことであった。



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この日、オーナーに言われた言葉は、全く別な場所で全く別の人からも数回言われました。インド以外でも似たようなことを言われたことがあります。
チャンドラボースが、この街、プリーのあるオリッサ州の出身であったことも大きかったのかもしれません

※引用元を示し載せている画像は、撮影された方の了承を頂いた上で掲載しております。それ以外の「イメージ」としている画像はフリー画像で、あくまでも自分の記憶に近いイメージであり、場所も撮影時期も無関係です。


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新型コロナ(武漢肺炎)について大学生と語り合ってみた

2020-11-25 | 社会・経済


こんにちは
小野派一刀流免許皆伝小平次です

さて、小平次は月に一度、地元の大学生数名と月毎に担当者を決め、その担当者が一つのテーマについて自分なりに調べ、皆の前で発表、その後にそれについて皆でそれぞれの考えを述べ合う、というような会をやっています

テーマは歴史上の人物などが多いのですが、別に何でもかまいません

芸術やスポーツ、その他趣味のこと、果ては超常現象なんてテーマで語った学生もいました

先日のこと、担当の学生が体調不良で欠席、急きょ当日小平次に担当の受け持ちの依頼がありました

急だったこともあり、すぐにでも話せることとして、『新型コロナ(武漢肺炎・以下コロナ)』をテーマに語ることとしました

内容はこれまでコロナについて小平次がこのブログで語ってきたこと、その後あらためて知ったこと、気づいたことについて語りました

小平次がコロナについてこれまで言ってきたこと

インフルエンザで亡くなる方の数は、関連死も含めて年間約10,000人、風邪などの感染症から免疫力が低下した人などを含め、肺炎で亡くなる方の数は約10万人、ついでに言えば交通事故で亡くなる方の数は年間約3,000~5,000人、後遺症などの残った方、事故後24時間以上経ってから亡くなった方を含め負傷者は約50万人です

これに対し、今回のコロナの死者は、別な死因で亡くなった方がたまたまコロナの陽性者だった、という『関連死』とも呼べない方々を含め、令和2年11月23日時点で1,996人です

これまでのマスコミの報道の在り方、それに同調した人たちの一部が自粛警察となり陽性者への誹謗中傷、これによる自殺者まで出ている現状、多くの企業が倒産、もしくは大幅な減収、それによる失業者、自殺者の増加、満足の行く学校生活を送れない子どもたち、今回の参加者には大学入学以来一度も学校に行けていない学生もいました

何かの目標に向かって努力を重ね、その成果を発表する場所を奪われた人たちも子供たちをはじめ、大勢います

コロナの恐怖で鬱になっている小学生が身近にもいます

小平次がコロナについてこれまで言ってきたこと

上記の数字を見た上で、他の感染症、その他の病気、事故等と同様にコロナも人間の死因の一つして比較してみた場合、ここまでの経済的な損失、そして『精神的な損失』、それらと対比したとき、今の過熱した報道も、それに釣られたような自粛や各種の制限はやりすぎではないのか、通常の感染症対策、手洗い、うがい、消毒で十分なのではないか、コロナの脅威とこれらの経済的な損失と精神的な損失は釣り合いはとれるのか、という問いかけです

そしてその問いかけに対する小平次の考えは、現在のマスコミ報道は恐怖を煽るだけで過剰であり、緊急事態宣言や外出制限、休業要請、学校の休校などはやりすぎである

コロナの脅威とこれらの経済的な損失と精神的な損失は釣り合いはとれるのか、とても取れない、失う代償が大きすぎる、ということです

今回学生たちにはこういった数字的なデータに、これまでご紹介してきた専門家の意見等を加え、最終的に上記の小平次自身の考えを話しました

これらの話をする前、小平次は会の冒頭で次のような話をしました

『みなさんは郵政民営化、という言葉を聞いたことがありますか?』

『みなさんがそう、小学校に入ったころでしょうかね、それまで国営でやっていた郵便局なんかを民間企業にする、そういうことを国が決めて実行したんです』

『郵政民営化を推し進めたのは、時の首相、小泉純一郎さんと、そのブレーンとも言える竹中平蔵さんと言う人でした』

『ところが、首相が進めようとしているのに、同じ自民党内に、強力に反対をする人たちがいました。その急先鋒が、平沼赳夫さんと亀井静香さん、どちらも当時の大物議員です』

『この人たちの出身大学を見てみますと、小泉さん・慶応大学、竹中さん・一橋大学、平沼さん・慶応大学、亀井さん・東京大学…、みなさんがとても入ることのできなかった一流大学ばかりです、あ、もちろんボクもとても入れませんでしたよ…』

『どうでしょう、こんな頭のいい人たちが、一方では郵便局を民営化すれば日本が良くなる、と言い、もう一方では、いや、悪くなる、と正反対の言い合いをしていたんです』

『この人たちだけではありません、他にも一流大学の先生や専門家、そういう人たちが難しい言葉を並べて正反対の言い合いをしていたんです』

『こんな頭のいい人たちですら言い合うばかりで結論がでないようなことに対し、自分を含めた素人の国民にその良し悪しなんかわかるはずもありません』

『わかるはずもありませんが、ボクは郵政民営化に反対でした。 なぜ? 一つは感覚、とこれまでの歴史を振り返ると、平沼さんたちの言っていることの方が素人ながらしっくりときたからです』



『今流行りのコロナも同じです。一方、と言うより大多数はコロナは怖い、緊急事態宣言を出せ!、外出を控えろ!、Go toなんかやめろ!と言っていますが、反対に、中途半端な自粛や制限などはやめて、集団免疫の獲得を目指せ!という人もいます』

さて、冒頭でこのような話をした上で、コロナに対する小平次のこれまでの持論を話したわけです

女子学生Hさん
『私は最初からコロナとか怖いと思いませんでした、それは漠然としていましたが、徐々に感染者と死者とかの数字を見て、やはり必要以上に恐れることはない、と思っています。怖いのはコロナそのものよりも風評だと思います』

男子学生O君
『最初は怖いと思っていましたが、僕もHさんと同じで、発表される数字を見て、あ、これは騒ぎすぎだと思いました、何より今、学校で授業も受けられず、図書館や他の施設も使えないのに学費の減免がないのは納得いきません』

男子学生K君
『僕はコロナは怖いです。と言うより、全ての感染症が怖いです、僕は風邪系の感染症に罹ると40度以上の熱が出る体質で、高熱で脳とかに何か後遺症が残ったり、場合によっては死ぬかもしれない、だから怖いです、でも怖いからこそコロナのこともたくさん調べました、今日小平次さんが話してくれたこと、集団免疫やウイルス干渉などの話は大体知っていました、そういう科学的なデータや論があるのに、マスコミはただ恐怖を煽るだけ、自分で調べてみて、怖いですけど必要以上に怖がることもないと思っています』

女子学生Yさん
『今日の小平次さんの話は、あくまでも小平次さんの考えで、一方の意見に過ぎないということですよね』

Yさんに対し小平次は答えます

『その通りです、だから初めに郵政民営化の話をしました。正反対のことが日々ネットに出回っています、ほとんどはただ感染者の数の発表や移動制限で打撃を受けている人たちの様子ばかりですが…。それでもいくつかのことははっきりとしています、私たちが知り得る確かな情報を知り、自分の頭で考えること、感じ取ることこそが大切だと思います』

Yさんは実は小平次の娘、娘は社会科の教師を目指し、西洋史を専攻しましたが、学ぶうち、

『歴史は解釈によって正反対の主張が出てくる、自分では違う、と思うことも国や学校の方針で教えなくてはいけない、西洋史を学んでわかったことがある、イギリスは酷い国だったということ、でもそうは教えられない、だから自分は音楽の教師を目指す』

そう決断し、転部試験を打楽器で受け合格、来春からは音楽教師を目指します

しかしながら、学校の施設も利用できず、合奏のために集まることもできない、技術の向上のための練習ができない状態です

スポーツの強い大学なので、全国レベルの運動部は特別に大学施設を利用し練習することができますが、文化部系は何か公共団体から演奏の依頼があったとか、そういうことがなければ許可されない、娘は自治体や公共団体、施設と掛け合い、何とか学校に行けるよう自分なりに戦っています

さて、話がそれました

今回に限らず、この会で若い学生たちから学ぶことはたくさんあります

そして今回も皆の意見を聞いてとても参考になりました

コロナが怖いと言う学生も、怖くないと言う学生も、皆冷静でよく勉強していました

入学以来一度も大学に行っていないという学生を始め、早く再開してほしい、と切実な声を聞きました


今また、第三波だと連日大騒ぎでメディアが報道を繰り返しています

このメディアや、それに同調する人に聞きたいことがあります

ただ毎日感染者(陽性者)の数の発表と、閑古鳥が鳴き悲鳴を上げる観光地や飲食店の方々の声などを報じておりますが、一体どういう状態になったらコロナは終息した、と考えているのでしょう

ワクチンができたら?

ワクチンは一部ですでにできているようですし、今後それなりに効果的なものができるでしょう

しかし、インフルエンザもそうですが、ワクチンが効く人もいれば効かない人もいます

おそらくコロナのワクチンもそんな感じになるように思います

以前から申し上げていますが、感染者の数が減ることはあったとしても、コロナは終息はしないでしょう

今、Go toキャンペーンの見直し、などが叫ばれていますが、経済活動や日常の活動を抑制し、感染拡大を抑え込むというやり方は、どれだけの経済的、精神的損失を被ろうと徹底してやり続けなければ意味がありません

現に緩めれば今の状況です

いつまで抑制する? ワクチンができるまで? コロナウイルスがほぼ死滅したと確認できるまで?

いずれにせよいつになるかわからなかろうが、抑制を緩めれば同じことの繰り返しです

再度申します

交通事故の死者、負傷者は年間約50万人です

あるテレビの報道で、困窮する事業主さんのインタビューをやっていました

『経済を回して欲しいけど、人命には代えられない』

交通事故は感染しませんが、人間の死因の一つとして見れば、私たちはコロナよりも交通事故で死ぬ確率の方がはるかに高いということです

それでもこの世から車を失くせ、と言う人はいません

必ず数千人が死ぬとわかっていながら私たちはすでに経済優先の世の中に住んでいるのです

いつまで続くかもわからない感染状況、どれだけ経済的、精神的損失を被り、北海道など弱った人たちの土地を中国人が爆買いしようとも抑制し続けるのか

交通事故や他の感染症、病と同様に、『人はいずれ死ぬのだ』、と、人間の死因の一つとして受け止め共存を目指すのか

エボラ出血熱やペストほどのものならともかく、今の現況を見る限り、一刻も早く国と国民全体で意識を変え後者へシフトするべきです


御免!

※PS 小平次の女房殿は全世代型の交流福祉施設で責任者をしております。そんな女房殿の施設へおばあちゃんたちが大挙してやって来て言うそうです。

『早くカラオケ教室を再開してよ!家族には外へ出るなと言われるけど、老い先短いんだから、いつまでも引っ込んでたら死んじゃうよ!!』

手洗い、消毒、検温を適切に行い、距離を取り、歌う人の前に手製の大型アクリル板を立て、事業を再開したそうです




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残念な結果の米大統領選 とりとめのない雑感

2020-11-10 | 社会・経済


こんにちは
小野派一刀流免許皆伝小平次です

大騒ぎだったアメリカ大統領選挙が終わった?

ようです

小平次としてはトランプさんの再選を願っていたので非常に残念です

もはや世界は終わりだくらいに思っています

ところで本国アメリカのメディアも日本のメディアも、どちらかというとトランプさんのこれまでの言動や行動の『負』の部分を強調し、まるでトランプさんが再選すれば民主主義が崩壊する!

と言わんばかりの感じに見えていました

また、トランプさんは白人至上主義、黒人への差別を増長させているかのような報道も目立ちましたが、少なくとも小平次が過去発言なんかを拾ってみても、あからさまにそういうことを言っているような発言は、一部の切り取り記事を除いて見当たりません(大統領就任以前のものはいくつか見つけましたが、本当かどうかわかりません)

ミネアポリスの黒人男性が警察官の行き過ぎた身柄確保により首の圧迫による心肺停止で亡くなった事件がありました

確かにこの時の映像などを見れば行き過ぎのようにも見えますが、一方で被害男性が過去、薬物や窃盗、銃を使った強盗などの前科があったらしい(https://note.com/xxxyukixxx/n/n588548711930)ことなどは少なくとも日本のメディアなどでは報道されていません

こういうことを言うと決まって

『だからと言って殺していいことにはならない』

などと極論で頓珍漢な反論をする人が必ずいますが、そんなこと言ってるんじゃありません

銃社会アメリカ、その上で、アメリカにおいて黒人に対する差別があるのは間違いのないところだと思いますし、今に始まったことでもありません

トランプさんの過激な言動がそういうことを助長したこともあったかもしれませんが、なんでもかんでもトランプさんが差別を助長しているってのは短絡的にすぎやしないか、ってことです

この時の警察官は『殺人罪』で逮捕されておりますし、過去にもいろいろ問題があったようですので、行きすぎであったことは間違いのないところなのかもしれませんが、このことを機に、デモが広がり、やがて一部で暴動にまで発展していきますと、日本のメディアなども含め、多数の報道は、こういうことも全てトランプさんの人種差別政策が生み出している、悪いのはトランプだ、というように聞こえてきましたよ

なんの関係もない商店などを襲い、金品を強奪するような輩が多数出て、それに対しトランプさんが『軍を派遣する』と言ったわけですが、メディアの報道はデモに参加している女子大生のインタビューを流し

『トランプは自国民に銃を向けようとしている』

などとこれまた頓珍漢なものでした

小平次が襲われた商店の店主だったら

『今すぐ軍でもなんでも派遣してくれ!』

と叫んだことでしょう

移民政策に関しても、トランプさんの主張や政策がまた差別を助長するかのような報道も目立ちましたが、基本的には不法移民の取り締まりを強化しただけであって、不法移民であろうとなんだろうと、すべて受け入れるのだ、というユートピア思想で夢想を描いている人でもなければ、不法移民を取り締まるのは当たり前だと思います

『国境などをなくし、全ての人が手を取り合い、戦争などのない平和な世界を』

こんなことは夢想に過ぎず、それが実現できたのであれば、人類が文化文明を築き上げて1万年、とっくにそういう世界を作っていたはずです


小平次がトランプさんの再選を願った理由

一つは、日本の国益を考えた上での東アジアの安全保障について、ノーベル平和賞を受賞しながらも、核保有国としての義務を果たさず、北朝鮮を野放しにし核開発をさせてしまった前任のオバマさんよりもはるかに平和への貢献度が高く見えたこと

小国を借金漬けにし、港などを奪い取り、経済的な侵略をする中国、時には我が国の尖閣周辺も含めた東南アジアでの軍事行動などを行う横暴な国、台湾、ひいては沖縄をも飲み込もうとする横暴な国、その中国に圧力をかけ続けてきたこと(まあアメリカもロクなもんじゃありませんが)

上記のユートピア思想は、共産主義者と、一部の投資家、大資本家の都合の良い世界として利害が一致しています

そのような独裁国家と儲かればそれで良いとする連中を排除しようとしていた風に見えたこと

そんなとこでしょうか

あ、あとコロナ(武漢肺炎)ですかね

自らが陽性者となりながら職務に復帰

『コロナに人生を支配されるな!』

名言だと思いましたよ



さてトランプさんが、郵便投票などの不正を訴えていることについて、多数の知識人、メディアなどが往生際が悪い、と言っています

反面、フェイクかもしれませんが、上司から郵便投票の封書の到着期日の書き換えを命じられた郵便局員の証言だとか、郵便投票に死者の票が多数含まれていたなんて情報も飛び交っています

どうなんでしょう、わかりません



小平次が日頃思っていること

『大多数が言っているから正しいとは限らない』

『大多数が言っているから真実だとは限らない』


これまでの歴史においてそんなことは山ほどありました

アメリカの大統領がだれであろうと、自国を自国で護れない国のままでは何も変わりません

トランプさんが大統領のうちは、日本が真の独立国家として歩めるチャンスがあったのではないか、と思ったりもしましたが、属国根性丸出し、儲かればそれでいいと考えている人たちのための政治家が力を握っているうちはどうにもなりません


御免!

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