tontonjyoのブログ

yahooから引っ越して来ました。思ったことを適当に書いています

中国漁船問題・・・職責の逸脱

2010-09-25 13:40:27 | 日記




まぁ、良いよ。政府の主張を信じましょう。それでもだ。検察に政治的判断をさせるなんて・・・それは検察の職責を逸脱しているんじゃないのかい?。

色々と反応が出ているようだけど、見る限り多くの国民は検察に政治的判断なんて求めてないようです。「検察は国内法に基づき清々粛々と手続きをしてください。政治的判断は政府がしてください。」と言うのが当たり前の意見でしょ。

憶測すれば「レアアースで追い詰められた。フジタ社員の件で追い詰められた。」なんてことはあると思うけど、その解決は政府がやるべき仕事で検察が判断するって、普通は「おかしい。」って思うんじゃない。不安になるよね。「お前等の仕事は、そうじゃねぇだろ。」って話じゃん。

政府が検察の判断を支持するって、つまり政府の考えと一致した。政府もそうしようと思っていたってことでしょ。これで批判をかわせると思っているのか。それに「次どうすんだよ。中国漁船がまた日本領海に入って着たらどうすんだ。放置なのか。」ってこと誰でも思うよね。これじゃ判断の程度が低いと思われてもしょうがない。

もし、政府の意向があったのなら、正々堂々と「我々政府は〇〇と言う事情で他に方法はないと判断します。中国漁船の船長を無条件解放します。」と確り言いなさないな。理由が確りしているなら国民も納得するでしょうよ。なっさけねぇなぁ・・・。

もしかして「そうしましょう。」って・・・政府が官僚に吹き込まれたのかなぁ・・・。だとするとあまりに稚拙過ぎる・・・。最近キャリアの不祥事が多い、官僚の質が落ちているのかもなぁ・・・。




まぁ、俺から言わせてもらえば、政治的判断としてやれる方法は一つだと思っていたんだよね。「起訴・裁判・判決・執行猶予をつけて中国に送り返す。」ここまでを《異例の速さ》で行うって方向性しかないと思っていたのさ・・・。これがギリギリの線だと思っていたんだけど・・・。

いらだつ菅総理は戦略とかなんとか一切考えず、単に温家宝首相とニューヨークで会談したいだけだったのかもね。そんな感じだね。こんな話だったらどうしよう・・・。やっぱり器じゃないのかぁなぁ。



まっ、過ぎたことを悔やんでも仕方ない。先を考えよう。

中国側は謝罪と賠償を求めてきているけど尖閣諸島は日本の領海なのだから最低限として謝罪と賠償には応じる必要はないと言うか応じてはいけない。それに応じれは必然的に日本が違法行為を行ったことになる、これ当たり前。

日本側が中国と水面下で一切折衝せずことを進めたってことはないでしょうと信じたい。少なくとも中国側に落しところを提示して何らかの合意を得てると言う体で考えないと、いよいよ民主党には政権を担う能力がないってことになる。

何らかの合意があったのなら中国の言う謝罪と賠償は多分国内向けのポーズ。そうでなければ中国は本気。徹底的に叩いてしまえってことだろう。

今後、謝罪・賠償云々を盾に中国がレアアースの禁輸などやってくるならWTOに提訴してやれば良いし、それに関しては日本が勝てる公算が高いはず。その他の報復も長引かせれば今度は中国側に損害が跳ねかえってくるでしょうから止めると言う方向性で考えるしょうね。あくまでも楽観論です。

分析力が著しく欠如している場合でもない限り、中国はナショナリストのガス抜きをしつつ今後自重して行くはず・・・多分・・・ん・・・。でないと日本の打つ手は限られると言うか極めて少ないじゃない・・・。じゃぁ、その状態を利用して何をするかって話に進もう。

考えても見れば今回の件で、中国側が尖閣諸島周辺で漁業を行うことのハードルが下がったと言うことでしょうね。拿捕しても日本政府には対処する能力がないことが露呈したのだから海上保安庁は中国漁船に対して萎縮して更に慎重になるだろうし、中国側にしても、もっと過激に抵抗してくるかもしれない。

可能性は、ほぼないと信じたいですけどね。以前から言われている懸念。一般からすれば日本政府が尖閣問題に関して弱腰になると「中国側が尖閣諸島周辺で日本漁船をなんとか拿捕してやろうってなるかもしれない。」なんて言う話も出てくるんじゃないですか。

日本漁船を拿捕した中国は領有の根拠を増やすため「清々粛々と国内法で対処します。」なんて言う訳ですよ。漁師からすれば中国は不透明な国だから「何年も拘留されることになるかもしれない、実刑判決が出るかもしれない。」なんて不安になるかもしれないよね。もし、そう思う人がいるなら少なくとも日本政府は払拭しないとね。

レアアースの90%が中国だって、フジタ社員の件を見てもそう。今回の中国側の措置を見れば、中国が一筋縄では行かないと言うことが解ったでしょう。もし、万が一日本側漁船が中国側に拿捕されるようなことになれば無条件解放を迫るカードなんて日本にはないってことが皆に知れたじゃないですか。つまり日本には外交上の抑止力がないと言うことですよ

中国の強さが世界中に知れた。これは似たような問題を抱える国からしても大きな問題ですよね。だからこそ、政府が前面に立って責任を持ち判断するべきだったんですよ。「一地方検察が判断して・・・。」なんてことでは駄目なんです。「アホか!」って思っている人もいるだろうなぁ。




今後はどうするか。少なくとも尖閣諸島周辺の警備は今までよりも厚くする必要が出たでしょうね。当分は海上保安庁が日本側の漁船を護衛すると言う形をとって行かなければ漁師からして不安でしょうがないって話でしょ。

更に言えば、中国漁船を拿捕しても日本政府には対処する能力がないことが解ったのだから、日本領海に絶対に入れてはいけないと言う前提ができたんじゃないですか。今後に早急として必要なのは、まず、この辺の強化でしょうね。

最後に謝罪・賠償。この辺が中国の本気の言い分なら、政府は今度こそ毅然とした態度で本気で対抗措置を考えないと終わりの始まりになるんじゃないですか。経済的損失なんて言ってられないことになるかもしれない。

日本側も輸入制限や輸出制限、更に渡航制限・邦人の引き上げ位やって、中国に対する日本国債の買い上げ規制、更に今後は中国依存を減らす方向性を資金を惜しまず国策として見出さなければならないでしょうね。そこまでしないと対等な交渉のテーブルはできないんじゃないですか。それができないなら更に譲歩する他はないんでしょう。

あぁ・・・。船長を帰さなければカードは維持されたのにね。




参考にさせていただきました


【読売】
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100925-OYT1T00193.htm

【読売】
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20100924-728653/news/20100925-OYT1T00154.htm