tontonjyoのブログ

yahooから引っ越して来ました。思ったことを適当に書いています

拒否力と報復力・懲罰力

2010-09-02 16:03:14 | 日記

ネタ探しネット探訪で思ったことを書くよ。




いやさ。ほら。アメリカの核の傘とか、敵地攻撃能力とか所謂、報復的抑止力と言われもののみを抑止力の全てだと思っている人は今時そうはいないと思っていたけど、まぁ、そう考えている人もいるんだね。ちょっとビックリ。


例えば、ミサイル防衛は拒否的抑止力だと説明されるじゃない。石破茂議員とかテレビ番組で頻繁に言ってたよね。報道でもそのように表現されています。

実際の効果は別として言うんだよ。ミサイル防衛の効果については其々で認識するとしてね。

所謂、説明としては「ミサイル防衛と言う防御能力が日本にはあるからミサイル攻撃を仕掛けても思ったほどの効果が得られないと敵性国に認識させて【攻撃を思いとどまらせる】。」ことを拒否的抑止力って言うよね。

そう先だって書いた新安保懇の言う「日常の警戒監視活動や訓練で高い能力を見せて侵略を【思いとどまらせる】やり方。」も拒否的抑止力の類なんじゃない。

抑止力について説明される際。「報復的抑止力と拒否的抑止力、更に敵性に対して攻撃しても損害が小さいと言った認識を持たせるためも含め、防衛拠点のシェルター化や国民の避難措置などが組み合わさって抑止力が効果的に機能する。」なんて言うでしょ。

日本には特殊な事情があって報復的抑止力を担保する装備は持てない。これは周知の事実なのだけど、しかし、【攻撃を仕掛けても思ったほどの効果が得られない。】と言う認識を相手に持たせる拒否的抑止力を担保する装備を持つことは否定されていない。専守防衛による抑止力ってそう言うことなんじゃない。

現政府はミサイル防衛を採用しているのに、先だって書いた岡田外相の答弁なんかから引き出して、「拒否的抑止力を全く否定している。」なんて言い分は流石に偏向的だと思うね。

当然、拒否的抑止力だけでは駄目だとは思っているだろうけど、対する認識と効果的に発揮される場合に対する認識を持っていると考えるのが普通なんじゃない。でなければ日本特有の国防なんて語れないのだからさ。



 つづく・・・


報復力と拒否力・懲罰力ZERO 『普天間問題の方向性』

2010-09-02 03:55:19 | 日記

国会議事録(174 - 衆 - 安全保障委員会 - 5号・平成22年05月14日)から引用。)

岡田克也外相が言うには【日本に攻撃が加えられれば、それを防ぐことはあっても、それに対してやり返すとか、そういうことは基本的には想定されていない。能力的にもそういうことは考えられていない。だから、日本というのは限られた兵器しか持っていないということであります。】

【もし攻撃を受ければ、それをやり返す、相手にそれ以上のダメージを与え得るという備えがあって初めて、相手方の攻撃を思いとどまらせる、こういうことになるわけで、それが基本的には抑止力の考え方であります。】

【もう一度整理をいたしますと、万が一の保険だとしても、いずれにしても、日本が攻撃を受けないための備えとして、自衛隊だけでは限りがあり、そこに米軍の存在というものはある。それなくして、日本の国民の安全ということは維持できないというふうに思います。】

【なぜ沖縄かということは先ほど申し上げたとおりで、海兵隊について、全体を日本のほかに移すということは、それは可能性はゼロかといえば、私はゼロではないと率直に思います。しかし、それを現実に引き受けるところはありませんし、ベター論でいえば、地理的状況からいって、本州、四国、九州、北海道もそうですが、それと比べれば沖縄の方がより近いということですから、それだけ抑止力としてもより大きなものが期待できる、こういうことだと思います。】引用終わり。

 

まず、自衛は可能。更に9条の解釈にはまだ余地があると言うことを前提します。

 

新安保懇言うように日本において「国家存立を脅かすような本格的な武力侵攻は想定されない。」とするなら、懸念は日本側の主張する国境付近での小規模な戦闘ってことになるんでしょう。

日本が自前の戦力で国境付近で行われる敵性国の挑発行動や侵犯を抑えられるのならアメリカの役目をさらに限定できるはず。

もし、大規模な戦闘が突発的に起きたとしてもアメリカが駆け付けるまでダメージ少なく持ち堪えられる戦力を保持できれば日本においての米軍基地の更なる縮小を見せても対外的抑止力を維持できるじゃない。

岡田外相のさ答弁に沿うならだよ。日本の防衛に特化するとして言うなら、米海兵隊に匹敵する自衛隊の部隊を日本が持てば米海兵隊全体を日本のほかに移すか、また米軍再編計画よりも更なる縮小化ができるってことだよね。

米海兵隊に替わる自衛隊の部隊があれば米海兵隊による日本防衛に関した意味あいは薄くなるって読み方もできるでしょ。

従ってある自衛隊部隊の海兵隊化を進める方向性を模索すれば普天間基地移転問題に別の方向性が見えてくるって話じゃない。当然、アメリカは日米安保の維持とアジアの安定、更には台湾を盾にしてくるとは思うけど、それでもさ。中小規模海上基地の提供でも提案すれば彼らの主張の根幹を揺るがすことはできると思えるね。


菅か小沢。どっちが首相になるか解らないけどさ。単に日米合意を踏襲だとかマニフェストを履行だとかって、まぁ、どうなるか知らないけどね。重要なのは将来どのような日本にして行くかのビジョンだと思うなぁ。何年もかかって構築されたものを一辺に変えるなんてできる訳ないよね。徐々に慣らし、情勢を思惑に合わせて行く方向性が重要なんじゃないの。

紛争に際して大国様の支援が必要なのはどこの国でも同じな訳なんだろうけど、それでもさ。自国に米軍の基地をおくかどうかは相対的なものでしょう。縮小したいなら国民を煽ることよりも仕掛けが必要なんじゃない。

俺は専門化ではないんで妄想を吐いているだけだけどさ。方法が全くない訳じゃないと思うなぁ。まずは何が必要か見極めること、次に何ができるか見極めることだよね。