tontonjyoのブログ

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拒否力と報復力・懲罰力の続き×3【新安全保障体制】

2010-09-15 11:39:16 | 日記



いや~・・・。尖閣周辺騒がしいよね。台湾からも来てるみたいよ。民間団体のようだけどさ。共闘とかなんとか激しいみたい。馬総統は中国一辺倒みたいで、ほら最近、中国が横槍を入れたとか言われるADIZの問題もあったよね。

今回は護衛のため12隻の艦船を派遣したとかで、尖閣の主権を訴える純粋な自発的行為とか言っている。領有権の問題なのだし、行動すること自体は否定されるべきものもないけどね。そして当然、日本は主権を守るため清々粛々と対応するべきなのだけど・・・台湾って今後どうする気なのかちょっと心配。

なんか、台湾で行われた民間団体の日本側に対する抗議活動では日米安保反対とかの声もあったとかでさ。つまりは日台・米台関係が世論に押され希薄になる可能性もあるってことでしょう。

防衛白書によるとね。中国は軍備の近代化と言う名の軍備の拡張を行ってる、強烈にね。更に尖閣とか台湾とか周辺での軍事行動を常態化させ、危機感の麻痺を狙っているなんてこともあるらしい。つまり戦力投射を担保してるってことでしょう。ことが起きれば逸早く対応が可能ってことだよね。

んで、国家体制の規模から言うと、台湾側から見ての統一って実質的に主権を中国に委譲するってことなんじゃないの。自分らがそうしたいって言うなら別に俺個人は構わないけど、ただね。やり過ぎっと自らの主権を失うことだってあるんじゃないって話さ。

慎重に行かないといけない面もあるんでないの。北沢防衛相が沖縄の先島諸島に防衛拠点を置くとか言ってるんだけど、それって台湾が中国に急激に接近しているからってこともあるとかないとか言う憶測をしている人もいるみたい。

つまり台湾が中国の勢力圏内に入っても早急な対応を可能にするためって言うことらしいんだけど、まぁ、他人の憶測だから詳細までは知らんけどさ。


俺個人は平和的な統一を阻む思いはないんだけどね。ただ、現状から言えば、中国の軍事は日米に対して挑戦的でしょう。例えば中国の攻撃型潜水艦が沖縄沖で訓練中のキティホークに全く気付かれず接近して浮上したとかさ。何のために、それは新たな抑止力を手に入れ自らの勢力外との外交を有利に進めるためなんじゃない。

台湾が中国の勢力圏内に入っても日本に対して挑戦的な軍事が止むとは思えないね。日中中間線問題やら尖閣の問題やら解消される訳でもないしさ。日本が自らの勢力圏内に入るまでそれは続くでしょう。

んで中国が現状の思惑を維持し、台湾と統一するなら、日本は沖縄に更なる防衛拠点を置かなければならない状態になるんじゃない。その時、沖縄県民の反発はあるだろうからね。どうすんのかなぁ、この辺。沖縄切り離しって話になる訳ないし、やっぱり特別措置法か、やだやだ・・・。





まぁね。日本の安全保証と言うか。抑止力の軽減と言うか。普天間基地問題と言うか。レフトサイドから最近、日本で集団的自衛権の行使を可能にして中国も含めたアジアに国連・アメリカ・NATOなどとも連携できる安全保証条約機構を築こうなんて話も出てるけどさ。

長期的に見た将来的な可能性としては否定しないけど、ほら、確りとした条約を構築して参加国の全てが独自の考えを持てる程度の力関係を作りだし公平な議決権と発言権を与えられないと酷い目にあうのこっちじゃない。良好な条約をって話なら擦り合せ擦り合せで膨大な時間かけないと駄目だよね。

時間をかけるなら良いけど普天間問題のような現状を現状でどうにかするって言う話なら賛成できない。成果を急げば妥協が多きくなるもので、結局、外交力、つまりは強大な軍備と戦力投射能力がある国に押される形になったりするでしょう。

んで特定の国の意向に押された条約ではどうしても決定がその国の意向に沿う形になるじゃない。国連が良い例じゃん。

対抗する勢力があるから自らの影響力を大きく残した形で地域的安全保証体制を築こうなんて発想を抱く、つまりそれは中国を対抗勢力と見なした日本側の発想じゃない。中国からすればアメリカ側が対抗勢力なのだから、アメリカや国連の影響がある安全保証共同体なんて受け入れるのかどうかってことだよね。

安全保証体制ってことは少なくとも相互不可侵は必要な訳でね。つまり抑止力が効かなくなることを意味する。そんな条項かある条約の中で一国が突出した軍事的影響力を持つと言う形では、その国が対外的に不当な行為を行った場合に法的にも軍事的にも容認せざるを得ない形になるじゃない。今の中国なら懸念はアフリカでしょう。

外的に見ても国際法なんて曖昧だし、そもそも強制力が伴なっていなからね。東アジア共同体構想でも憶測されているように、中国はアジア地域における自国の影響力の拡大を目論んで、更に米国や欧州共同体に対抗したいって考えてるらしいじゃないですか。影響力を担保するものつまりそれは軍事と戦力投射能力でしょうね。

ただ、超長期的に将来のビジョンを描いてじっくりとやるって話なら賛成。



まぁ、良いさ。短期的展望ってことでね。米軍基地問題を考えて見ますか。出発がそこなんだからさ。東アジア安全保障共同体について個人的見解。

まぁ、集団的自衛権の行使を可能にしてアジアに国連・アメリカ・NATOなどとも連携できる安全保証条約機構を築こうなんて話は、日本が集団自衛、つまり国連憲章を履行する正当防衛を担保するものとして参加する地域的条約機構を構築し、東アジアにおいての相互不可侵の状態を作り出すってことでしょう。

そのことにより報復的抑止力や拒否的抑止力の意味を薄め、アメリカ依存型の体制を改めようようってことが主軸なんだろうけどさ。

結局、条約の締結は相互不可侵が成立する訳でしょう。従って領土問題の解決を得ないと無理な訳だよね。無視すれば実行支配している側が極端に有利になる。まぁ、皆、気の良い奴らで、それが解決したと仮定しますわ。

日本は何らかの形で集団自衛を可能にし、条約を締結。中国は何らかの形で条約を締結。更に例えば付属議定としてアメリカが条約を締結するとします。んで条約そのものは公平・平等を謳っている。まぁ、ここまでのプロセスが一番重要なんだけどね。それは端折ってさ。

地道な努力以外、何も思いつかないのが本音です。それでは現状に対処できないので却下でしょう。何らかの奇跡的現象が起き、そのことによって短期的な達成が可能になったと仮定します。


中国は外交上、アメリカと対等に渡り合える国なんから、アメリカの影響のみが共同体の中で突出するなんてことはない。つまり其々の勢力が放つ力は相殺される。そこに条約による抑止効果が加わるって寸法。

んでさ。そもそも共同体を構築して公平に安全が保証されれば良い訳じゃん。安全保障共同体なんだから。条約でアメリカ側の攻撃は否定される訳だし、対する側があるとして抑止力は軽度で済む。

アメリカ側が参加するってことは条約によって対中、もしくは対米への報復的抑止力の意味が薄れるってことになるでしょう。まぁ、対テロとか何ら理由付けをして独自の報復的抑止力を持っていても対する条約が維持される限り恐れる必要ない。

極端な話、アメリカと中国における報復的抑止力の意味合いが薄れれば、抑止力を担保するもの自体の意味合いも薄れ、条約によって日中の相互不可侵が成立すればアメリカ軍が日本に基地を構える必要もなくなる。

つまりは近隣で起こり得る非国家間紛争に備えた拒否的抑止力のみで十分ってことになる訳です。共同体の純粋な利を考えれば中国は提案をすんなり受け入れるでしょう。メデタシ・メデタシ。なんてね。でも、そうは行かないんじゃないですか。

アメリカにとって中国は自由経済を維持し、大人しくしていてくれれば良いって発想になるんだろうけど、中国からしてみれば自国の影響をより強くし相手を屈服させたいんでしょう。アメリカ、国連、その他、国際社会と関係性を持つ共同体を構築し、条約によって抑止力が相殺されることは今の中国にとって不利を意味するんじゃないですか。

つまり分析力がよほど弱いものでない限り、日本側の思惑に沿った条約を中国は是としない。






ん・・・。現状で考えれてできそうなところか・・・。「それだって難しい。」って声が当然あるだろうけど、まぁ比較的って話なら日本・韓国・北朝鮮が非核の当事国、付属議定としてアメリカ・中国・ロシア・イギリス・フランスが核攻撃をしないことを確約する。つまり非核地帯条約。

これだとアメリカや中国と日本・韓国・北朝鮮の関係でアメリカ、フランス・イギリスと中国の間の核による報復的抑止力に関係ないからね。「勝手にやってろ。」的な関係性。

まぁ、先んじて日本・韓国で条約を締結ならハードルは低いし短期的にできるはず。日本が主体的になれる交渉の窓口もできるしさ。んで、まずフランス・イギリスを日韓共同で説得し、其々を批准させる。更に連携して北朝鮮とアメリカ・中国・ロシアを説得って形ですか。これなら北朝鮮問題に対して6ヶ国協議とはまた別の第三手段が得られるんじゃない。

アメリカが北朝鮮に対する核攻撃を完全に否定することを前提に交渉できるなら、北朝鮮側からして抑止力の必要性が多少低くなることが見えてくるでしょう。んで、通常兵器に対する抑止力として核が維持されるべきか否かと言う問題になる。

更に戦争終結交渉と国交正常化交渉を同時に進めれば交渉の過程で軍備の必要性の更なる軽減が見えてくるじゃないですか。そこに莫大な資金援助と言う人参をぶら下げれば援助を得るために《朝鮮半島における非核化》と言う大義を掲げやすくなるでしょう。

んで、中国、ロシアに法的な拘束力の元、北朝鮮の行く末に確りと責任を持たせる、更にその他は金銭的援助を行う。また北朝鮮色を薄めるため韓国・北朝鮮に統一交渉を加速させるための援助を行う。こんな感じですか。

一度、甘みを知れば、また欲しくなるものです。統一が北朝鮮に有利なものでも、南側は元の甘みを欲するでしょう。そこに自浄と言う名の欲望の回帰が起きる。んで北側の近代化が加速する。

国連もアメリカも非核地帯には賛成してるし、ハードルは比較的低いでしょう。更に非核地帯条約締結を足掛かりにして、次のステップ、例えば東アジア安全保障共同体構想に進むとかなら現状から主体的にやれる道筋なのかもしれない。ただ時間はかかるでしょう。南米、その他の非核地帯条約のようにね。

まぁ、個人的意見だけどさ。





【平成22年度版 防衛白書】
http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2010/w2010_00.html

【産経】
http://sankei.jp.msn.com/world/china/100915/chn1009151423005-n1.htm

つづく・・・かもね・・・。