Goo Blog 美ら島沖縄

個人の趣味で、沖縄の諸々の情報を掲載

Peace to the pacifism world

ミージュールクニチ(新16日)

2010年03月01日 16時11分05秒 | 沖縄の行事
ミージュールクニチ(新16日)



 今日の、3月1日は旧暦の1月16日に当たります。

 旧暦の1月16日は沖縄県では「新16日祭(ミー ジュウルクニチー)」と言う行事があり、後生(グソー)の正月とも言われるこの日は、沖縄県の各地で墓参りが行われます。
 
 いつもは疎遠になっているお墓をきれいに掃除して先祖を供養する日なのである。

 旧暦の1月16日は、沖縄では「じゅうるくにち」と呼んで、16日祭が行われます。

 16日祭は「後世(グソーヌソーグァチ=あの世の正月、仏の正月)」と言い、盛大に祖先供養を行う行事の一つです。
ここで言う「グソー」とは「あの世」の事です。

 その由来は定かでは有りませんが、一般には
琉球王国の時代に、家来の一人が正月元旦(昔は、正月は旧暦で行っていました。)から15日までの間、王国(城)内の諸行事に追われて、自分の家へ帰る事が出来ませんでしたが、城内の諸行事も片付き、16日には故郷の両親へ年頭の挨拶の為帰郷しましたが、両親は既に亡くなられて帰らぬ人と成っておりました。

 両親のお墓参りをして、墓前で年頭の辞を述べたのが始まりとされております。

 16日祭は沖縄県のほとんどの地域で行われますが、この行事は沖縄県内でも、それぞれの地域により16日祭の祭り方が違います。
沖縄県は離島県で40余の有人島から出来ており、お墓掃除して参りをする所、各家庭で仏壇の前で拝む所と、祭り方はいろいろです。
前年の旧正月以降に亡くなった方の家へ行き霊前で拝む所と地域による祭り方が違いますが、祖先を尊び敬う心は一緒です。

 故郷に帰れない方々は、那覇市の三重城を訪れてごちそう供え、海の向こうの先祖に手を合わせ感謝の祈りを捧げる方がも居られますし、お墓に通ずる道端や原野等で祖先の供養を行う所や有ります。

 沖縄県の北部の一部や宮古島、八重山では、清明祭以上に盛大に16日祭を行う所もあります。

 前年一年間に亡くなった人の家では「ミージュールクニチ」或いは「アラジュールクニチ」又は「ミーサ」と言って、重箱料理を墓前に供え、16日祭を行います。
豚肉やかまぼこなどを詰めた重箱や酒を持って墓参りし、先祖に手を合わせて生きている人たちの健康を祈願します。

 前年一年間に亡くなった親戚や友人知人宅に、お参りに行き、参る日でもあります。
一年間に亡くなった方を沖縄では「ミーグソ」と呼んで居ます。
 
 我が家では、お墓参りし、(お墓の周囲の除草、掃除等)線香をたむけて、感謝の祈りを捧げるのが慣わしです。
我が家の墓の周囲には、沖縄県の離島出身の方々の墓が沢山並んで居り、お墓の掃除のあと、お重を供えた後は、地元の民謡や三味線等を弾いて、手拍子を取り唄い踊る方々も多く見られます。

 処変われば、諸行事の祭り方も違い、地域性丸出しの行事が多いのも沖縄の特徴の一つでは無いでしょうか。
さぞかし、本土のお嬢様が沖縄の人と結ばれ、最初に体験する沖縄の諸行事には、面食らうでしょうね。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 南米チリでM8.8の地震、災害... | トップ | 3月1日 沖縄今日の歴史 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

沖縄の行事」カテゴリの最新記事