メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

トリガール!

2017年09月23日 | 映画
トリガール!
を観ました。


流されっぱなしで生きてきた“鳥山ゆきな”。
大学入学早々、一目惚れした圭先輩に誘われるまま、フラフラと人力飛行サークル〈Team Birdman Trial〉のパイロット班に加入する。
100人近い部員たちが、琵琶湖で開催される夏の大会に向けて準備を進める中、トレーニングを積む“ゆきな”の前に、「狂犬」と呼ばれる坂場先輩が現れ、圧倒的な力を見せつけて正パイロットの座を奪ってしまう。
やる気を失ったゆきなだが、渋々参加したテストフライトで、圭先輩が大怪我を負う事故が起きる。機体は損傷、パイロットを失い、ショックを受ける<TBT>メンバー。
そんな中、ゆきなは坂場が抱えた心の傷とサークルの悲願を知る。
自分がどうしたらいいかを悩む中、「誰かが漕がなきゃ飛ばない」という親友の和美の言葉に背中を押され、仲間達の想いを繋ぐため、坂場先輩と二人で飛ぶことを決意する。
ゆきなと坂場は、全ての想いを乗せて琵琶湖の空にキセキを描けるのかーーー。


英勉監督作品です。
青春コメディでなかなか楽しめる作品を作ってくれる監督さんですね。
ただ貞子3Dはアレですが。

公開からちょっと経ちましたがイマイチヒットしておらずどうなのだろう?
と比較的低めの期待値でしたが全然面白かったです。
英勉作品では過去最高に面白かったです。

比較的尺が短いですが、とことんコメディで。
ふざけていない純粋な青春コメディで。
1分として無駄なシーンも退屈なシーンも無かったです。

簡単に言ってしまえば鳥人間コンテストを目指す理系大学生の奮闘記です。
そこに適度な困難とトラブルと人間関係と。
シリアスになりそうで裏切るパターンのコメディで決してシリアスにならない大好きな作風でした。
コメディにシリアスを入れる作品は非常に多いですが。
序盤散々笑わせたくせにクライマックスはやたらシリアスになる作品は多いですが。
この作品にはそういうブレが無くて非常に高評価でした。

冒頭のバスからロードバイクの流れは最近見たばかりで同じく土屋太鳳主演の
”兄に愛されすぎて困ってます”とかなりのシンクロ率でした。
が、そこから先は全然違ってました。

物語のシェイプアップ感が非常に見事でした。
いかに短い尺で状況や設定を伝えられるか?というのはエンターテイメント系作品のキモだと思ってますが、
この作品でそれは完璧に近かったです。

この作品の最大の見所というか魅力は、アドリブ感の強い土屋太鳳と間宮祥太朗の掛け合いですが。
ひどく素晴らしかったです。
とにかく喧嘩し続けいがみ合いながらも絶妙のコンビネーションを発揮しますが。
このキャスティングもパーフェクトと思いました。

この流れで本番で人力飛行機が飛んだら、俺泣いてしまうかも、、、と思いながら見ていましたが、
案の定泣きそうでした、かなりの鳥肌感でした。

土屋太鳳ってもはや青春コメディの女王と言っても良いですね。
土屋太鳳コメディというジャンルを定義したいほどですね。
それにしてもなんという健康的な女の子でしょう。
正直、可愛い女優さんを全面に押し出した作品を観ると、いやらしい目で見てしまうシーンってあります。
観客をそういう目線にさせないスペシャルな魅力を持っている数少ない女優さんだと思います。
男の子と至近距離でやり取りしてるシーンも安心してみれます。
そしてアドリブ感強い演技も見事にこなせる天才性を感じます。
声質もかなり素晴らしくて。
元々かなり性格のいい子だと思っていますが、それが演技ににじみ出ていて。
国民に愛される女優の器があると思います。

間宮祥太朗は最近すっかり売れっ子で全ての作品に出ているのでは?
と錯覚させるほどです。
適度なカッコよさと適度なおふざけ感とが共存していて。
やっぱりイケメン感前提の役者さんって諸々厳しいと思うのですが、
彼はそこをさらっと飛び越えて誰にでも愛されるようなオーラ持っていますね。
やはりアドリブ感強い演技が非常に素晴らしかったです。
今後も活躍が止まらない予感が強いです。

高杉真宙は好青年な部長役でしたが、この子は邪魔しない適度ないいあんばいでした。
適度なイケメン感で今後も活躍が期待できそうですね。

池田エライザが土屋太鳳の親友で可愛い役のポジションでしたが、納得の可愛さです。
最近、良く見かけますが、見るたびに好きになって行きます。
この子はどこかで一気にトップに行くかもしれませんね。

矢本悠馬がクセの強い部員役でしたが、この子も全ての青春作品に出ているのでは?
と思うくらいの活躍っぷりですね。
青春モノを作るにはこの子を脇役でまず確保しなければ、って作り手は思ってそうです。
この世代での圧倒的な名バイプレーヤーですね。

コロチキのナダルがオモシロOB役で出ていました。
声質だけで笑わせられるし、演技も全然大丈夫でした。
コメディ限定になりそうですが、役者仕事全然アリな気がします。

全然知りませんでしたが、部長の脇で多分一言もセリフが無かった女の子。
佐生雪という子でしたが、かなり可愛かったです。
早速一目惚れしたので今後は追いかけて行こうと思います。

いやはや想定外に面白い青春コメディで非常に楽しめました。
映画のポテンシャルからするともっとヒットして良さそうな気がしてなりませんが。


そんなわけで8点。
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