情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

-成長路線で、本日も人身事故-橋本勝の政治漫画再生計画第86回

2007-09-02 09:56:06 | 橋本勝の政治漫画再生計画
【橋本勝さんのコメント】
 漫画という家でする仕事柄、外出するのは週2度ぐらい。その出かけた際、よく電車が「人身事故」ということで遅れることがある。人身事故とはすなわち、電車への飛び込み自殺である。毎年、年間3万人以上の自殺者がでるという、日本の深刻な現実を痛感させられることになる。
 小泉、安倍の進めた成長路線、経済が成長すれば大衆もその恩恵を受けるということになっている。市場経済万能のアメリカ型新自由主義がもたらしたものとは、富裕層や大企業優先の政策で、貧富の格差のさらなる拡大。リストラ、賃金低下と、庶民の暮らしは苦しくなるばかり、そして弱者切り捨ては露骨になるばかりで、生活保護の打ち切りで餓死する者が出たり、保険料が支払えず病院に行けなくなる人が続出。そして生活苦から自ら命を絶つ、たくさんの人たちが…とても先進国とはいえない状況なのである。
 幸福へと向かう、成長路線とやらを突っ走る日本が、たどり着く先にあるのは絶望駅なのかもしれない。


【ヤメ蚊】
MTVネットワークスの調査(※1)によると、アルゼンチンとメキシコの16歳から34歳の若者のうち70%以上、8歳から15歳の子供たちのうち80%が幸せだと答えたのに対し、アメリカとイギリスで同じように答えたのは16歳から34歳の若者で30%未満、8歳から15歳の子供たちでは50%未満であったという。そして、なんと、日本は8歳から15歳、16歳から34歳いずれも8%、13%と最下位であったらしい。なぜなんでしょうか…。



※1:http://www.mtvjapan.com/global/pdf/press_061120.pdf





★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
※このブログのトップページへはここ←をクリックして下さい。過去記事はENTRY ARCHIVE・過去の記事,分野別で読むにはCATEGORY・カテゴリからそれぞれ選択して下さい。
また,このブログの趣旨の紹介及びTB&コメントの際のお願いはこちら(←クリック)まで。転載、引用大歓迎です。なお、安倍辞任までの間、字数が許す限り、タイトルに安倍辞任要求を盛り込むようにしています(ここ←参照下さい)。


最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
新大久保駅の「美談」について映画まで作られていますが… (Sola)
2007-09-02 12:22:43
以前その映画が公開されたことによせて、こんなことを書きました。
「ホームから転落してしまうくらいに、酒を飲んでしまう人がこの日本に(それも結構な数)いることが、問題なのだ。そうしないと、日々を送ってゆけない人が、結構な数いるのだ。中には酒を飲んでもいないのに、飛び込む人だっているじゃないか。
 助けたのは留学生ともうひとりの日本人だった。それはそれでいい話だとは、確かに思う。でもそのせいで、妙な方向の美談になってしまって、深く考える人がいない気がする。」
http://www.dennougedougakkai-ndd.org/~cielo/tdiary/?date=20070126#p01
返信する
そもそも論! (田仁)
2007-09-02 13:37:00
経済が右肩下がりと言いながら、『インフレになれば給与も上がって高度経済成長期の二の舞』という想定が本来、無理筋でしょう。
大資本家にクビキが無くなれば、荒稼ぎに走るのは目に見えた事。
尤も、そういうインチキの上手いヒトが、現首相の前任者でしたが。
お陰で、JRの「人身事故による遅れ」が当たり前になってしまった事が、本当に怖いです…。
返信する
多分に漏れず… (imacoco)
2007-09-02 13:51:12
私も15才前後の何年かは、全く幸せじゃありませんでした。



ところで、人間と云うか、あらゆる生命は幸せを求めて存在しているんだと思うのです。ただ、その思いを向ける先に、何かしらの問題があると云うか。

奇しくも、私のblogに書きこんでくれた東西南北さんの問いともリンクするのですが、どんな人生を欲するのか、親は子供にどんな人間になって欲しいのか、その辺りの、人としての根源的な探究が不可欠であり、ソコを学校教育の基本にするべきだと思う分けです。

おかしな親が増えてしまった以上、教育行政が正しい方向性を持ち導く必要がある事は目に見えています。

物質的な価値観が人を幸せにするのか、又は他の何かなのか、ソコを突き詰めて行く為には日本の先人の知恵を学びリスペクトして行く必要があるだろうし、 様々な地域で生きた聖賢の教えを紐とく事も大切です。



しかし、現在台頭している政治家の物の考え方では、唯物的な価値観から脱しきれないでしょうから、やっぱり最後は「とりあえず政権交代」に落ち着くと思うのですね。

返信する
追記 (imacoco)
2007-09-02 14:06:48
ラテンの人達の幸福率が高いのは、遺伝も確かにあると思います。
返信する
幸福 (東西南北)
2007-09-02 19:31:42
 要は、賃金格差があっても、会社や企業、自治体・国をみんなで管理・運営・所有していく決定権を実質化できれば幸福だということでしょう。経済民主主義・国民主権の徹底、自己決定権の徹底の運動が幸福の内容であり、賃金格差、生活格差はその結果ですから、経済民主主義、国民主権の徹底の過程で諸個人が生まれながらの能力・資質を最大限に実現できる条件を整備することが幸福の内容であり現実だと考えます。 
返信する
Unknown (imacoco)
2007-09-03 08:19:12
東西南北さんの言葉は私の抽象的な書き込みの具体化だと思います。
返信する