情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

質問者を限定する記者会見の結果をほくそ笑む東電幹部は、責任をどのように考えているのか?~抗議を!

2011-03-26 09:06:24 | そのほか情報流通(ほかにこんな問題が)
 16日夜から東電の記者会見に続けて参加しているが、昨25日、夕方の副社長会見、深夜の定例会見(といっても始まる時間の予告はない)のいずれも、私は質問者として指されることはなかった。以前は、指名する方式ではなく、次々と質問をする方式だったため、関連質問によって詳細な情報を得ることが可能であったが、いまのやり方だと、各記者の質問がばらばらになり、淡白な会見となりがちだ。それだけでも弊害があるのに、仕事をなげうちつつ、参加しているのに、当てられないんじゃ、目も当てられない(半ば本気のぼやき)。

 副社長会見での指名の状況をみる限り、偏見かもしれないが、答えにくそうな質問をすることが明らかな者ははずされた感がある。個人的には情報統制だと感じている。

 この危機的状況においてさえ、取締役が自ら立往生をすることを避けるために、嫌な質問を避けているようにしか映らない。

 時間がある方は、会見の様子を録画したビデオを見てほしい。7分30秒当たりから会見が始まる。

           ↓

http://live.nicovideo.jp/watch/lv44367857

 見ていただければ分かるが、副社長は、記者の質問に対して、ごまかす回答しかしていない。

 分かりやすいのはCNNの質問とそれに対する答えだ。

 49分あたりから見てほしい。CNNの具体的な質問に対する武藤副社長の回答は極めて抽象的かつ責任逃れのようなものであることがよくわかると思う。本当に誠実さのかけらもない回答だ。


 こんな回答を許している側にも問題があるが、総会屋対策のような議事進行をする東電の在り方にも問題がある。このような議事進行によって、副社長が答えに窮しないで済ませることだけが、東電の今の広報の目標のようにすら思えてしまう。



 そもそも、いま、市民が一番関心があるのは、過去の責任の問題ではなく、現在の状況の改善の見込みだ。そこを具体的な事実を示しながら説明しない限り、市民は安心できない。

 副社長の会見では、その部分の説明は、ほとんどないといってよい。

 いまの福島原発の問題は、

(A)原子炉内の燃料をいかに冷却し、完全に停止状態にもっていくか、
(B)使用済み燃料プール内に水を循環し、燃料の核反応(核分裂生成物の崩壊)を抑えるか

 の2点であり、中央制御センターに電気が来ても、(A)(B)ができないと意味がない。(B)の方はなんとなく目途がつきそうな感もある。しかし、(B)は、原子炉冷却用ポンプ(残留熱除去系ポンプ)が原子炉建屋の地下にあるため、現在、作業員が近寄ることすらできないのが現状だ。

 そこで、私が手を挙げ続けて質問しようとしたことは次のような内容だ。


(1)原子炉に注水をしてもそれは単に一時的な対応にすぎず、原子炉冷却用ポンプ(残留熱除去系ポンプ)が修復しない限り、事態の根本的な改善はなされないと思うが、このまま注水だけをしていた場合、事態の解決には何年くらいかかるのか?

(2)原子炉冷却用ポンプは原子炉建屋の地下にあり、放射線量が高いため作業員が接近できないと聞いているが、作業員が入ることができる可能性はあるのか?ない場合、今後どのように対処するのか。その場合、最低、どの程度の時間がかかるのか?

(3)注水作業だけを続けている間は、常にベント(格納容器内の気体の漏出)を行う必要があるが、その作業を繰り返す場合も、現在の避難距離20キロで足りるのか。

(4)以上のような状況について、政府は正しい認識を持っているのか。そのうえで、政府は東電に対してどのような指示をしているのか。


 …この質問をする機会がないまま、時間いっぱいとなった。


 そして、深夜の定例会見でも、私が指されることはなかった。

 1時間経過した頃、説明担当者が作業に戻る必要があることを理由に会見を切り上げようとした。…それを止める記者はいない。 

 また、私が嫌な役割をすることとなった。

        ↓


http://live.nicovideo.jp/watch/lv44386079 (53分10秒辺り~)


 もう、疲れた…。なんだか、怒っているのが少数派のようで嫌になる。

 
 会見のビデオをぜひ、見てもらい。自分の、家族の、大切な人の命をないがしろにする答えだと感じたら、電話や本社に来て、抗議をしてほしい。それがなければ、東電の広報態度は改まらないし、そうすると、肝腎な情報が伝わらないまま、時間だけが過ぎ、対応することが困難になってから、問題が発覚することになりかねない。そうなった時のパニックは悲惨なものになるだろう。

 それを避けることができるのは、徹底した情報開示しかないはずだ。

 

 




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