情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

強制捜査情報を漏らしたNHK記者を批判する前に、警察、メディアを批判せよ

2011-02-28 04:44:56 | メディア(知るための手段のあり方)
 みなさん、【NHKは8日、大相撲の野球賭博事件をめぐり、報道局の記者が取材先の日本相撲協会の関係者に対し、警視庁による家宅捜索の情報を直前に携帯電話のメールで知らせていたことを明らかにした。メールをもらった関係者は直後に家宅捜索を受けており、捜査妨害にもなりかねない行為。警視庁の捜査幹部は、情報漏えいが「犯罪になるかどうか検討中」としており、この記者から任意で事情を聴いている】(http://www.sponichi.co.jp/society/news/2010/10/09/01.html)というニュースを覚えていますか?

 ニュースになったときには、この件について触れるタイミングを逃してしまい、そのままになっていたのですが、やはり、一言言わずにはおれません。

 というのは、この記者の行為を批判する前に、本当は、この情報を漏らした警察、そして、警察からもらった強制捜査情報に踊らされ捜査段階であるにもかかわらず犯人だと決めつけて報道するメディアの在り方こそが批判されなければならないはずだからです。

 そもそも、本当に相手に漏れてはいけないという強制捜査であれば、メディアにもその情報を漏らすはずはありません。今回の強制捜査は、事前に、多くのメディアが知っていたようです。ですから、警察側は、大きく取り扱ってもらいたいがゆえに、リークしたわけです。もちろん、積極的にリークをしたのか、それとも夜討ち朝駆け競争の中で、いかにも、記者が必死でとってきたかのような形でリークしたのかは知りません。

 しかし、少なくとも、一社のみが知っていたという情報ではない以上、それは、本気で警察が隠そうとしていた情報ではないということになります。

 警察がメディアを利用して強制捜査の映像を流させたわけです。

 とするならば、警察側がリークしたことをこそ、まずは、問題にするべきであることは明白です。

 そして、次には、そのような情報をありがたがって、強制捜査の場面をお茶の間に流し、いかにも犯人であると決めつけたような報道をするマスメディアの体質が批判されなければならない。

 無罪推定なのだから、本来、強制捜査段階では、名誉棄損になる可能性もあるわけだ。それを警察が捜査しているからというだけで、大きく報じること自体の問題性に気付かない限り、いくら、偏見報道をしない、などと言っても、まったく意味がないのではないだろうか?

 警察が不当な捜査をしようとしていた場合、その情報を捜査対象者に伝える行為は、許されるか、許されないか?

 この問題は、こういう設定で考え直してみることも可能ですね?

 どう考えますか?








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