tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

物乞いの人がインターフォン?

2012-10-23 17:32:33 | 今日の出来事
昨日の朝の話。

7時過ぎに誰かがうちのインターフォンを鳴らした。

こちらはまだ寝てる。
7時過ぎといえば都会なら「早朝」の部類だろう。
こんな朝から誰なんだいったい?と思いながら、無視した。

まあ、基本的に一人暮らしはインターフォンを押されても無視するものだ。
出たって、NHKか、新聞の勧誘か、宗教の勧誘が関の山。
宅配便がこんな朝早くに来るはずもないし。

だが、二度寝しようにも眠れなくなった。

しばらくすると近所のオバさん
(喋る時に声の甲高さと早口を抑えられないタイプのオバさん。
とても耳障りで、僕が一番苦手とするタイプだ)
の話し声が聞こえてきた。

どうも「インターフォンを押した主」の話らしい。
うちだけでなく近所を順番に押して回っていたのだろう。
オバさんの声は大きいものの、何に追いまくられているんだろう?と思うような
前のめりで切羽詰まった感じで、何を言っているんだかよく聞き取れない。

伝わるところによれば、インターフォンを押したのは
汚い身なりのホームレスだったようだ。
「声甲高」オバさんは、声質に違わない性格の悪さを遺憾なく発揮し、
「インターフォンを拭いとかなきゃ」などと言っている。
底意地の悪さ、なかなかのものだ。

ホームレスなら1軒1軒物乞いでもしていたんだろうか。
物乞いは別に構わないが、家の玄関先まで押しかけられるのは、
さすがに身構えてしまう。
その人の身なりが息を呑むような「ホームレス然」としたものだったら、
不機嫌・不愉快というほどの鋭い感情ではないにしても、
ドアを開けた目の前で顔を突き合わせた際の映像が焼きついて、
朝から重苦しい気分に苛まれたことだろう。

この辺がホームレスに温かい街とは思えない。
「物乞い」も成果を上げてはいないだろう。
むしろ、「インターフォンを拭かなきゃ」と
事も無げに口にしてしまうオバさんからすれば、
警察に連絡して排除を図ろうといった流れに容易につながるのではないか。

なんでもない相手同士でもバリアはある。
ホームレス相手でもやっぱりバリアはあるだろう。
だがバリアを意識して生きるのもくたびれる。

とにもかくにも…自分は居留守を使って正解だった、と思う。

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