tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

20190509(木) 髭を剃る 

2019-05-09 23:00:00 | 今日の出来事
ほぼ3週間ぶりくらいに髭を剃る。鼻の下、口の下、顎からもみあげの下にかけて。
髭を毎日剃らなくてもいい、文字通り無精な髭を生やして構わないのは、育休中の特権である。
上手に手入れできる人なら生やし方もコントロールできるのだろうが、僕の場合はただ漫然と伸ばして放置しているだけ。
それでも意外と男前に見えるのは新発見で、気に入った。妻もこのワイルドさが嫌いじゃない様子。
今日からまたしばらく生やそう。再度剃るのが大変にならない程度に。長くなった髭はシェーバーで始末しづらい。
刃が毛を噛んでしまって「剃る」のではなく「引き抜く」感じになり、ところどころ血が滲む。

生後100日、「お食い初め」。
妻の買い物メモ通りに赤飯や鯛の尾頭付き(金目鯛。1500円くらいした。奮発)を買ってきたが、
実は鯛は店で鱗やはらわたを取り除いてもらうのが正解らしかった。
さばかれていない一尾まるまるの魚を買うのは初めてだから知らなかった。
妻が台所で、ネット検索で知った方法らしく、半分に切った人参を用いてゴリゴリと鱗を取り始める。
素人は包丁の背などではなく、水分のある柔らかめの素材で擦るのが魚に傷をつけなくていいらしい。
部屋中に魚の生臭い香りが立ち込め始める。そして、そこら中に削られた鱗が飛び散る。
(ネット情報によれば、これも致し方ないことらしい)。
さらに、苦戦してはらわたを取り除く。かれこれ1時間半もかかる。
ようやく魚焼きグリルに入れれば、ぎりぎりいっぱいの大きさ。
片面をしばらく焼いて、あまりにも大変そうだから手伝おう…などと僕が余計な手を出したのが間違いだった。
表裏をひっくり返そうと引き出したグリル皿を、見事に落っことしたのだ。
尾頭付きなのに、ぱっくり頭がもげてしまう鯛。胴体の一部も砕け散る。
…絶句する妻。ひたすら謝る僕。
それでもなんとか写真映えする程度には“修復”でき、赤飯、お吸い物、紅白なますとともに、
お宮参りで授与された漆の器に載せて、「食べたふり」儀式にこぎつける。

実は今日は日中から、坊の足型を絵の具でスタンプして残すという妻と、
嫌がる坊に無理矢理そんなことをさせるのは親のエゴでしかないという僕とでギクシャクしていて、
ずっと後味の悪さを引きずっていたのだが、そういう空気が結実してしまったかのような厄の降りかかりようだった。
まさか、剃らずにいた髭がジンクスになっていたわけでもなかろうが。