
6:00 登山口。村の朝は早い。「♪夏が来れば思い出す…」とスピーカーから全村に音楽が響き渡る。本来僕は今日、6時起床の予定だったのだが、駒ヶ岳登山のために4時過ぎに出発した同宿の客がおり、防音などない木造家屋のこと、人の動きが騒がしくて目覚めてしまった。仕方なく、宿の女将・若女将(発つ客にお弁当を持たせたり、別の客を登山口まで車で送っていったり、この時間でもうすでにひと仕事こなしているというのがすごい)に無理を言って、5時に朝食を用意してもらい、5時台のうちにチェックアウトした。予定より早い歩き出しなので、この分だと昼には下山しちゃうかも、と思う。とはいえ、今日は東京まで運転して帰る日。余裕があるに越したことはない。ガイドブックによれば、歩程は14km、8時間。駐車地点と頂上との高低差はおよそ1040m。















ところで、トレッキングポールを持つ人で、木道の両脇の地面に突き立てながら歩く人がいる。木道は植生を踏み荒らさないためにある。踏んではいけないのなら、トレッキングポールを突き刺すのだってダメだろう。意味を理解してもらいたいものだ。








時間に余裕があるのでひとっ風呂浴びようと思う。入浴後に眠くなってしまったら昼寝もまたよし。泊まった民宿に戻り、檜枝岐温泉の立ち寄り湯に入れるパスを借りる。立ち寄り湯は2つあり、それぞれ泉質が異なるのだが、せっかくなので宿(アルカリ性単純温泉)とは別の方の「燧の湯」(単純硫黄温泉)に出向いた。広々とした露天風呂は実に爽快だったが、なぜか「飛んで湯にいる夏の虫」、蜂が水面をブンブン飛び回っており(勢いで入水自殺するもの多数)、刺されやしないかと気がかりにさせる野趣満点の風呂だった。
檜枝岐からは、窓を開け風を受けながら、持参したCD(自分の車なら本当になんでも積める)をかけながらの会津山中の爽快なドライブ。「耻風(はじかぜ)」というなんとも印象的な名前の集落も通り過ぎた。やがて栃木県へ。入ったのは日光市だが、市町村合併で拡大した市域、「日光市街まで50km」の標識に面食らう。東京駅から八王子を越えちゃう辺りまでが同じ市内ってことなんだからな(ちなみに日光市の面積は全国の市町村で3位の大きさ)。塩原、那須野とひた走り、宇都宮の手前(「さくら市」というなんとも愚かしい合併市名)のあたりで大粒の雨が降り出し、途中のスーパーで惣菜(タコの磯辺揚げ。美味かった)を買い食いしたりしながら気楽に下道を走り続け、宇都宮からは国道4号バイパスの高速道路並みの高規格ぶりに驚かされびゅんびゅん飛ばし、埼玉の実家に寄って晩飯にあずかった後、帰宅。
<旅の会計> 23558
連日ひたすら山に登るだけ、ドリンクは自宅から粉末のスポーツドリンクを持参、意外に出費はなかった。
ガソリン 6000(およそ40リッター)
民宿(2泊) 15000
■1日目 2194
菓子パン3種 294
東北道 1900
■2日目 0
■3日目 364
たこ磯辺揚げ、アイス 364




