tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

見知らぬ他人の痴話喧嘩に巻き込まれたら?

2012-12-22 17:45:58 | 雑感
前回に続き、先日見た「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」という番組から。

カフェなどで、隣に座っているカップルの痴話喧嘩に巻き込まれたら?という実験。
男がキャバクラ通いをやめないとか、女が元カレと会っているとか、
他愛ない内容で口論をしているカップルが自分の隣にいて、
いきなりあなたに「あなたはどう思います?」と話を振られたらどうする?という内容。

これは自分の場合の取りうる対処ははっきりしている。
公共の場で大きな声を出して喋る奴ほど嫌いな奴はいないので、

「知りません。少し声を落としてもらえませんか?」

だろう。そんな丁寧な言い方じゃ生ぬるくて効きそうにないと思ったら、

「声大きいから。静かにして」

だろう。見も知らぬカップルのくだらない喧嘩にはこれっぽっちも興味はないし、
会話の途中で突然「あなたはどう思います?」と尋ねてくる、つまり、
自分たちの声の大きさが周囲に迷惑を及ぼしていると気づけないどころか、
「私たちの会話をあなたも当然聞いてくれてましたよね?」と思っているらしい図々しさに反吐が出る。
コーヒーも不味くなるっての。
かと言って、説教オジサンじゃないから、そいつらを叱り飛ばすことにも興味はない。
必要最低限の用件だけ伝えて済ませる、そのあたりが落ち着きどころだろう。

これが世の中の平均的な反応じゃないの?と僕などは思うのだが、
番組のまとめ方は少し違うようで、
「わかりません」と言葉を濁したり、遠慮がちに自分の意見を言ってみるのが関東、
積極的に(振られてもいないのに話に入ってきたりする)自分の意見を言って関わってくるのが関西、
となっていた。

ただ、これが本当の「標準的な結果」かどうかは疑わしいと思う。

このロケを本当に仕込みなしのガチンコでやっているのなら、
実験台となった人に「今のくだりを放送に使っていいか」と事後承諾を得る必要がある。
(一般人をこっそり隠し撮りして、本人の許可なく放送してしまうことなどありえない)。
だが、僕のように「知らない」「興味ない」「うるさい」と撥ねつけるような人間だったら、
放送の申し出だって当然断るだろう。何にも利がないのだから当たり前だ。
話を振られておずおずと自分の考えを喋らざるをえなくなり、次第にカップルに巻き込まれていくような人間
(僕から言わせれば「羽毛布団を買わされてしまうような人」)や、
自分から進んで割り込んでいくようなノリの良すぎる人間だけが、放送にOKを出すだろう。

あるいはもっと単純に、ロケを行う前から構成作家の頭の中には
「関東と関西の地域性を誇張したら面白いんじゃないの?」という想定があって、
その想定に沿ったロケ結果のみを抽出したのかも知れない。
「関東=他者に無関心」「関西=おせっかい焼き」というありがちなステレオタイプに乗っかって。
本当は関西にも「知らんがな!」と一喝してシャットアウトする人はいると思うけどね。

…そんなわけで、いろいろ考えさせられるという意味で、
この番組、初めて見たけど、ちょっと面白いかも知れない。

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彼女の手料理をマズいとは言えない?

2012-12-22 11:29:52 | 雑感
先日見た「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」という番組が面白かった。

彼女がものすごくマズい料理を作る(片栗粉を水で溶いてカレー粉で黄色く色づけしただけのカレー)。
彼氏はそれを「マズい」と言えるのか?

出ていた彼氏は言えなかった。
どうやら「彼女から初めて振る舞われた手料理」だったようで、
そうやって意気込まれて出されると、マズいとは言えないのもわからなくはない。

でも自分ならどうだろうと思う。
カレーなら料理をしない自分だって(もちろん市販のルーを使ってだが)美味しく作れる。
そんな「鉄板の料理」を踏み外されたら、苦言のひとつも出てきそうだ。
少なくとも「何を使ってるの?」くらいは聞くだろう。

昔、恋人がうちでビーフシチューを作ったら、
食べてみたらハッシュドビーフのようなものに変わっていたことがあった。
市販のルーを使えばいいものを、経験もないのに無理に何かの缶詰を混ぜ合わせたりして作ったから、
本人も意図しないものができあがったのだろう。
当人は「美味しいんだからいいじゃない」と言っていたが、
そういう「行き当たりばったりなもの」を食べさせられるのはなんだかな…と思い、
それはそうとして伝えた。

※ちなみにビーフシチューとハッシュドビーフは、片や「ブラウンソース」、
 片や「ドミグラスソース」で作るところに違いがあるらしい。

で、そのことを別の女性(既婚)に話したら、
「えーっ!うちのダンナはなんでも美味しいって言うよ」
と言われた。

この「なんでも美味しいって言う」ってのもどうかと思うんだよね。

それは愛の深さ、包容力の大きさを意味するわけじゃなくて、単に「テキトー」ってだけだと思うんだけど。
特に「なんでも」ってところが。

もちろん自分だって、出された料理の出来が「70点」だったとして、
「マイナス30点」のところだけ殊更に言い募ったりはしないけど、
本当は「40点」しかない料理を「100点」にすることもないと思うんだよね。
40点の料理も100点と言う、その60点分の「取り繕い」がむしろ寂しいと思う。
本音(もちろんその表出の仕方には配慮がいるだろうけど)でつきあえてこそ恋人じゃないの?と思うから。

子どもの頃、うちの母親が風邪か何かで寝込んだ時、当てずっぽうにおかゆを作って持っていったら、
一口食べて「何これ?」とダメ出しされたことがあった。
その時は自分の「甘さ」を素直に反省したもんな。
「病床の母親に一生懸命作ったおかゆを持っていくケナゲな息子」を演じるだけじゃダメなんだ、と。
持っていくおかゆの出来がそれにともなってなければ、と。

要するに、本当に親しき間柄の人との間では、

料理の出来の良し悪し < 本音で言い合えること

ってことだな。

ただ、番組でも実験していたが、これが「父親が、小学生の娘が初めて作るマズい料理を食べる」
というシチュエーションだとまた変わってくる。
番組では、「砂糖をたっぷり使ったハンバーグ」を食べさせられた父親は、
何度聞かれても「美味しい」と言い、お替わりを勧められれば「食べるよ」とまで言っていた。
(そして、本当の事情を知る隣の母親は、そんな父親の心遣いに打たれて密かに涙ぐむ、
という「いい話」までついていた)。
これは僕も「マズい」とは言えないな。

料理の出来の良し悪し < 子どもが「初めて料理に挑戦した」という記念すべき出来事

だろうから。

また、「義理の息子が姑のマズい手料理を食べる」というのもあった。
番組では、「酢だけで炊き込まれた酢飯」「酢で煮込まれた煮物」を食べさせられた息子は、
マズいとは言えずに、一生懸命流し込んで食べていた。僕も同じだろう。この場合は、

料理の出来の良し悪し < 波風を立てるべきではない相手であること

だな。

結局のところ、出ていた人はどのシチュエーションでもみんな「マズい」とは言わなかった。
本当かな?
逆に「マズい」ということを、相手を傷つけずに伝えられる人がいたら、
そういう人こそ「モニタリング」してみたいものだが…

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