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足利事件から

2009-06-05 | 手話

 保育園児が誘拐、殺害された「足利事件」の菅家さんが釈放されました。

 今回の新聞などでは報じてはいないようですが、彼は軽い知的障害があったようです。知的障害者の取り調べには付添人(通訳者)をという手をつなぐ親の会の主張にもっと耳を傾ける必要があります。手話通訳者はここにも手をつなぐ人たちを見つけることができるのではないでしょうか。

  今日の中国新聞は一面トップの大きな記事24面、25面の大きな記事に、、『遅すぎた検察の「白旗」』と題して社説でも取り上げています。

 昨晩の市民法律講座では講師の弁護士が取り調べ段階の前面可視化を訴えておられましたが、オーストラリア・メルボルン事件(この事件はすべてがビデオ化されていたことで通訳の間違いなどがわかった)の例を見るまでもなく、大切なことだと思います。

  ただし、事件当時 おそらく連日大きく報道したであろうマスコミについて何も書いていないのは、マスコミとしての反省がないのではないかと思います。

  ろう者の事件でも 通訳者が介入することである意味可視化につながっているのかもしれませんが、そのためには通訳者がしっかりと「人権感覚」を磨いておくことが必要でしょう。そうでないと冤罪作りに力を貸してしまうことにもなりかねません。

  かつての私の失敗(『似島はドイツ』の中に書いています)を繰り返さないためにも…。

 

裁判員制度と取調べの可視化

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