トジハジ日記

日記代わり、家族への発信用として利用させていただいてます。内容はいろいろですが登山が趣味で、公開は山行記録がメイン。

2020.5.15 天狗堂→サンヤリ→鈴ケ岳→御池岳周回(滋賀県)

2020-05-16 06:20:33 | ブログ

縦走中間地点付近(桜峠先)から歩いてきた稜線(スカイライン)を望む。左端最奥の三角形の山がスタート地点の天狗堂。

ロガー軌跡。

2週間ほど前、御池岳ボタンブチから日本コバ方面を眺めていた時、天狗堂から鈴ケ岳方面へ長く伸びている稜線が目がとまり、いつか、その稜線を歩いて御池岳まで周回縦走したいとおもった。その想いが頭から離れず、再び君ヶ畑町を訪れ、天狗堂から御池岳、T字尾根下降という魅力あふれるコースにミニチャレンジしてみました。

今日の天候はまずまず。明日から雨予報で空模様にもその影響は出てきているが直射日光を浴びないので助かりそうだと思いながら支度する。5:47分お決まりのスタート時間を記録する写真を撮ってスタート。天狗堂の登山口の位置は大体予想できているが定かでないので注意しながら来た道を少し戻ると、車で通過したときは分からなかったが、天狗堂と書かれた小さなプレートが道の脇に立っていた。6:04に登山開始。新緑の樹々の中に気持ちのよい小径が続く。岩が目立ち始めるとまもなく頂上が近いことを教えてくれる。頂上には7時9分に到着。天狗が一堂に会する場所と何かで紹介してあったが、そう言われてみれば、そんな雰囲気もある。少し離れたところに展望岩と名付けられた大きな岩があり、よじ登ってみると今日、目指す山々が眼前に展開していて、今から始まる縦走に気分が高揚してくる。少しの間、展望を楽しんでからサンヤリへ向けて出発。途中、鮮やかなピンク色のシャクナゲの花が咲き乱れていて、とても目を楽しませてくれた。サンヤリまでは昭文社の地図に破線ではあるが道がのっているので踏み跡は明瞭。途中、2か所にレスキューポイントの標識があった。サンヤリまでは順調だったが、ここから御池林道のミノガ峠まで何回も主尾根を外して迷った。余程、読図ができないとこのルートは迷うこと間違いなしだ。展望があまり効かない尾根道だが、唯一、844mピーク先の広々とした鞍部から琵琶湖方面に大きく開けた大展望には感激させられた。琵琶湖湖畔の独立峰である荒神山を中心に左右に広がる展望は一見の価値がある。時々、鹿の鳴き声や集団で移動するサル達の騒がしい声が近くから聞こえてくる。オコジョ?に似たような動物が突然現れ、こちらを時々見ながら樹を素早く登っていった。10時丁度にミノガ峠に到着。時間が遅ければここからエスケープする予定だったが、その必要はなくなった。ここから、本来なら林道を横切って尾根を進んでいけばよいはずだが、赤土むき出しの工事車両用と思われる道路が尾根をあちらこちらで分断している為、鈴ケ岳へのスタート点がさっぱりわからない。とりあえず峠から尾根を忠実に登って進んでみたが、すぐに曲がりくねつた道に分断されていて急傾斜で進めず、また振り出しにもどらされたりもした。林道を少し下ってみると鈴ケ岳方面に続く尾根方向に入っていく大型車両が通れるほどの道があり、そちらへしばらく進むとようやく鈴ケ岳、御池岳と書かれた標識が現れて一安心。ここから普通の登山道となり鈴ケ岳からくる主尾根の桜峠に10時59分に到着。この峠に立つと見慣れた三重県側の景色が目に飛び込んできた。ここから頂上までの疎林歩きは心地よいものだったが4時間近く何も食べていないのが影響し始めてきたせいか、ペースがかなり落ちてしまった。しかし、岩カガミの群生やコバイケイソウの群生地のようなところがあり目を楽しませてくれた。鈴ケ岳頂上直下には数か所、石垣があったが昔は小屋でもあつたのだろうか、鈴ケ岳頂上に11時35分に到着。ここで15分ほどしっかりと食事をとてから鈴北岳へ向けて出発。たらふく食べて、よたよたと下り始めてすぐに下の方で黒い大きな何かが樹の後ろで動くのが見えた。熊スプレーに手を伸ばしながら進むと、黒ずくめの山には似合わないプロレスラーのような体格をした若者が体を揺さぶりながら登ってきた。ここで今日、初めて人に会った。頂上でおにぎり、バナナ、いなりずしなどなど、一気に詰め込んでしまったせいか、鈴北岳への登りで少々、気分がおかしくなったりしたが、12時17分、鈴北岳頂上に到着。ここからの展望は超一級ものだ。更にここから御池岳頂上近くまでの広々としたカレンフェルト帯と湿原帯は御池岳登山のハイライトだろう。スケールは有名地よりはるかに小さいが、それでも天上の楽園の雰囲気がここにはある。その湿地帯をぐるりとまわりこみながら進むと、カレンフェルトの石が乱立する縦走最後のピーク、御池岳頂上に着いた。この頂上は私にはなんとなく居心地が良くないので頂上の写真だけとってすぐにボタンブチへへと向かう。ボタンブチを通過するころには、ますます風が強くなってきた。とてものんびりと景色を楽しむ気にはなれず、下降ルートのT字尾根を観察しながらボタンブチを通過。T字尾根の頭と思われる付近まできて下降点を探すが頭からは直接にはおりられそうもない。周辺を見回すと少し離れたところにプレートが見えたので、そこまで進んでみるとそこにはT字尾根、御池林道と書かれていた。自分の持つ、30年以上も前の昭文社の地図ではT字尾根のルートは記載されていなかったので下降点がうまく見つかるかどうか気になっていたが、今では標識があるほどの一般ルートなのだろう。これで後は下るのみだ。T字尾根は最初の下りは急な斜面だが、少し下ると尾根の形を呈してきて赤テープもしっかりついているので迷うことはない。しかし下り一辺倒との予想は裏切られ”また登るのか”と再三、口走るほどアップダウンが何度もあった。今朝、最初に登った天狗堂が目の前に大きく迫ってきたころ、下方に林道が見えてきて嬉しくなる。13時34分に林道に降り立ち、周回縦走が無事に終わった。

・行動時間:約9時間、 距離:21.17Km
・コースタイム 
御池岳登山口駐車場: 5:47  天狗堂登山口: 6:04 天狗堂:7:09
サンヤリ:7:49  ミノガ峠:10:00 桜峠 10:59  鈴ケ岳:11:35
御池岳:12:49  T字尾根下降点: 13:17  御池林道:14:34
駐車場:14:45

・食した物: 赤飯おにぎり1個、いなりずし2個、バナナ1本、チョコ2個、
・水: 3.5L持参し2Lを消費


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