疎林歩きは明るくて気分が浮き浮きしてきます。
私が所属する山登りの会はシニア―中心の会で、今年で発足10年目です。30名ほどでスタートしましたが、その後の入会者数は限られていて最近では参加者も少なくなり、小型バスの席にかなりの余裕が出てくるようになってきたため、今年の4月1日号の市の公報で会員募集を行いました。その結果、20名近くの方から体験参加(一部入会)の申し込みがあり、今回、美濃にある株杉で有名な蕪山に12名の方が参加されました。総勢36名の大パーティーです。
7:00にパークアリーナを小型バス1台と乗用車2台で出発。出発してすぐに雷を伴った大粒の雨が降り始め、バスの中のメンバーも落ち着きません。しかし、東海北陸道を走り美並ICを出るころには少し雨もおさまってきて何とか登山が出来そうなので皆さん安心されてきたようです。9時頃に登山口の21世紀の森に到着。ここは駐車場が広く、トイレもあります。めいめいに準備を終えてから一か所に集まり4つのグループに班分け後、それぞれのグループで初参加者の自己紹介をおこないました。9時30分?頃に登山を開始。登り始めてすぐに杉株地帯にはいります。直径数メートルの杉の切株から一直線に伸びた杉をみると、その生命力に驚かされます。自分が小人になり、童話の世界に入ったような気分になります。小雨がまだ続いていましたがそれほど気になることもなく、30分程度歩いたところで汗が出始めたので皆さん雨具の上着などを脱いで調節しました。それからしばらく歩くと突然”キャー”と悲鳴があがりました。山ヒルです。全員に戦慄?が走ります。いっぱいいるようで、それからは景色どころではなく、ただただ足元を見て歩く羽目になりました。あちこちで頻繁に悲鳴があがります。私も靴の隙間からヒルが浸入しつつあるところを見つけ、慌てて傘の先端で取り除きました。こんな状況がしばらく続き、尾根筋の道に合流してからはやっとヒルの恐怖から解放された時にはホッとしました。この間、休憩はとっても座ることができず、おまけにずっと石段の道でしたので初めての方の中には早くも疲労気味の方が見受けられました。尾根道と合流してからは雨もあがり、樹々の高さも低くなり、明るく新緑も目に鮮やかになってきて自然と気分も爽快になってきます。新緑の中に紅一点の山ザクラが残っていてコントラストが鮮やかです。カタクリも出てきました。イワウチワ?、すみれなどもところどころで目に着く様になってきました。いよいよ頂上かなと思っている頂上まで1340m?の標識がでてきて期待を裏切られます。次には1000mの標識がでて、まだ先は長いと気を引き締めます。新芽の出た明るい樹々の中に続いている道は歩いていてとても気持ちがよくて大好きです。多少のアップダウンがありましたが、スタートとして約3時間で待望の頂上に到着しました。頂上は広くて一気に360度の展望が広がっています。三角点と展望できる山々の名前が書かれた白く、四角い箱のようなものが設置されています。曇り空ですのでクリヤ―ではありませんが、福井県との県境の山波、滝波山、平家岳や日永岳あたりまでははっきりと確認することができました。遠くに岐阜市の高層ビルも霞んで見えました。全員がおもいおもいの場所で40分ほどの短い昼食を終え、記念写真をとってから下山を開始。周遊コースを計画していたのですが、予定していたルートは既に廃道になっていたため、元来た道を戻ります。ヒルを避けるため、株杉コースは止め、尾根道に途中からルートをとりました。さすがに、最後近くになると疲れた人も出始め、少し団体がばらけ始めましたが、15時?時頃に無事、全員下山。帰途、温泉とビールで疲れを癒しし、18時過ぎにパークアリーナに戻りました。皆さん、お疲れさまでした。さて、何人の方が入会してくださるのでしょうか。来月の参加者数が楽しみ?です。
写真、後日掲載