トジハジ日記

日記代わり、家族への発信用として利用させていただいてます。内容はいろいろですが登山が趣味で、公開は山行記録がメイン。

2017.11.28 快晴無風の黒法師岳

2017-11-28 20:34:10 | ブログ

大無間山と富士山(等高尾根の頭と黒法師岳の中間付近より)

南アルプス深南部は池口岳、大無間山に続き3山目です。深南部は大変興味があるのですが自宅から遠いのでなかなか簡単に行く気にならず年に1回がやっとです。去年は11月末に大無間山に登りましたので、今年も同じ時期に黒法師岳に行くことにしました。今回の黒法師岳は林道を除くと登りが3時間程度で大無間の8時間に比べれば楽勝と気楽に考えていましたが、短いながら急登の連続でしんどかったです。一方、天気は年に数回しかないというほどの快晴、無風の登山日和で、真っ白な富士山、聖岳、上河内岳の南アの山をはじめ、遠くは加賀白山までもが鮮明に確認でき、その眺望にしばらく見惚れることが再三でした。深南部のフィールドの大きさも改めて感じ、満足度100%の登山でした

コースタイム
  戸中川ゲート 6:20 ⇒ 頂上着 10:50 (4時間30分 休憩20分)
  頂上発 11:05  ⇒ 戸中川ケート 14:20 (3時間15分 写真休憩多数回)
コメント
・急登が多く、下りは転倒すると大事故になるので気が抜けない。
・雪の斜面では足場が凍っているところが多く、下りは神経を使い、時間がかかった。
・この時期でも天気がよかったので汗をしっかりかき、2.5Lを使いきった。
・レアものの三角点は周囲の雪がのけてあったのでわかったが、埋まっていたら事前に位置を調べておかないと見つけれないかもしれない
・通常は戸中川ゲートまで車が入れるが、今回はゲートまで歩いて20分程度かかる場所から侵入禁止になっていた。
・積雪量は去年の11月26日大無間山に比べ、はるかに少なかった。
・林道で生まれて初めて日本カモシカに会いました。黒と灰色の毛がふさふさとした動物がなんなのかわかりませんでいたが、カモシカの大きさでしたのでひょっとして日本カモシカではないかなと思いましたが自信がありませんでした。帰宅後、ネットで確認してみるとまさしく日本カモシカでした。3m位の間隔でお互い5秒くらいは見つめあったままでしたので、今でも鮮明に目に焼き付いています。


2017.11.21 鍋倉山(奥美濃)

2017-11-21 17:11:14 | ブログ

樹間から望む貝月山。小貝月、貝月山へ延びる尾根が良くわかる。

5時半頃、満天の星空を見て、急遽、近場の山へいくことにした。行先は一番近い奥美濃の鍋倉山に決めて自宅を6時に出発。名神高速から見る奥美濃の山々は昨夜の雪でどの山もしっつかりと雪化粧をしていて白銀の世界に心が躍る。8時にモリモリ村をスタート。林道に入ってすぐに大きな落石が地響きを立てて谷に落ちて行ってビビッてしまった。よく見てみれば、どこから石が落ちてきてもおかしくない場所がずーと続いていて、しばらくは渓谷美どころでなく上ばかり見ながら歩を進めた。雨上がりは本当に気を付けないといけない。林道歩きにいい加減疲れてきた頃にようやく谷山の登山口に到着。ここまで1時間30分近くかかってしまった。このような山奥に人が住んでいたとは驚きだ。神社もあるので昔はそれなりのだったのだろう。比較的新しい家もあったが今は無人のようだ(碑に刻まれた文面からみて江戸時代から住んでいたようだ)。登山道に入ると木々に積もった雪が溶けてまるで雨のようにしずくが落ちてくるので、すぐに全身濡れてしまった。時々、落下する雪塊の静寂を破る大きな音に再三、ビクッとsさせられる。舞い上がった雪煙が体を包み込むが、なぜか楽しい気分。標高900m辺りで積雪は20cmを越して来た。頂上と思っていたところが頂上でなく、どう考えても、ここからは下りだと思わせる峠のような所を20分ほど行ったり来たりしたがわからない。仕方がないので下ってみることにするとしばらくして立派な鍋倉岳避難小屋と書かれた小屋が突然現れた。小屋があることは全く知らなかったのでなぜか少々焦っていた気分が和らいだ。中を覗いてみたがとても綺麗で、一泊して一杯やりたくなるような雰囲気がある。1/25000の地図で現在位置を確認しようとしたが地図には避難小屋が載っていないので相変わらず正確な位置は分からない。しかし、ここまで日坂方面から登山者が来たようで、そのトレースが残っていたので頂上はこの先だろうと推測してアップ・ダウンしながら進むと10分くらいでようやく頂上らしきところに到着。プレートに凍り付いた雪氷を落とすと待望の鍋倉山頂上の文字が現れた。頂上は立ち木が多く、シーズン中は展望がきかないだろう。しかし今は葉が落ちているので林間越しにだが貝月山から伊吹山までの山々がよくみることができた。カップヌードルを食べていると日坂側から2人の登山者が登ってきた。私が日坂へ下りてモリモリ村まで車道を歩く話をすると強く反対されてしまった。余程、ひ弱な年寄りに見えたのだろう。仕方なく、2人に別れを告げ来た道を戻る。途中に開けたところがあり、遠くは南アルプス、中央アルプス、八ヶ岳連峰までもがよく見えた。避難小屋前の広場にあるテーブルに積もった雪の厚みは30cmを超えていた。いよいよ本格的な雪山シーズン到来だ。
  コースタイム: 登り 約3時間30分   下り 約2時間30分(休憩多し)

<写真は時間順になっていません>


2017.11.17 ”いいやま登ろう会”例会 福井県 野坂岳

2017-11-17 19:49:49 | ブログ

敦賀湾と敦賀市を一望(中間付近)

”いい山登ろう会”の総勢22名のメンバーと敦賀湾が目の前に望める野坂岳へいってきました。2日前に雪が降ったとのことで頂上では深いところで10cm位の積雪がありました。生憎、登り始めは小雨模様で全員、雨具を着てのスタート。途中から時々、青空が見えるようになりましたが終日、遠くの山が望めるほどの良好な視界はありませんでした。しかし時々、過去に登った西方ヶ岳、岩籠山、三国山などが確認できましたし、久しぶりの雪山ハイクはとても新鮮な気持ちにさせてくれました。この山は積雪期を除けばファミリー登山にはぴったりでしょう。また十分な積雪さえあれば地元の人には気軽に山スキーなども楽しめフィールドになりそうです。
コースタイム
    登り:2時間30分 
    下り:1時間40分


2017.11.07 三重県鈴鹿 御在所前尾根から国見岳

2017-11-07 18:31:09 | ブログ


前尾根中間部分にある40mの凹状岩壁を登攀中のOさん。取り付き付近に別パーティーの白いヘルメットが見える。日陰と陽の当っている境付近が国見峠へ続く裏道。

何年振りかで御在所の裏道と中道の間にある尾根、前尾根を登りにいきました。パートナーはOさん。彼女の”おもしろいところへいきたい”というご希望に従ってのことです。紅葉は既に終わっていましたが青空の下、快適な登攀と国見岳の散策で充実した一日でした。もうクライミングはてっきり、する機会はないだろうと思い昨年、大量のフレンズ(カム)やクライミングシューズを処分してしまったので、まともな装備がなくても登れる前尾根を経由して国見岳へ行くことにしました。8時を少々過ぎた頃に裏道登山口を出発。2月に来て以来だが、かなり所々道が荒れていた。9時頃、前尾根取り付きに到着。のんびりと準備をする。ハーネスは何十年と使用したぼろぼろ品で、Oさんの始めて使うシットハーネスがまぶしい。 9時20分、登攀開始。時間短縮の為、まけるところはまいていく。最初はまず、クラック状の壁からチムニーへ。体力がガタ落ちなのが良くわかる。今までは、一気に、ものの数分で抜け出ていたのが、何回も休まなくてはならなかった。懸垂する腕力も明らかにがた落ちでトレーニングをやり直さないとじきに前尾根が楽しめなくなることを痛感させられた。Oさんも初めての経験で最初は苦労していたが要領をつかむと、スムーズに抜け出てきて楽しそうだ?ここを終えてから数回、アンザイレンしながら登り、前尾根で唯一ザイルがいっぱい伸びる凹状岩壁へ。ここで先行する3人パーティーに追いつき、追い越す。一か所、ヌメったフィンガーホールドで指が滑り、バランスを崩しそうになってヒヤッとする。ザイル一杯で後続を迎える。フリクションの効く気持ちの良い花崗岩の登攀でOさんも楽しそうだ。最終ピッチはクラックとプチチムニーのどちらでも登れるが楽なプチチムニーにルートをとる。ここでOさんはクラックとチムニーの間のフェースにルートをとってしまったので苦労していた。11時45分に前尾根の登攀が終了し、すべての登攀具をザックにしまい込む。ここから裏道まで、そのまま尾根を登り約20分ほどで快適な裏道登山道に飛び出した。ここから国見岳で登る途中、平日にも関わらず多くの若い登山者に合った(我々からみれば皆、若いのだが)。国見峠の広場では何人かがお昼の弁当を楽しんでいた。途中、石門に寄りOさんを記念撮影、国見岳には12時20分に到着。頂上にある大きな岩に登ると360度の展望がひろがる。東海高校ワンゲルが設置した方位版もあって初めての人でも遠くの山が特定できる。残念ながら南方面の山並みは御在所に隠れて見えなが、それ以外の方向はすべて見える。ただ、今日は霞みがかっているので琵琶湖とか御岳など遠くまでの展望はなかった。20分ほど休憩をして帰りは国見尾根を下る。下り始めてお尻の辺りが冷たくなってきた。慌ててザックの中を見ると水容器の蓋が外れ1Lほどあった水が全て無くなっていた。Oさんからブログの名称である”トジハジ”を”どじ恥”に変えたらと言われてしまった。途中に名物のゆるぎ岩がある。それは高度10メートルほどの櫓状の岩の上に乗っかっている平らな大きな塊の岩が、櫓から1メートル?位飛び出していて、先端に乗ると”がたん”と動くことから来ている名称。先端に移動したとき、万が一バランスを崩したら、あの世へ直行だ。Oさんが試す気、満々なのを何とか説き伏せ、ほっとするが怖い物知らずのOさんにはこれからも心配させられそうだ。このコースは足場があまりよくないのでほとんど人が来ず、静かな歩きが楽しめます。快調にどんどん降り藤内小屋に13時45分到着。少し休憩した後、最後のウオーキングを楽しみながら登山口へ下った。
コースタイム: 
    前尾根登攀開始 9:20  登攀終了 11:45
    国見岳頂上  12:20  藤内小屋  13:45  駐車場 14:15?
        





2017.11.3 奥美濃 花房山

2017-11-03 15:52:06 | ブログ

花房山頂上から遠くに白山連峰を望む


見下ろす先に巨大な徳山ダムが見える

最近、奥美濃の山に通っている。ここ2か月ほどで今日で5山目。10月は雨の日が多く、直前2回の日永岳と呉枯ノ峰の登山は冴えない山登りだった。そういう訳で今度は快晴の時に奥美濃のど真ん中の山へ行こうと決めていた。前日の天気予報では快晴とのことでらしく、その日の夜に急遽、準備をして、今日の朝6時に自宅を出発。例によって登山口探しに車で行ったり来たりを繰り返し、登山開始は8時過ぎになってしまったが、今日は青空と紅葉の文句ない登山日和で久しぶりに登高意欲が湧く。8時10分過ぎに登山口をスタート。廃寺横からすぐに急な登山道が始まる。高い木立の中を高度をグングン高度を稼ぐ、登山道は人が少ないせいか立派なものではないし、落ち葉で隠れているところが多いので、一瞬、方向を戸惑うときもあるが尾根を外さなければ迷うこともない。スリップすれば終わりという危険なところは途中、1か所あったが木々がしっかりあるので初心者でも恐怖心は出ないと思う。高度を稼ぐと木々の間から権現岳と花房山の頂上と思われるピークが見え始め、鬱蒼とした森林帯からようやく抜け出る予感がしてくる。2時間ほどで待望の稜線に出ると、そこは小さなピークで一気に周囲の展望が開け、おもわずヤッホーと叫びたくなる。そこからは踏みあとはしっかりしているものの背より高い笹や灌木の軽いブッシュ漕ぎで、これでは頂上で果たして展望があるのか心配になる。ピークから10分ほどで待望の頂上に到着。そこはこじんまりした空き地で、360度の展望が待っていた。空き地の真ん中に綺麗な三等三角点の石柱がある。比較的、人の来ない山なので頂上を示す標柱はない(それでも今日は2人の単独登山者にあった)。代わりに長さ20cmくらいの板に花房山と書いたかわいらしいプレートが樹の枝にぶら下げてあった。こういう標識を見るとつい”ありがとう”と言いたくなる。景色の方はと言えば、遠くは、もう雪を被った加賀の白山をはじめ、御岳、乗鞍、槍穂高連峰までもがよく見える。更に南アルプスの塩見岳から北に続く連山もよくわかる。空気か澄んでいれば富士山も見えるだろ。目を凝らしたが、あいにく今日は霞んで見えない。なんといっても奥美濃の盟主、能郷白山が正面に同堂々と聳え立つ姿が印象的だ。すぐ下に目を転じれば、一つの村が湖に沈んでしまった獄山ダムが見え、その全容がとてもよくわかる。特にダムの壁の大きさは圧巻だ。自分は登る行為そのものが好きで、頂上には一人で来る時はいつもせいぜい20分程度しか滞在しないのだが、今回はシャッターを切りまくり、山座同定をしていたら1時間以上も滞在してしまった。11:30、立ち去り難い頂上に別れを告げ、木々の紅葉を楽しみながら来た道を下った。

コースタイム:登り 2時間12分
         (休憩:靴紐締め直し休憩5回、頭打ち休憩2回、立ち休憩1回)
       下り 1時間21分
         (休憩:靴紐締め直し休憩2回)
       *どういう訳か左の靴紐だけ、すぐに緩む