トジハジ日記

日記代わり、家族への発信用として利用させていただいてます。内容はいろいろですが登山が趣味で、公開は山行記録がメイン。

2024.6.4 福井県 ブナ林が美しい姥ヶ岳へ

2024-06-05 15:28:35 | 日記

新緑のブナ林の中を行く

福井県と岐阜県の県境近くにある姥ヶ岳へ行ってきた。水芭蕉の咲いている5月に行きたかったが機会がないまま、最近になってNHKで姥ヶ岳の新緑のブナ林の美しさを紹介している放送を見てどうしても新緑のブナ林を歩いてみたくなり、混雑しない平日に訪れてみた。今回は妻にも手頃なコースだとおもい半年振りくらいに誘った。5時に自宅を出発、国道ならず酷道で有名な岐阜県側157号線の運転は寝不足のせいもあってかとても疲れ、自宅から約3時間かかってやっと姥ケ岳登山口に到着。登山開始は8時過ぎになった。昨年の11月に登ったすぐそばにある越山、蝿帽子嶺や平家岳、屏風山方面の眺望がもう一つの楽しみだったが県境の温見峠に向かう途中から見る県境稜線の山々は残念ながらガスに包まれていた。8時16分に登山口をスタート。所々で林道を横切りながら高度を稼いでいく。急なところはジグザグに道がついていて総じて登りやすい。久しぶりに登る妻も順調についてくる。30分も歩くと気温はまだ15度もいっていないのに汗が出始めTシャツ1枚になった。6月でもこの時間帯の森林帯はTシャツ1枚では肌がひんやりして少し寒い。1時間ほどで噂のブナ林帯に到着。評判通り新緑のブナ林の美しさは格別で、静寂と午前中の冷気がブナ林の美しさを更に格別なものにしていた。自分はブナ林を散策するのが大好きでとても心が洗われ落ち着く。林の中には簡素なベンチが5つほど点在していたので帰りにゆっくりここで食事をとることにして少しの休憩でけで先に歩を進めた。ブナ林の丘から、少し下降すると水芭蕉群地に出た。極めて小規模な群生地だが、湿原の予兆もなく突然、目の前に現れるので実際に出会えたらとても感激するに違いない。水芭蕉の沼池を過ぎると、頂上に向かい単調な登りが続く。思いの外この登りは長く感じる。妻も”長いねー”と時々つぶやいていた。頂上近くなってきたことを示す水平な歩きになってきたら、やたら白い小さな綿毛のようなものが一面に風に乗って飛んでくるようになった。しばらく手で払いながら何の植物だろうと歩いていたが、少し立ち止まって服についたものをよく見ると白いものが動いているではないか。妻も最初は信じなかったが、よくみるとやはりわずかに動いていることに納得。なんだか気持ち悪くなってきたが害はなさそうなので払い落しながら進むと10時45分、ようやく開けた頂上広場に到着した。広場の周囲はブツシュなどに囲まれていたが北方向は開かれていて笹生川貯水池が眼下に望めた。残念ながら白山や荒島方面は雲に包まれて見えないので少しがっかりしたが、なんとなくブツシュ帯の中の小径を南に数10mほど進むと岐阜県側の山々が眼前に展開する大展望が待っていた。福井県側と同じく山々の上部には雲がかかっており、山座同定を心行くまで楽しむことはできなかったが、それでも何度も写真をとり頭部が見えてないが山座同定を国土地理院の1/20万の地図とコンパスで楽しんだ。10時45分頃に頂上をあとにする。今回は久しぶりに付き合ってくれた妻と新緑のブナ林の丘でベンチに腰を掛け、のんびりと食事を楽しんだことが一番の思い出になったようだ。