トジハジ日記

日記代わり、家族への発信用として利用させていただいてます。内容はいろいろですが登山が趣味で、公開は山行記録がメイン。

2019.5.27 屏風山 奥美濃

2019-05-26 20:24:58 | ブログ
 
荒島岳遠望

頂上間近だが


2週間ほど前、大白木山の頂上から見えたピラミダルな山がとても気になり、帰宅後に調べたら奥美濃の隠れた名峰である屏風山であることがわかりました。それ以来、どうしても登りたいという気持ちで頭が一杯になり、Y君を誘って出かけました。当日の地元小牧市は35度の真夏日予想で、こんな条件の時に藪漕ぎすることには抵抗がありましたが、結局、行けるところまで行こうということにして、お互い水4Lをザックに詰めて出発。

越波から始まる林道入口は全面通行止めの看板とバリケードがありましたが、バリケードを移動させて自己責任で進入。荒れた道を慎重に進み、川の流れがせき止められて湖になっているところの林道路肩に駐車した。昔は奥まで入れたようだが今は林道途中にあるゲートまででも土砂崩れで入れないので屏風山登山口までは長い林道歩きをしなくてはならない。約1時間30分歩いてやっと屏風山登山口に到着。登山口から広々とした河原に降り、続いて屏風谷に入る。しばらく小さな渡渉を繰り返しながら進む。1か所、数メートルだけ小さなゴルジェの右岸をトラバースするところがあり注意しなければならない。30分程度の歩きで屏風山に続く尾根取り付き点に到着。取り付き点にはクマよけのデカい鈴が木にぶら下られている。尾根の取り付きは噂通り、大変急でトラロープが心強い。降りのことが心配になるほどの急な斜面だ。そこを登りきると倒木の海に突入させられる。崩れた斜面に複雑に重なり合っているので足元が抜けて転落する恐れもあり慎重にならざるを得ない。ぎこちない動きを繰り返してこの倒木帯をクリヤするとやっと尾根の形を呈してくる。しかし急な登りが続くので年寄りの私はバランスを崩さないようにとても気をつかう。尾根取り付きから1時間程度で県境の尾根に出る。尾根に出ても快適さとは無縁でブッシュの中に続く踏み跡に従いながら黙々とブッシュをかき分けながら進む。暑さにまだ慣れていないせいなのか、それとも齢のせいなのか体が重く、30分で1回休憩したくなるほど疲れてきた頃に頂上に到着した。とてもきつかったがこの2週間、屏風山で頭がいっぱいだったので、これでスッキリした。展望は360度です。白山の雪模様がとても綺麗でした。


駐車地 7:47   ゲート 8:04  屏風山登山口 9:09
尾根取り付き 9:40 頂上 12:10 (休憩多数回)
下山開始: 12:39 尾根分岐下降点 13:31 尾根取り付き 14:20
登山口:14:55 ゲート 15:56 駐車地 16:15 (長期休憩含む休憩多数回) 

蛇足:
・気温が高い時にこの山を登るのはスーパーシニアにはきつい。今回は体温上昇を抑えるために休憩を大目にとりました。また倒木帯ではザックから体中が木粉で汚れ、肺の中まで真っ黒になったような気分でした。
・Y君がマダニにやられました。脇腹後ろに喰いついていたようです。下山して下着を脱ぐ時に爪にひっかかりバリっととれたそうです。念の為、発症した時に医者に見せるためダニをビニール袋に入れて持ち帰りました。
・取り換えた新品のタイヤで林道を走ったら尖った落石が多くてスパっと切れたキズが多くついてしまった。走行音が静かになったので気をよくしていたが,それはゴム硬度が低くなったのが理由のようだ。今までのタイヤは今回のタイヤに比べれば乗り心地が悪かったが(硬度が高かったからだと思う)キズがつかなかった。

 

2019.5.17 ”いいやま登ろう会”例会 つつじ最盛期の大和葛城山 奈良県

2019-05-20 16:53:45 | ブログ

頂上付近からのつつじ群落と金剛山

山登りの会の月例山行で山ツツジで有名な奈良県にある大和葛城山へ出かけました。今回は31名の参加者で大型観光バスを利用しました。

朝6:00にパークアリーナを出発。名神高速、京慈バイパスを経由して葛城山ロープウエイ駐車場に9時過ぎに到着。既に多くの車で駐車場はかなり埋まっています。我々のバスは一番下の広い草地に誘導されました(駐車料金5000円)。ここで四つの班に分かれて 9時35分頃に出発。去年の台風の影響で通行止め情報のあった北尾根コースはロープウエイ乗り場まで来ると開通していることがわかり、無事に計画通りスタートです。最初から急な登りで暑さも加わり苦しいです。早くも後ろから”もっとゆっくり歩いて”と声が飛んできます。少し呼吸が安定してくると緑の木立と木漏れ陽の美しさを感じられるようになってきて、パーティーのペースも順調になってきます。我班のMさんがしきりに”たおやかな”と言葉を発しています。久しぶりに聞いたこの美しい響きの言葉に北杜夫の”白きたおやかな峰”という本を思い出しました。2回ほど休憩してようやくダイヤモンドトレイルコースに合流。ここから所々、木の階段の登りが続きます。登り切って少し進むと意外にもキャンプ場がありました。そこから少し進むとロープウエイ―降り場からの道と合流。途端に31名の大所帯が雑踏に飲み込まれてもう登山の雰囲気などどこにもありません。パーティーの中には路肩でふるまわれている酒を頂戴する人も出る有様です(笑)。お互い迷子にならないように気を付けて葛城山の目玉であるツツジ群落を見下ろせる展望地に向かいます。突然、前が開けてツツジの群落が現れました。それを眼下にした時はさすがに感嘆の声がでました。その奥に金剛山が聳えています。噂通りの見事な美しさです。ただ山が赤く染まるほどと聞いていたので、つつじ園の範囲に限られていたのが少し残念でした。ツツジ園まで下ってその中の道から見上げればそのように見えるのかもしれません。頂上はとても広くてピークという雰囲気はありません。猿と猿使いが芸をしている場面に出会い面喰いました。頂上には立派な山座同定盤があり、展望は360度です。大阪湾も見えました。頂上では約30分の昼食タイムをとり、その後、全員で記念写真を撮って下山開始。下りはクジラコースにとりました。このコースは階段が多すぎます。膝を痛めている人にはとてもつらい下りになるでしょう。途中60Lほどのザックを担いだ単独の若い女性に会いました。ダイヤモンドコース途中にあるキャンプ場でテント泊と言っていましたが、正統派?の若者に会うとなぜか心地良い気持ちになります。途中クジラの滝などで休憩をとり、15時過ぎに無事、登山口に戻りました。



2019.5.12 奥美濃 大白木山

2019-05-12 19:53:26 | ブログ

反射板のある大白木山の頂上(写真1)

次に登りたい山をみつけました(写真2)

地元の小牧山頂上からは100名山の内、9座が望めるほどの展望に優れています。しかし随分前から自分がいつも眺めるのは奥美濃方面の山々です。そこには北アルプスをはるかに凌ぐ広大な山域が広がっていてスーパーシニア―になってからの私の遊びの中心的フィールドになっています。今日は以前から気になっていた岐阜市の百々ケ峰の後ろに綺麗なピラミダルの姿をしているピークへ出かけました。そのピークは地理院の地図に名前がのっていませんでしたが大白木山(1234m)のようです。

8:15分に折越峠の路肩駐車地をスタート。急な階段上のりが始まりです。少し進むと奥美濃最高峰の能郷白山が大きく目の前に展開する場所があり、いやがうえにもこれからの展望を期待してしまいます。新緑と木漏れ日で気持ちのいい疎林の中の歩きが続きます。急登も所々でてきます。40分ほどで三叉路巡視路分岐点に到着。ここまでの展望は樹々の間から山々が望める程度でほとんどありませんでした。登山道は巡視路ですが整備されていて歩き易いです。分岐からは少々急な下りがあり、鞍部から少し歩き難いトラバースを経て東側が開けた明るい尾根の登りは頂上が近いことを感じさせてくれます。そして思ったより短時間であっけなく頂上についてしまいました。休憩なしで1時間20分かかりましたが、この距離なら水とわずかな食糧だけのトレラン装備でも問題ないのではと思います。頂上には三角点と立派な標識があります。1234.5mと大きく書いてありました。帰りに立ち寄った本巣市のパンフレットにも1234.5mのゴロの良さがうたってありましたが国土地理院の地図には1234.3mと記してありますので少々すっきりしません。頂上からすこし外れて大きな反射板が2つあります。広々としていて大勢の登山者がきても十分な広さです。休憩中、どこへ場所を移動しても数匹のクマンバチがついてくるのでネットを被りました。今の時期は活動が活発になるようです。頂上からは福井県と岐阜県の県境沿いの山々の展望に優れていて山座同定に飽きることがありません。藪山愛好家にはたまらないフィールドが広大なスケールで展開しているのが実感できます。ここでまたとても気になる山を見つけてしまいました。その山は北穂高から見た槍ヶ岳の姿に似ているのです(写真2)。自分には本当にそのように見えるのです(調べた結果、奥美濃の盟主、屏風山と分かりました)。新しい課題を見つけると体力低下も忘れて又、登る気力が湧いてきます。これから奥美濃は暑くなるので秋にでも挑戦しようと心に決めました。

追記: 私の国土地理院地図は相当古く、後日、書店で平成14年の国土地理院の地図を確認したところ標高が1234.5mになっていました。僅か20cmなど誤差だと思います測定精度が格段にあがったのでしょうかね。



 

2019.5.4 新緑の鑓ヶ先~鍋倉山 縦走周回

2019-05-05 11:49:04 | ブログ

ブッシュ帯をいく(先行Y君)。紺碧の空の下,ブッシュ漕ぎがおもしろい。

揖斐川流域にある鑓ヶ先から鍋倉山の新緑ハイクに出かけました。まさに新緑真っ盛りで気持ちの良い縦走と歴史ある山里ののどかな雰囲気を満喫した1日になりました。

今回は久しぶりにY君と一緒です。当初は二人で山梨県の長ロング日帰りコースの笊ヶ岳へいく予定でしたが膝に不安があるとのY君の申し出で一気にトーンダウン、今回の低山ハイクとあいなりました。6:30に岩倉駅でY君をピックアップ、高速利用で8:00頃に登山口に到着。登山口といっても整備された登山道ではないので道標のようなものはありません。しばらく車で行ったり来たりして登り口を探しましたがはっきりせず結局、六社神社の裏から適当に登ることにしました。神社に続く急坂の空き地に駐車させていただき、8:38分に登山開始。踏み跡はないので適当に登っていきます。10分ほど登っていくと踏み跡らしきものが出てきてまずはホットします。踏み跡はだんだんと明瞭になり、間違いなく頂上へつづいていると確信できました。午前中の新緑の木立の中は実に爽やかでY君もしきりに”気持ちがいい”を連発してます。そんなわけで、自然と歩行もはかどり、1回の短い休憩をはさんで、1時間30分くらいで鑓ヶ先の頂上にあっけなく到着。頂上は想像通り、こじんまりとしていました。切り開かれているので展望がいいです。わずか1時間30分程度で登れる山ですので私のようなシニアには気軽に楽しめる山としてもっと紹介されてもいいでしょう。ここから、いよいよ鍋倉山まで稜線縦走がはじまります。いつものように未知の稜線歩きを前にすると気分がワクワクしてきます。目指す鍋倉山は東海自然歩道が登山道ですので多くの人が来ますが、ここからそこまでは道はなく、藪漕ぎを覚悟しなければなりません。10時15分に鑓ヶ先をスタート。スタート直後は左側の支尾根を下りそうになりりましたがすぐに正規の尾根に戻りました。尾根筋にはわずかですが踏み跡が続いており最近は我々のような物好きが増えてきているのでしょうか。今の季節は藪も薄いのでそれほど苦労することもなく単調な歩きが続きました。驚いたのは尾根筋の樹々が所々、切り倒されていることです。なぜこんな尾根筋の樹々が切り倒されているの、皆目理解できません。まだ切り口が真新しいので、いずれこの尾根筋に登山道でもできるのかと思ってしまうほどでした。下の方でチェーンソーの音がしていました。途中に六字ヶ峰、964mと書かれた木のプレートが樹にぶら下がっているところがありました。。ちょくちょく迷いそうになることがありますが、尾根を外さなければ大丈夫です。初心者がコンパスと地図で読図の勉強をするには手ごろなルートです。それにこの尾根道は多少のアップダウンはあるものの高低差は非常に少ないので登り一辺倒の時のように筋肉を酷使することはありませんので藪山歩きを始めたいと思っている人にも手頃です。尾根歩きの途中で2回ほど休憩しました。最後は熊になった気持ちで笹薮を強引に押し分けて突っ切りると広々とした東海自然歩道に飛び出しました(13時28分)。自然歩道を歩く人には、この地点が鑓ヶ先へ向けての逆縦走スタート地点になるとはとても想像できないでしょう。私も、こちらからではかなり戸惑うと思いました。飛び出してからは落ち葉で敷き詰められた気持ちの良い小径歩きです。10分?ほど進むと鍋倉山避難小屋が建つ広場に到着。ここは広い空き地の端に避難小屋が立っていてとても明るく気持ちの良い草地で、テントでも張ってのんびりと過ごしたくなります。ここへは2年前の新雪が降った翌日に谷山方面から来たことがあるのですが、その時は小屋の外壁木材は黄色に化粧されていて新築のようなイメージでした。しかし今日、小屋を見てびっくり。色褪せ、階段は腐食して破損し、屋根のアンテナは倒れてしまっていて、わずか2年でこんなに様変りするものなのかと驚きました。大汗かきのY君の為に、ここで30分ほどの長い休憩をとります。核心部は終わったので、お気に入りのコカ・コーラを取り出して喉を潤します。こんな時にも幸せを感じます。ビールを頂上で飲む習慣から遠ざかってからは何より頂上でのコークが楽しみになりました。しばらくするとY君は野外のテーブルの上で気持ちよく寝かかっているのに気がつき、本格的に寝られたら困るので、すぐにY君を起こして重い腰をあげさせて鍋倉山頂上に向かいました(長い付き合いですが、今までY君は自分から出発しようと言ったことが無い)。14時20分に頂上着。写真をとっただけであっさり通過。ここから単調なジグザグの下りがしばらく続きます。少々嫌になったころ、気分転換に最適な雄大な貝月山と長者平が正面に見える展望地に出たので、またまた大休憩。そしていよいよ最後のワンピッチにかかります。下山コースは途中から3つにわかれていて、我々は中瀬の駐車地に戻るために日越峠から美束へお最短のルートをとりました。とその時は思ったのですが、途中から沢が右に見えてきて(本来は左に見えないといけない)、更に下り一辺倒のはずが登高線に現れるほどのアップダウンが続き始めたので、完全に下降地点の読図に失敗したとわかりました。しかし今更、戻る気にはなれません。山深い山でしたら元の場所まで引き返しますが、ここなら強引に下れば車道に出ることは間違いないので、そのまま進みました。そして尾根を下りきったところの沢の対岸の上にわずかに覗いている車道の白い柵を発見、無事、帰り道に出てニンマリです(13時41分)。フィナーレは桃源郷の山里ハイクです。右にふらり、左にふらりと立ち寄りながら1時間半近くをかけて車の所に戻りました(16時52分)。

コースタイム 
   神社駐車地スタート8:38 → 鑓ヶ先頂上(途中休憩1回)10:01 
   →  鍋倉山、東海自然歩道に合流 (休憩複数回)13:28 → 
   避難小屋(休憩30分) → 鍋倉山頂上 4:20 → 車道 13:41
   → 神社駐車地 16:52


メモ
・谷山方面(モリモリ村方面)の東海自然歩道はがけ崩れの為、通行止めの注意書きが下山途中にあった。
・午後からはかなり気温が上昇。低山なので夏は不向き止。新緑か紅葉の時期がベスト。冬であれば少し手応えのある雪山ハイクが楽しめる。
・ポールのコルク材質のグリップがボロボロになってしまった。ザックの高さから飛び出ていたので樹々に頻繁に引っ掛かってしまった為。持ち運び方法に検討が必要。