トジハジ日記

日記代わり、家族への発信用として利用させていただいてます。内容はいろいろですが登山が趣味で、公開は山行記録がメイン。

2017.07.16やむなく登った乾徳山(秩父)

2017-07-17 10:11:58 | ブログ
Y君と南アルプス深南部にある黒法師山を登りに行きました。ところが林道がかなり手前で閉鎖されていて何十キロと歩かないと登山口に着きません。6月の記録では登山口から8Km手前にあるゲートまで入れた記録があったので何の疑いもなく行ったのですが、結局、他からのルートもこのゲートを抜けれないと無理とわかり已む無くあきらめることになりました。しかしこのまますごすごと帰る気にもなれず、また候補を調べる本も持参してきていないので、2日前にTさんから中止メールのあった乾徳山とかいう山にでもいってみようということになりました。しかし実際、浜松方面から走ってみると、購入したばかりのY君の山用GPSでナビした為にとんでもないところを走らされ、結局、約800Kmにも及ぶロングドライブになってしまい欲求不満100%の1日半でした。

乾徳山登山
道満尾根から登る。何の変化もない淡々とした登りが続く。つまらないコースと思いながら登ると最後の頂上に突き上げる10mほどの鎖のある岩場が少し面白かった。しかし人気の山らしく人が多すぎて順番待ちには閉口した。ガスの為、期待した奥秩父の山々の展望は無し。下りは”みはり岩”のあるところから高根が原?に方面に下った。高山植物もまったく見当たらず、ここでも淡々とくだった。展望がよければ素晴らしい山との印象をきっと持つと思うが、今日の条件では200名山とは思えない味気の無い山でした。
コースタイム: 登り 2時間35分 (下の駐車場から頂上まで)
        下り 3時間以上(2週間前に捻挫した右足をかばいながら下った)

写真: 後日掲載

2017.06.28余市岳

2017-07-07 07:22:20 | ブログ

頂上より羊蹄山(右)方面を望む

曇り。久しぶりに雨具を着ないですむ登山ができそうだ。ホテルの豪華な朝食を楽しんだ後、キロロスキーリゾートへ向かう。車の調子が悪い、右側から突き上げるような音がする、かなりひどくなってきているようで残り3日間耐えることができるか心配だ。今日は天気も持ちそうなので久しぶりにハジ(妻の愛称)とのハイキングを楽しもうときたが、まだ6月はゴンドラが運休中だった。ゴンドラからのコースしか下調べしてなかったので一般コースからに変更したが、登山口がわからずしばらく車でいったり来たりを繰り返していると林道らしきところから車が出てくるのに気づき無事登山口を発見。ハジは登高意欲をなくし、またもやキロロの駐車場で濡れ物を乾かす作業に専念することになった。登山口を9時半に出発。赤井沢コースから頂上を目指す。例によって登り3時間かからない山は休憩はしない。長い林道歩きに癖壁した後、ようやく登山口の標識にあるところに到着。沢沿いにしばらく進んだあと尾根筋に上がり、ゴンドラコースとの合流点を目指す。この間、展望はほとんどなし。時々、樹々の間から余市岳が見え隠れする。合流点に飛び出すと一気に展望が広がった。目の前には余市岳頂上への登山道が一直線に伸びていてとても気持ちよさそうで浮き浮きしてくる。途中で単独の人を抜く。このコースは今の時期がまだはやいのか、高山植物は時々見る程度であまり見当たらない。雨後なので道がぬかるんでいたスリップしやすく気を使った。頂上に11:40分到着。一人の若者がいた。地元の人で、山の名前を詳しく教えてくれた。自分では羊蹄山、ニセコアンヌプリ、狩場山程度しかわからないが、この若者はとても詳しく本まで持ち出して詳しく説明していただいた。おかげで本を読んで興味のあった札幌近郊の山々が実によく理解できた。残念ながら昨日登った暑寒別岳は雲でみえなかった(頂上からはもともと見えず、尾根の途中から見える)。狩場山の情報は暑寒別山荘であった人から雪が多くて高山植物を見るにはまだ早いと聞いていたが、その通りで、ここからでも残雪の多さが良く分かった。ここから見る狩り場山の山容は独立峰でとても凛々しく来年の登山候補の一つになった。しばし若者と歓談し写真撮影を終えて下り始める。ゴンドラコースにある朝岳岳への稜線がとても美しく稜線漫歩が約束されているようで、もう一度ハジと来てみたい。途中、定山渓へ降りるコースもあるがかなり荒れているようだった。後日、ネットで見た記録では熊の糞がいたるところにあるようで登る気にはなれそうもない。下りは走るように降りxx分にゲートに到着。雲が多く展望は今一つだったが、久しぶりに雨を心配しなくてもよい気持ちの良い山行だった。
コースタイム: 往復 4時間


ps:下山後、小樽の天狗山近くのキャンプ場で一泊し翌日札幌へ。車は札幌まで何とか走ることができた。しかし車を使っての楽しみにしていた札幌近郊の山歩きは断念せざるを得ず、欲求不満の札幌滞在だった。旅行最終日に小樽のフェリー乗り場まで行くときは札幌出てからいつ止まるのかとひやひやものだった。ずーとハザードランプを出して左脇をのろのろと走り続けた。途中で、大きな破裂音と何かが当たった衝撃があったがそのまま走行(後日ボルトがちぎれて吹っ飛んだ時の音とわかった)。よほど小樽のスバルに預けようかと思ったがまた引き取りに来るのが大変、陸送も考えたが見積もりをネットで取るかなり高額だ。なんとか舞鶴スバルまでもっていきたいとの必死の願いが通じて”ぎーぎーがーガー”音を出しながら乗船した時には係員も驚いていた(自走できないとと判断されると乗船できないので寸前までひやひやものだった)。舞鶴下船後、ネットでJAFに牽引を依頼(gpsで位置がすぐJAF側でわかるのでJAFアプリはとても便利)。フェリー乗り場近くの公園脇で車中泊して翌日2日に無事に舞鶴スバルに搬入することができた。原因の方だが恥ずかしくて書けません。

写真の順番がでたらめになっています。後日見直し

2017年6月27日暑寒別岳(アイヌ語で”滝のある川”の意味?)

2017-07-07 06:02:40 | ブログ

ガスで煙る暑寒別岳頂上

もう5日ほど悪天が続いている。これからのしばらく回復しそうにない。旭川で2日間の観光をして様子をみたが好天は期待できそうもない。帰りまでにはまだ5日間あるが山登りに使える日数は残り2日間だけになってしまったので雨でも登ることにした。調子がおかしくなってきた車を心配しながら暑寒別山荘に向かう。山荘は天塩岳の山荘と同じような大きさだが部屋が分かれておりプライベート空間が確保できるが人の多い時は先客に気を使うことになるだろう。トイレが建物内にあり、出入りするたびに臭うのが唯一気になる点だった(立派なトイレの建物が外にもある)。
午後3時頃に山荘に到着。途中で指定された管理者宅に電話したら、連絡の必要はなく自由に使用してくださいとのことだった。先客の単独の人がいた。名古屋の天白区から来た人で話が弾む、連日の雨ですでに数日、ここで寝泊まりしているという。しばらくして2人パーティが合流し今夜は3組お宿泊となった。
27日起きると外が騒がしい。なんとバスの団体の到着だ。全員立派な雨具とスパッツをつけ完璧なスタイルだ。30名ほどいる。ガイドとおぼしき人がいろいろと説明し、出発前の記念写真をとっていた。この団体に先に行かれたら追い越すことが大変だと思い慌てて支度をするが間に合わなかった。4時半ころ出発。妻は例によって山荘で荷物整理。すぐに団体に追いつくが追い抜かせてくれない。トトドマツの植林の中、ちんたらちんたらと団体の後に続いて登る。あまりの遅さに気が滅入ってきたころ、ようやく道を譲ってくれた。ここは頂上まで1合目ごとに標識がある。展望がきかないので休憩する気も起きない、時々、綺麗な高山植物を見つけた時に写真をとるのが休憩代わりだ。晴れていれば素晴らしい展望とお花畑で気分も高揚しているはずだが今日は黙々と仕事をこなすだけの気分だが、頂上付近はエゾハクサンイチゲの群落に心を癒された。頂上には2時間少々で到着。しばらくいたがガスはとれそうにない。晴れていれば増毛山地の山並みや日本海が眼下に広がるのだが残念。何かガスがキレそうな雰囲気なのでしばらくいたが結局あきらめて下り始める。9合目までくだってきたら時々ガスが飛ばされ陽もでて一時は山並みも見えた。慌ててカメラのシャツターを切り続けた。長くは続かなかったが一時的でも山並みの雰囲気が理解できたのでよしとしよう。8合目付近で天白区から来た人と団体さんに相次いですれちがう。団体さんのガイドとおぼしき最後尾の人から”頂上まであとどのくらいですか”と聞かれ、”この人、本当にガイドなの”と思わず勘ぐってしまった。その後も3パーティ7名とすれ違った。やりは人気のコースだ。天気は再び雨になってきた。まだ数回した使ったことのないゴアの上着なのだが肘の辺りはぐじょぐじょと音がする。アウトレット品はダメか。山荘に10時頃到着。余り早く戻ったので妻がびっくり。暑寒莊やキャンプ場の管理人もやってきていろいろ話をした。去年の台風はかなりひどかったようでまだいたるところで林道は復旧していないとの話で8月に予定している日高方面の山登りへの影響が今から気になり始めた。今回、この山は反対側の雨竜沼湿原コースから登る予定でいたが雨で期待する景色は望めないので最短コースからのピークハントになってしまったが、天気の良い日に雨竜沼湿原コースから再度登ってみたい。
コースタイム:往復 5時間40分


ps;下山後、小樽観光に向かう。宿泊はテント泊を止め、どおりゅーいんでなかなか感じのいい宿だった。夜は居酒屋で新鮮な海鮮物とビール。

2017年6月23日天塩岳

2017-07-06 17:51:25 | ブログ
北海道へきて6日目になるが今日も雨模様で士気が全く上がらない。それでもせっかく来たのだからとテント場から2時間近くかかって天塩岳を登りに行く。北海道で日本海に注ぐ大河といえば当然、道北の雄、天塩川だ。ここから利尻岳対岸近くに日本海にまで伸びている。その天塩川の源流となる天塩岳だけにこの山への興味が強かった。テント場からは地道で行けば直ぐに行きつくところをナビのご案内でわざわざ高速で遠回りさせられた。ここも国道から林道への入り口は立派な標識があり見落とすことはないだろう。天塩岳登山口には立派なヒュッテがある。ありがたいことに薪も自由に使えて無料だ。本土ではとても考えられない。二階建てで中はかなり広く別荘にでもいる気分になれる。コースは当初、前天塩岳から天塩岳への周遊コースを計画していたが妻が”この雨模様では何も見えないから新道からの往復だけにしたい”と言うのでそれに従った。大雪縦走ではがれてしまった妻の靴を針金(層雲峡の黒岳の湯でご主人が分けてくださった。)で固定してからスタート。登り始めはダケカンバの林の中で気持ちがよい。ある本によると、この辺りの緯度がダケカンバ生息の最終緯度らしいが。しばらく歩くと”登山靴に巻き付けた針金がいつの間にかなくなっている”妻が叫んだ。修理する気分にもなれず、そのままパクパクさせながら登ってもらうことにする。しばらく沢伝いに歩くと旧道と新道の横断ルートに到着。そこで旧道と分かれ比較的急傾斜の道を新道のある尾根の上に向かって進む。一汗かいて新道に合流すると後は傾斜の緩い道が続き歩き易い。時々、妻の為に休憩をいれながら霧雨とガスで相変わらず展望のきかない道を単調に進む。樹林帯を抜けると明るくなり頂上が間近になってきたのが雰囲気で分かる。頂上間近には端正な避難小屋のある。三角屋根のかわいらしい建物だ。内部をのぞいてみると、とても綺麗で一泊したくなるような気分にさせる雰囲気がある。トイレも同じ形をした建物が別棟として建っていて、2つの建物の間に西天塩岳に続く道ができている。ここのベンチでしばらくのんびりしてから頂上に向かう。頂上に近づくにつれ、だんだん風が強くなってくる。少し体が冷えてきたころ特徴のない頂上の広場に到着した。風を避ける為、風下に少し斜面を下り休憩をとったが、すぐに体が冷えてきたので、ここでも早々に記念の登頂写真を撮り頂上を後にした。下り始めて少し経ったころガスが時々とれて視界が開け始めた。とても立派な山容の前天塩岳も見えてきた。登山道も良く見えるのほど視界が効き始めたので周遊しなかつたことを少々後悔する。頂上にもう一度登り返したい気持ちになるが、妻は”お父さんだけ行ってらっしゃい”とつれない。単に往復では物足りないので西天塩岳に寄ろうとしたが雪の比較的急な斜面が最初のうち続くので、先日の大雪山登山以降、雪の斜面に拒否反応を示すようになった妻の猛反対で途中からひきかえした。このころから登山口で出会った単独の人が前天塩岳から縦走してくるのが良く見え始める。羨ましい限りだ。前天塩方面は展望がきくようになったがこの高度からは大雪山方面は鋭い鋸の歯のような尾根にさえぎられて残念ながら見えない。淡々と下り、こんなに長かったのかと思いはじめた頃、やっと新道と旧道の分岐点に到着。ここから朝来た横断路に入り見覚えのある橋を2回渡ってあっけない天塩岳登山が終わった。
 コースタイム: 

PS1:下山したのはまだ昼前だがこの天候では移動する気になれないので今日はここに泊まることにして湿ったテントなどを広げ、少しの晴れ間を利用して干すことに専念。幸い長いホースも炊事場に用意されているので、すっかり泥まみれになったしまった車も洗った(この時、無数の小さな虫に何か所となく刺され至る所ぼこぼこになってしまった)。3時頃から2パーティが相次いで到着。彼らの話によると明日以降も北海道全域にわたって相変わらず天気は悪いようだ。今年はついてない。山荘には結局、我々を含めて3パーティ7名が泊まった。黒岳からトムラウシの縦走の話を彼らにしたらしきりに感心させられたので、いままで半信半疑だったが、6月の大雪山系は難しいところなんだということがなんとなく理解できた。明日、明後日は山登りをあきらめて旭川観光を楽しむことにした。

PS2:旭川市観光は初めて(動物園には一度いったことがある)。駅前付近は夜店がでて賑わしい。夜はビヤガーデンで久しぶりに栄養のある食事をした。2日間で井上靖記念館、三浦綾子文学記念館、旭川美術館(デンマークデザイン、織田コレクション)クラフト館など見学。井上靖記念館(入館料わずか200円)はとても見ごたえがあった。山登りなど?止め、これからは文学の本を読みあさって過ごしたいと思わせられるようなインパクトがあった。

2017年6月22日ニセイカウシュツペ山

2017-07-06 10:02:13 | ブログ

ガスの切れ間に見え隠れする頂上

大雪山系の縦走を途中で止めた為、旅の日程に余裕ができた。あいにく天気は雨模様だが層雲峡のテント場から近いニセイカウシュツペ山へ登ることにした。当然、雨なので妻は同行してくれない。6時かっきりまでオートキャンプ場のゲートが開かないので、それまで待って出発。273号線の上川国道からニセイカウシュツペ山へ入る林道入口は分かるかどうか心配していたが、しっかりした案内板があったので迷うことなく入ることができた。XX名山コレクターが増えたお陰で、最近は登山口への標識がどこも完備されている。林道入り口から登山口までがなかなか長い。途中にはゲートがあり鍵の解除をしなければならない。林道管理事務所で教えてもらった番号をセットするが開かない。いろいろ位置を変えてやってみたが開かないので焦ってくる。いろいろ試したがダメで今日の登山は断念しなければならないかもしれないと半ばあきらめ気分で携帯のアンテナ標識が立つところまで車で戻り事務所へ電話すると”番号は変わっていないはず”と鍵の直接担当者でない人が親切に教えてくれた(まだ仕事開始前の為、担当者はきていなかった)。おかしいなとおもいながらも再度ゲートまで戻ってよくよく鍵を見てみると赤棒印があり、そこの場所でセットするとあっけなく解除できてしまった。どうも何事にも慎重さに欠けるのが自分の欠点だ。登山口に到着するとすでに車が一台とまっていた。熊が怖いのでこれは心強いと思いながら”これから登るのですか”と車から出てきた単独の人に尋ねると”雨の上に風が強そうなのでもう帰ります”との返事。確かに風の音だけは防風並みの感じがする。しかし雨もこれ以上、ひどくはならないようなので雨具を着てすぐに出発した。例によって残雪が今年は多い。登山道にもまだ残っている。一か所スリップしたら危険なところがあったがあとは全く心配のない登山道だ。写真で期待していた大槍も気付かないうちに通過。展望がきかないので黙々と登り約2時間で頂上に到着。幸い雨は小降だが風が強く頂上で長居はできない。記念写真をとり、早々に下山開始。本来なら大槍のバックに大雪山系の山々が大きなスケールで展開するはずだがこの天候では望むべくない。再び来た道を戻り約4時間の軽登山が終わった。ダケカンバの林の道だけが印象に残り、登山より鍵のトラブルの方が印象に残ったという何とも味気の無い山登りだった。