トジハジ日記

日記代わり、家族への発信用として利用させていただいてます。内容はいろいろですが登山が趣味で、公開は山行記録がメイン。

2018年5月18日 ”いいやま登ろう会”例会 中ア 糸瀬山

2018-05-20 19:17:35 | ブログ

なにか出てきそう雰囲気の頂上。苔むした大きな岩があちこちに点在している。

頂上にある巨岩

”いい山登ろう会”のメンバー15名と中央アルプスの南部前衛峰の糸瀬山へ行ってきました。随分前に1度だけ登ったことがあるのですが、そのころはまだ血気盛んで、体力訓練だけが目的のスピード登山でしたので、あまり印象の無い山でした。この齢になって人の来ない山に魅力を感じるようになってからは、このような山に登ることが多くなってきました。

糸瀬山は須原駅から登ると往復で9時間くらいかかりますが、林道が中腹までできていて、そこを起点にすれば5時間程度で往復できます。今回もそこを起点にスタートしました。しかし林道が延長されていて(以前は登山口で終わり)、おかしいと気付いた時にはバスで登山口を大きく行き過ぎてしまってました。悪い道を走らされた運転手さんに大変迷惑をかけてしまいましたが、思い込み(林道の終点が登山口という思い込み)は厳禁です。結局、登山は30分以上遅れてスタート。登山道は以前と比べて見違えるほど歩き易くなっていて特に危険個所もなく、以前は中級者向きの山でしたが、今では初心者向きの山に変身していました。この山は高山植物もほとんどなく笹に覆われているので、草木や展望を期待する人には不向きな山です。楽しみは青薙ぎあたりから望む中央アルプスと頂上にある”のろし岩”くらいのものです。しかし静かな山歩きが好きな人にはお奨めです。頂上は苔むした大きな岩がゴロゴロしており何か物語に出てくるような不思議な雰囲気があります。巨岩の”のろし岩”に登れば絶景が約束されていますが、アルミの梯子とタイヤチェーンの梯子はとても信頼できるような代物ではなく、数人の男性が岩の頂点まで行こうと試みましたが途中でリタイヤしていました(私ははなから登る気無し)。ここを登る人はハーネスで自己確保することが必須です。またフリクションの効くクライミングシューズを持参すれば心強いです。今回は曇りで青薙ぎからの展望もありませんでしたが静かな山旅を味わうことができました。
   登り しょうぶ平 - 頂上  3時間30分(休憩数回)
   下り             2時間

2018年5月15日 三方岩岳から野谷庄司山

2018-05-17 16:01:48 | ブログ

笈ヶ岳、大笠山方面(野谷庄司山頂上より)

4月5月は期の変わり目でなかなか好きな山登りに行ける機会がありませんが、久しぶりに白川郷のホワイトロード入口ゲート(馬狩ゲート)から三百名山の一つである三方岩岳へ行ってきました。歩き始めは早春の緑鮮やかなブナ林が続き気分は実に爽快。尾根上に出ると咲き始めた多くの種類の高山植物が出迎えてくれ、その美しさに時々足を止めて写真と撮る。感嘆の声を上げながら三方岩岳頂上直下まで順調そのもの。直下の斜面のトラバースだけはスリップしたら重大なアクシデントになりそうなので慎重にならざるをえなかった。この気温で雪が緩み、蹴りこみだけでスムーズに通過できたが、凍っていたらアイゼンは必須で初級者には厳しいだろう。最高点には予定より1時間以上早く着いた。頂上の展望が素晴らしい。人形山、籾糠山、猿ヶ馬場山、三方崩山、笈ヶ岳、アルプス方面の山々など360度の展望を満喫する。しばらく休んだあと、野谷庄司山へ向かう。雪で所々しか現れない夏道をたどろうとするとなかなかスムーズに進めないので、このような時期は夏道にこだわらない方が良さそうなのだが、初めてのコースなのでつい夏道を探してしまうのに時間がかかる。それでも野谷庄司山には1時間少々で着いた。夏のコース標準タイムと変わりないが、南アルプスの笊ヶ岳を日帰りでやっつけるにはこの半分の時間で踏破しなければならないので自信喪失。やはり自分ではなかなか認識しずらいが体力が著しい低下しているのだろう。野谷庄司山ピークからは白山までの魅力的な白き、たおやかな尾根が延々と続いている。ここから白山ピークまでは8時間以上はかかるだろうが、いつかはこの山並みをのんびりと歩いてみたいものだ。写真をとったりしながら20分以上、のんびりと休憩したあと下山にかかる。下山コースは鶴平ルートと呼ばれる尾根。冬ならナイフロッジになって緊張すると思われる細い尾根が最初は続くが後は惰性に任せての下り。途中で一か所だけ赤布に迷わされて方向を間違いそうになった箇所があった。吹雪の時はGPSが無いと間違えやすいだろう。2時間程度で登山口に到着。登山口には大杉家の墓石があり、その近くにあるプレートには、この登山コースは大杉鶴平氏が開いたとの説明書があった。登山道を開拓した人々の無償の行為には頭が下がります。
 コースタイム: 
 馬狩料金所ゲート-三方岩岳-野谷庄司山-鶴平新道入口(7時間ジャスト)