三ヶ辻山下山途中からの人形山
懐かしき笈ヶ岳と大笠山
久しぶりに○○名山と名の付く山を登ってきました。さすがにいつも行くような山と違って多くのパーティーに出会いましたが、気持ちの良い新緑の森の中の歩き、稜線にでてからの御嶽、乗鞍、北アルプス方面への展望、まだ山肌に残る雪模様の美しさ、多くの花との出会いなどなど高山の雰囲気を心行くまで堪能することができた1日でした。
8時少し前に登山口に到着。林道は神経を使う凸凹道でした。登山口の広場にはすでに6台の車が止まっています。ほとんどは地元、富山県の番号でしたが大阪ナンバーが1台ありました。人形山とそれまでの中間地点にある宮屋敷は天然記念に指定されています。登山計画書をアンケートボックスに勝手に入れて8時過ぎにスタート。新緑の樹々の木漏れ陽の中の小径が続きます。第一休憩所、第二休憩所を経て疲れてきた頃、樹々が低くなり、宮屋敷というほぼ稜線上にでます。一気に展望が開け、堂々とした人形山の全容が現れ、思わず感嘆の声があがります。稜線に出ると展望はいいですが、陽を遮るものがなくなり暑くなってきました。宮屋敷から少し進むと山肌に雪を残したピラミダルな三ヶ辻山も迫ってきます。時々、谷筋から吹きあがる冷風が暑さを和らげてくれます。さらに稜線を進み、少し急な斜面を登りきると三ヶ辻山と人形山の分岐点にでます。すると眼前に突然、大きく白き白山とそれから続く北方の山々がまだ十分な雪をまとい現れました。しばしその神々しい山々に見とれてしまいます。そこからは目的の人形山も間近です。はやる気持ちを抑えて一歩一歩ゆっくりと歩を進め、予定より1時間早い11時0分に頂上に到着しました。頂上は休憩に適した場所が多くあり、のんびりと過ごせるところで、昼寝でもしたいような気持になります。ここで昼食をとり、20分以上のんびりと過ごしました。時間的余裕ができたので帰りは予定通り三ヶ辻山へ寄っていくことにしました。先ほどの分岐点までもどり三ヶ辻山への道に入ります。出だしからブッシュ漕ぎと倒木で気持ちが少しひるみますが踏み跡はわかるのでルート取りに躊躇するようなことはありません。コース中の所々雪が残っています。左側斜面が全体を通じて急斜面ですのでのスリップだけは厳禁です。あえぎあえぎで人形山から約1時間で頂上に到着しました。二等三角点があります。腰をおろして、のんびりしようとしているとブヨがいっぱい集まってきて、所々に痛みと痒みを感じ始めたので早々に退散です(この山行後、二週間ほど左ももが腫れていました)。最近は特に年のせいで、つま先をひっかけることが多くなったので慎重に下り、宮屋敷で最後の眺望を楽しんだあと、一気に登山口まで下りました。
コースタイム
登山口 8:06 -(途中1回休憩)- 宮屋敷 9:54 (途中1回休憩)三ヶ辻分岐 10:43(休憩)- 人形山頂上11:02 (大休憩)- 三ヶ辻山頂上 12:26(休憩)- 三ヶ辻分岐 12:51(休憩)- 宮屋敷 13:30(休憩)- 登山口 14:40 総行動時間:6時間34分
コメント
・登山口までの林道は非常に荒れているので車高の低い車の場合、凸凹道の運転になれていないと底をこすること間違いなし。
・登山口にトイレなし。登山届のようなボックスはあるが登山届とは記してなくアンケート入れと記してある。水は登山口でとれる。
・分岐から三ヶ辻山への道はブッシュ漕ぎがあり、一般的ではないが技術的には問題なし。
・三ヶ山頂上ブヨがやたら多く、長居をすると痛い目にあう(あいました)。