トジハジ日記

日記代わり、家族への発信用として利用させていただいてます。内容はいろいろですが登山が趣味で、公開は山行記録がメイン。

2022.7.23  万波登山口から白木峰

2022-07-26 11:38:50 | 日記

登山道の脇にはニッコウキスゲがまだ目を楽しませてくれた。


浮島先端から北アルプス。中央左のピラミダルな山が劔岳。


浮島の池

今やトレッキング大流行で書店にはコースガイド本がズラリと並んでいる。そのような中にあって、一個人だけの目線で選ばれ、記された日本100名山、信州100名山と最近刊行された岐阜100秀山の3冊は山への愛情がひしひしと伝わってくる素晴らしい本だ。何度でも時間さえあれば読み返している。今回はそんな岐阜100秀山で紹介された山の一つ、富山県と岐阜県の県境にある白木峰へ出かけてみた。

3時30分ころに自宅を出発、東海北陸道の飛騨清見インターを出てすぐに猪臥山トンネル方面、471,472号経由で突っ走り、6時10分頃に万波登山口に到着。さすがに人気の山で既に5台の車がとまっていた。日曜日は避けたいところだったが諸事情で已む無し。

6時30分頃に駐車地を出発。林道をしばらく歩くと万波登山口に到着し、ここからつづら折りの登山道が始まる。すぐに汗がしたたり落ちはじめが木立の中は気持ちが良い。一気に急登を登ると二ツ屋ダムからのルートと合流して尾根に乗り、傾斜も落ち、少し風もあって気持ちの良い稜線歩きとなった。しかし登山道はぬかるみ状態の所が多く、最初は右左に飛び跳ねてぬかるみを避けながら歩いたが、それも始めだけですぐに諦めてズボズボと歩いた。
2時間ほど進むといよいよ樹林帯を抜け、低い灌木帯に変わってきて周囲の山々への展望が広がり始め清々しいほどの稜線漫歩が楽しめる。そして登山開始から約2時間30分で白木峰頂上に到着。360度の大展望と眼前に広がる草原の美しさは格別で、うまく表現できない自分のボキャブラリ不足が情けない。一番期待していたニッコウキスゲの姿が全くないので少し落胆したが、それもほんのしばらくの間。ここから浮島方面に歩を進めると、なんとシーズン終わりとは思えない程のニッコウキスゲの群生に出会えることが出来て嬉しくてたまらなくなる。30分?ほどで浮島に到着。浮島はこじんまりとした美しい池塘のあるところで頂上台地の先端にあり、池塘の美しさは言うまでもないが、そこからの北アルプス方面の展望が抜群だ。しばらくの間、北アルプス劔岳のピラミダルな姿を見つめながら、クライミングに明け暮れた仲間たちとの日々に思いをはせた。
浮島から再び、高山植物を楽しみながら白木峰頂上に引き返す。頂上でしばらく休もうと思ったが人が多いので100mほど下った先に白木峰山荘から続く舗装された林道終点広場があるのを見つけ、そこで靴を脱ぎ、マットを敷いて青空を眺めながらしばらく横になった。もう一度、今度は妻を誘ってこの時期に再訪したい。

コースタイム
駐車地発 6:24  小白木峰 7:24    白木峰   8:36
浮島の池 8:56  白木峰 9:53  小白木峰 11:00
駐車地 11:53





2022.6.27 冷沢登山口から大滝山、蝶ケ岳往復

2022-07-01 11:58:40 | 日記

蝶ケ岳 - 大滝山間にあった池塘、ミニ湿原。バックは大滝山方面

槍ヶ岳を開山した幡隆上人も歩いたと伝えられる冷沢から大滝山の道を一度、辿ってみたいと思っていたので、12時間の長丁場に加え、一か月振りの登山で足腰に不安があったが行ってみることにした。

前日夜に三郷スカイライン展望台の駐車場でテント泊。ペグダウンしていないテントが浮き上がるがほど風が強いせいも少しはあるが、毎度の如くほとんど寝れない。27日3時に起床。生暖かい南風が吹いていて天候悪化は間違いない。先日入手したばかりのスマホで悪化の程度を確認しようとしたがPDPエラーでネットにつながらない。天候悪化は間違いないので、今回の計画を実行するかどうか迷ったが、とりあえずは行けるところまでいってみようと決めて4時前に駐車地を出発した。

冷沢の登山口までは1時間程度の林道歩き。案の定、30分も歩くと雨が降り出してきて早速、ザックカバーをつけ、傘をさす。ザックカバーを付けた所でポールを置き忘れてきたのに気付き20分程のタイムロス。1時間少々で大滝山登山口と書かれた立派な標識のある冷沢登山口に到着し、ここで水を1.5L補充。長丁場にそなえ計3.5Lの水を担いだ。

5時過ぎに登山を開始。最初は緩やかな傾斜の樹林帯歩きが続き快適。1時間ほどで第1目標の鍋冠山を通過し、まずまずの体調に一安心。鍋冠山のピークには大きな標識があったが、もし無ければピークかどうか分からないような所だった。次に地図に八丁たるみと記載されているところも全く気がつかずに通過。ここまで2回の小休止で稜線に突き上げる急斜面の登りにかかる。ジグザグに道がつけられていなければ手を使って登らなければならないほどの傾斜に感じた。ダケカンバなどが現れてくると雰囲気があかるくなり、稜線が近いことを感じさせる。息を切らしながら急斜面を登り切ると待望の蝶ヶ岳と大滝山を結ぶ稜線に飛び出した。期待した展望は垂れこめた雨雲の為にないが、所々に雪が残っていてさすがに高山の雰囲気はある。穂高連峰の山々は中腹より下しか見えなかった。左に折れてまずは大滝山へ向かう。大滝山北峰はものの100m程の距離ですぐに到着、また戻ってくるので記念写真は後回しにして、すぐ先にある大滝山荘に向かい、小屋前のベンチにザックを置いて、空身で南峰へむかう。小屋と南峰間は静かにたたずむ池や湿原があり、なかなか雰囲気がよかいところだった。南峰に9時23分到。頂上は広々としていてびりと昼寝でもしたいような所。大滝山荘にもどり、小屋前のベンチで少し食事をとる。小屋は7月と8月のみ営業だが、今頃なら準備の為に誰かは入っていると思っていたがまだ完全に閉じられていた。今日もだれにも会うことはなさそうだ。樹林に囲まれた池のほとりにある小屋の前のベンチは明るくて気持ちのよいところだった。少し休んでから再び登ってきた分岐点に戻り、そこを通過して蝶ヶ岳へ向かう。展望が楽しめる平坦な稜線歩きを予想していたが、ほとんどは少し下っての樹林帯歩きだった。一か所だけ高山植物が多く咲いている湿原と池塘のある箇所があり、そこからの大滝山方面の眺めがすばらしかった。蝶ケ岳手前で一か所、スリップ要注意の雪渓トラバースがあり、そこを通過すると、三股からの登山道と合流して、11:00蝶ヶ岳山荘に到着。今回はその北側にある方位盤で記念写真をとり、すぐに引き返した。こんな天気なのに蝶ヶ岳山荘の中には沢山の人がいた。小屋の前であった小屋の従業員が今までかなりひどい雨と言ていた。天気がよければ超一級の大展望を愉しめるロケーションだが、ほとんど眺望はないので長居は無用と、再び来た道を引き返す。下降の分岐点で山裾のみ見える槍穂高方面の稜線に別れを告げ、下山を開始。途中、2回休憩をとり14時頃、冷沢登山口に到着。 16:20駐車場着。

雨に濡れた新緑や池塘と湿原の美しさ、咲き始めた高山植物との出会いなどで心洗われる山旅だった。天気の良い時にもう一度、一泊でのんびり歩いてみたいコースだ。

行動時間:12時間25分





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忘備録
・この時期はネット、虫刺され必携
・傘だけで快適に歩けた。但し稜線はレインウエアー使用。
・水 2L、 薄めたアクエリアス 1L、 ラーメン用水 0.5L(未使用)

・食した物
 ミニばなな2本、 プツシュ式ミニ羊かん 6本、カロリーメイト 1箱弱、メロンパン 1個、 柿ピー 1小袋、 エネジージェル 2袋、 チョコボール1小袋、
・行動着
 モンベルブリーフ、 ウイックロン灰色長袖、モンベル黒ズボン、皮メッシュ手袋、
 青ドラゴンズタオル、ゴア紺色キャップ、モンベル紺色靴下、 ハイカットブーツ、
 虫よけメッシュフェイスガード、
・その他
 救急セット、カップニュードル用エッセン具一式、サーマパーカー、レインウエアー上下、ソニーGPSロガー、カメラ用ミニスマホ、カメラポーチ、ケストレル28L,ポール1,ラテ、モバイルBT、母指球保護パッド、折り畳み傘、地図、保険証など、