鎌ヶ岳頂上から入道ヶ岳方面を望む
雲母峰頂上
今回のトレース
北陸方面の大雪が一休みして、高気圧も張り出してきそうなので好天を期待して家を出たが、走っていると車のウインドウに小粒の雨があたりはじめ、目指す山々には雲が低く垂れ込めている。登山口のある雲母橋手前の駐車地に7:40についたが、まだ小雨がぱらついている。しかし、ここまで来て引き返す気にはならないし、今日は入道ヶ岳まで縦走する予定なので悩んでる時間もない。さっさと羽毛服を着て、その上に雨合羽といういでたちで8:15頃に登山口へ向けて林道をスタートした。
しばらくは傾斜のある林道を進む。10kgを超す荷物を担ぐと少しの上り坂でも汗が出始め、すぐに羽根服を脱いだ。15分程度で立派な独標尾根登山口と書かれた看板があるところから杉林の斜面に入る。適度の傾斜の登山道がジグザグにつけられていて歩き始めの体に優しかった。登るにつれて雪が深くなってくる。冬山の魅力はいろいろあるが、低山歩きでは静寂さがその一つだ。すべての音が雪に吸収されるので無雪期では味わえない静けさが楽しめる。バージンスノーに残していく足跡を振り返ると何となく感傷的な気分にもなる。9時54分に雲母峰II峰と呼ばれているピークに到着。ここには風対策用の透明ビニールで四方が囲まれた簡易的なボックス状のつくり物があり、中には小さ長椅子とテーブルが置かれていた。ちょうどここが、岳不動からく来る登山道との合流点のようで荷物運搬用モノレールの終点にもなっているので森林作業者の休憩所なのかも知れない。ここからは岳不動方面からの単独と思われる先行者のトレースが付いていた。トレースがあると楽だ。雲母峰主峰までは一投足で10時4分に三角点のある頂上に到着した。二次林の中で展望はない。わずかだが小雪が舞い、風もあってしばらく立ち止まっていると汗がすぐ冷えて寒くなるので、三角点にタッチし、写真をとってさっさと主稜線を目指す。途中には雲母峰を目指す稲森谷ルート、馬の背ルートの合流点がある。春ならアカヤシオが綺麗なところのようだ。白ハゲと呼ばれる付近の通過は少し神経を使った。ここはフィックスロープを利用させてもらって通過。積雪条件によっては初心者がいる場合は短いザイルが欲しいところだと思う。カズラ谷道の分岐をすぎると鈴鹿主稜線にある岳峠は近い。11時54分に主稜線に到着。ここで水沢峠経由で来た2人に会い、水沢峠から入道ヶ方面の積雪状況を教えてもらった。アイゼンをつけ、腹ごしらえをしながら縦走するかどうか迷ったが、入道ヶ岳方面はトレースが無いらしく、入道ヶ岳下山途中で日没になる可能性が大なので周回計画はあっさりと断念、鎌ヶ岳登頂だけで良しとする。20分後の12時24分に頂上に到着。期待した展望は相変わらず垂れこめたままの雲であまり無かったが、それでも頂上付近の樹氷の美しさと静かな冬山歩きを堪能できた1日だった。
コースタイム:
林道入り口(駐車場): 8:14 独標尾根登山口: 8:30 雲母峰:10:04
主稜線到着: 11:54 鎌ヶ岳頂上:12:24
カズラ谷道登山口:13:48 駐車場:14:25 (休憩時間:約30分)
* 忘備録は写真の後に記載
<忘備録>
装備
モンベル1~2人用ツエルト、SOLシュラフカバー、モンベル羽毛服、厚手ポリエステルジャケット、着替え下着上、特大首穴あきポリエステルタオル(緊急着替え代用品)、予備手袋、ネックウオーマー、水1,5L、750mLホットカルピス入りサーモボトル、セミワンタッチアイゼン(ペア1,1kg品持参、アイゼンケース)、雨具上下、ポール(2)、スノーバスケット大予備、ゴーグル、ラテ2個、カメラ、非常連絡用スマホ、Garmin GPS(予備電池含), モンベルサコッシュ(中身:スントコンパス、1/25000地図x2, 山と高原地図、コピー資料)、チタンマグカップ、オスプレーザック38L(レインカバー含む)、マット、小物(モバイルバッテリー、ライター、防水マッチ、75mm救急用スポーツテープ,チリ紙メタ、固形燃料数個、ナイフ、他)、ホッカイロ(2)、プロトレック
着衣
ファイントラックシャツ、モンベル下着上、クロロファイバー下着(下)、レグウオーマー、厚手キャツプ,ニット帽、靴下、冬用登山靴、首掛け汗拭きタオル、黒スキー用手袋、ロングスパッツ、ハードウエア製冬用ズボン、純毛上着、
食糧
パン3個、赤飯おにぎり1個、バナナ2個、チョコ2箱、エナジーショッツ3個、柿ピー1袋、キャラメル10個、塩飴5個、カントリーマーム数個 (内、食した物:パン2個、バナナ1本、おにぎり1個、キャラメル3粒)