トジハジ日記

日記代わり、家族への発信用として利用させていただいてます。内容はいろいろですが登山が趣味で、公開は山行記録がメイン。

2022.7.29 ”いいやま登ろう会” 甲斐駒ヶ岳一泊登山

2022-08-02 05:25:00 | 日記

甲斐駒ヶ岳頂上から仙丈ヶ岳を望む


甲斐駒ケ岳をバックに記念撮影(駒津峰にて)

私が代表を務めている“いい山登ろう会”のメンバーと年1回の一泊登山で南アルプスの甲斐駒ヶ岳へ行ってきた。甲斐駒ヶ岳は四季を問わず何度も登っていて、定年になってからも3回訪れている。駒ケ岳から鋸岳への縦走(この時は風穴のルートがわからずザイル必携の稜線通しだった)、熊の穴沢、風穴ルートからの鋸岳日帰り(この時は甲斐駒ケ岳は登っていない)、そして最後が黄蓮谷からの甲斐駒ケ岳頂上へ直接抜けるの3回でいずれも強烈に記憶に残る登山だった。今回は登り納め回想登山のつもりで参加した。

今回の参加者は総勢19名。グループを登頂が確実にできるメンバーを集めた第一グループと体調、気力次第の第二、第三グループの3つに分け、まだ暗闇の4時過ぎに、こもれび山荘を出発。登りにとった仙水峠へのルートはコロナの影響なのか、ここ数年整備されていないようで、かなり荒れていてバランスの悪い年寄りには実に歩き難い。仙水山荘に行きつく前に、バランスに不安のあるMさんがここから戻られてしまった。仙水峠までは1時間50分ほどかかった。早くも我が第二グループメンバーは疲れ気味。駒津峰への急登に入ると、一気にペースがガタ落ちになり、どんどん後続パーティーに追い抜かれる。気がつくと座り込んでる人も出てきて、もはや全員の登頂は早くも無理とあきらめる。予定より20分遅れの8:00頃に駒津峰にやっと到着するとWさんが一人座ていて第一声が”遅いねー”だった。第一グループは既に20分前に出発しているとのこと。第一グループが出発して40分近く遅れてやっと全員が到着した。このまま全員で進んだら誰も登頂できないのは明白なので(帰りのバスの関係上)、残念だがAさん,Tさん,Fさんと私の4人だけが先に進み、それ以外のメンバーは展望がすばらしい、この駒津峰頂上でしばらく展望と遅い朝食を楽しんだ後、尾根コースを下山することになった。駒津峰までだけでも十分に登ってきた甲斐がある。第一グループから40分遅れの8時20分に駒津峰を出発。4名は各自のペースで進むことにした。今日はとても気温が高く体力の消耗が激しい。自分としては飛ばしに飛ばしたが、とうとう頂上近くのザラ場で痛めた腰から来ている神経系統がおかしくなり一気にペースダウンしてしまった。しかし、なんとか1時間後の9時20分ジャストに駒ヶ岳頂上に到着。ガスが出始めているがまだ360度に近い展望で久しぶりに3000m級のピークからの大展望を味わった。山並みを眺めていると過去の山旅の想い出が次々と浮かんでくる。地蔵岳のオベリスクもよく見え、その突起先端にたった時の次女の姿が目に浮かんだ。頂上で会えると思っていた第一グループが、どこにもいないので暫く好物のメロンパンを頬張りながら写真撮影休憩したあと、駒ヶ岳頂上を後にした。年齢的にこれが最後の甲斐駒ケ岳とおもうと寂しかった。摩利支天との分岐近くまで下ると登ってくるKさん引率の第一グループに会うことができた。摩利支天に立ち寄っていたとのこと。このグループに駒津峰を出発してしばらくしてから離れれてしまい、心配していたAさんが合流していて安心した。Aさんは第一グループの奥様と一緒に登頂したい一心でがんばってみえた(体調が悪かったことは後で知った)。私も摩利支天(9時50分頃着)に寄ってから再び気の重いトラバースコースで駒津峰に戻り、そこから尾根コースをたどって北沢峠へ戻った。12:50分頃に峠着。気になっていた先に下山したメンバーも駒津峰からの下山はのんびりと楽しめたとのことで、それを聞いて気にしていた気持ちが楽になった。こもれび山荘で飲んだビールは久しぶりににおいしかった。やはりビールは山で飲むのが一番だ。現役の頃に所属していた山岳部の暗黙モットーは”飲むために登る”で若手などは劔の三の窓幕営地から剣岳頂上を超えてわざわざ早月小屋(昔の伝蔵小屋)までビールを買いに行くほどだったことがふと思い出され思わず苦笑してしまった。第一グループも1時間少々後に無事到着。今回は直前まで天候不順になやまされたが、運よく好天に恵まれ、立場上、無事に例会山行を終われたことがなにより嬉しかった。

行動時間
こもれび山荘 4:05発  仙水峠 5:50着   駒津峰 8:00頃着 / 8:20発
駒ケ岳頂上 9:20    摩利支天 9:50   こもれび山荘  12:50頃