トジハジ日記

日記代わり、家族への発信用として利用させていただいてます。内容はいろいろですが登山が趣味で、公開は山行記録がメイン。

2019.7.25-26  ”いいやま登ろう会”例会 八ヶ岳 赤岳、阿弥陀方面

2019-07-27 09:47:59 | ブログ

まもなく赤岳頂上(横岳をバックに)

小屋から見た赤岳頂上。1時間後にはガスの中。

いい山登ろう会のメンバー、総勢19名で年に1回の一泊登山に参加してきました。コースは1日目が美濃戸口から行者小屋、地蔵尾根経由で稜線に建つ天望莊まで、2日目が赤岳、阿弥陀岳から御小屋尾根経由で美濃戸口へ戻るという計画です。このコースは5年前の6月に全く同じコースを7時間10分で日帰りしていますし、何と言っても小屋泊りが大の苦手な私ですので参加にはかなり後ろ向きでしたが諸事情で参加するしました。

1日目(美濃戸口 9時頃出発、 天望莊 16時過ぎに到着)
・9時頃に美濃戸口を出発。美濃戸まで車道。美濃戸口から南沢の山道に入ります。傾斜は緩いですが、年齢を重ねると、こんなに歩きにくい道だったのかと思うほど、足を不規則に運ぶなければならない、ごつごつとした道がところどころで続きます。しかし、この間は森林帯全体に緑の苔が広がっていて、その美しは格別でとても癒されました。人気のコースだけあって橋などは毎年シーズン前に確実に手入れされていますのでとても安心です。3時半過ぎに行者小屋に到着、おもいのほか時間がかかりました。行者小屋前の広場から今日泊まる予定の小屋が大きく見え、稜線がとても近くに感じます。行者小屋から地蔵尾根に入ってしばらくすると急登が始まります。梯子や鎖場が続き、どんどん高度を稼ぎ、稜線がみるみる近づいてきます。バランスの悪くなった高齢者には緊張が続きます(鎖にダイナミックセルフビレーをとりながら登ればとても安心で大胆に登れますよ)が、16時頃に無事、地蔵尾根の頭にでてほっとします。我々の設定コースタイムより1時間オーバーの16時を少々過ぎて無事天望莊に到着しました。

2日目 6時30分出発。 美濃戸口 先頭 15頃?着)
朝、小屋から外に出ると綺麗に晴れていて、多くの人がご来光を待っていました。私もぎりぎりに間に合い、久しぶりのご来光を楽しみました。富士山も見えましたが、雲から頭を出している雄大な富士山をいつも見ているので、雲の中に低く薄黒く見える山が富士山とはしばらく思えませんでした。まるで”ボタ山だなー”とつぶやいたら見知らぬ人から”富士山に失礼です”と叱られました。6時30分に小屋を出発。この時点では視界もまだ良くて遠くは北アルプス、白山連峰も望むことが出来ました。高山植物にもどんどん出会い始め、花に詳しい人がいろいろと教えてくれます(残念ながら覚えれません)。しかしルンルン気分もここまで。残念ながら頂上到着すこし前からガスにつつまれ始め、風も強まってきて結局、その後の稜線歩き中はずっとガスと小雨の中でした。そんな訳で視界の期待できない阿弥陀岳と御小屋尾根からの下山はあきらめ、阿弥陀岳と中岳の鞍部から行者小屋へ下山しました(男性6人だけは阿弥陀岳を往復)。途中から天候はすぐれませんでしたが、十分に景色も堪能でき、多くの種類の高山植物に出会えて満足です。天気が悪くても山歩きは楽しいものです。

コメント
・2日分の水、4Lを持っていきましたが、やはり高山は気温が低くて、それほど水は必要ありませんでした。行動中は1日目が500ml、2日目は一口程度(途中でビール500mL。これは水分とは言わないかも)
・行動食
 1kg以上の行動食を用意しましたが、予想以上に食べませんでした。
   1日目   大福餅 2個、 QATSNACK 1個、 饅頭 1個
   2日目   大福餅 1個、 饅頭 1個、 飴類 3個  ビール 1本
   (行動中に、多くのメンバーからビールのつまみなどを含め、いろいろいただきいています。OATSNACKの使用は2回目ですが効果はまだ分かりません)

・天望莊について
一度に5、6人が入れる五右衛門風呂があります。汗を流すことが出来るのでありがたいです。ただ水不足で洗顔などに蛇口からの水は一切使用できず、ポリタンから注ぎながらの使用でした。トイレもポリタンの水で流します。慣れていないと戸惑います。

就寝場所は大部屋でした。一部屋10名でしたが、サディーンパック状態で、窓もなく、床も湿っていて快適には程遠く布団部屋のような雰囲気。個人の人達は窓側で余裕のスペースで寝ていたのですが。我々のメンバーには大変不評でした。

夕食、朝食はまあまあ。コーヒお代わり自由が良かった。
500mLの水が500円で売られていました。






2019.6.26 富良野観光のついでに登れる山 富良野西岳

2019-07-07 13:40:47 | ブログ

富良野西岳頂上

芦別岳


昨日は富良野観光をしましたが、ほとんど回りきってしまった為、孫と娘がくるまで日にちが余ってしまい、それならもう一つ簡単に登れる山へ行こうということでロープウエーで登れる富良野西岳へ行くことに急遽決めました。ワールドカップも開かれたことがある富良野スキー場のロープウエイを利用して終点まで行き、そこから2時間ほどの歩きです。

ロープウエーを降りて、コースに不慣れな我々はスキー場のスロープからアプローチして稜線に出ました。しかし急で足底全体を置けるステップもなくハジさんは苦労しまた。   ここはロープウエイを出口の正面方向にあるコースから登るべきでしょう。稜線に出ると小さなアップダウンがある程度で快適に歩けます。ここでもまだ残雪がありましたが、高山植物もちらほら出会えます。頂上間近になるとようやく尾根の雰囲気がでてきて、突然目の前が開け頂上が目に飛び込んで決ます。頂上は斜面を登り切った森林帯の丘のようなところと思っていたので、尾根を少し渡った先にある岩峰状の頂上は意外で驚きました。10時10分に頂上到着。ここまでロープウエイ終点駅から約2時間で来ました。


頂上は広いとは言えず、三方は切れ落ちているのでバランスの悪い年寄りはふらつかないように注意が必要です。頂上からの展望は格別です。富良野の街並みが眼下に一望できます。360度の展望に感激。前々日の登った富良野岳や、その前日に登ったオプタテシケ山も良く見えます。トムラウシ、大雪法方面もよく見えます。しかしなんといっても眼前に大きく展開する残雪光る芦別岳とその周辺の峰々の迫力には圧倒されました。芦別岳に登ったことのある人は絶対に訪れたいところです。それほど期待していなかった山でしたので、思いがけない拾い物をしたような気分にさせられた山ハイクでした。

<写真、後日掲載>

2019.6.24 富良野岳 北海道

2019-07-07 11:07:30 | ブログ

富良野岳を目指す

前日のオプタテシケ山に続いて、今日は妻、ハジさんと花の100名山の一つである富良野岳を登りに行きました。ハジさんの体力に合わせて、富良野岳往復だけという気軽なハイキングです。6時過ぎに登山口である十勝温泉をスタート。大型バスでも通れるくらいの幅の広い道がしばらく続きますが凸凹でとても歩き難い道でした。30分程度歩くと、川を渡って登山道に入ります。ここから右へ右へと長いトラバースが始まりました。所々、雪渓が現れます。やはり北海道の山は北アルプスより1か月遅いということが実感できます。雪渓歩きが苦手なハジさんは途端に慎重になりペースが落ちます。約1時間で上ホロとの分岐点に到着し小休止。天気も良く、荷も軽く、行程も短いのでとても気楽です。ここから少し登ると展望がさらに良くなり、新緑の登山道歩きが楽しくてたまりません。十勝岳の全容も良く見えてきました。高山植物も豊富になってきました。目指す富良野岳が近くになってきて8:40頃に稜線にでました。三峰山方面への周回路がとても気持ち良さそうですが、今日はハジさんに合わせて往復だけですので少々残念です。途中に出会った花に詳しい女性がいろいろと花の名前を教えてくださいました。さすがに昨日のオプタテシケ山と違って登山者が大変多いです。恐らく何十というパーティーに今回は出会ったとおもいます。単独の女性や若いカップルも目立ち、まさに人気の山です。この稜線鞍部から頂上までは1投足ですが、最近、歩いていないハジさんが疲れ始めて、何度もここから休憩しました。もう少しだから頑張ってと下山する人に声を時々かけられる始末です。9時48分にやっと頂上に到着、ハジさんはしばらく頂上で座り込んでいましたが、ようやく2人の記念写真を他の人にとってもらい大休止をとりました。しばらくのんびりしていると、あれほど賑やかだった頂上がいつの間にか誰もいなくなり、我々も重い腰を上げてのんびりペースで下山を開始。途中の上ホロ分岐では、休憩していると満足気な様子で周回コース経由で下山してパーティーにいくつも会い、少々羨ましい気分にさせられました。13時17分に無事、登山口に到着。総時間約7時間。花の100名山だけあって豊富な高山植物に出会えた山旅でした。



2019.6.23 オプタテシケ山 北海道

2019-07-05 21:48:28 | ブログ

オプタテシケ山頂上から大雪山系、トムラウシ山(右の双耳峰)を望む。2年前に相方と縦走した記憶が懐かしくよみがえってきた。

美瑛岳方面に続く快適な稜線

毎年、この時期に札幌に住む長女に会いに行くが、その時1,2回興味のある山を登ることにしている。今年は十勝連峰にある日本300名山の一つであるオプタテシケ山を登ることににした。○○名山というものにはに特にこだわりがあるほうではないが、名古屋近郊に住む私に不慣れな北海道の山を登る為の参考として○○名山に勢い頼ってしまう。そして今、登っておかないと来年の今頃の体力で登れるかどうか心配な山の最後に残ったのがこのオプタテシケ山だ。昭文社の山と高原の地図によると涸沢林道からの最短コースの往復は12時間40分とある。先週、地元神社の社務所引っ越しで痛めた左膝と腰が一向に改善しない状態で果たして日帰りできるかどうか不安であったが所定のタイムリミットを定めてトライすることにした。

4時10分に涸沢林道登山口を出発(こまで林道に入るのに20分ほど迷った)。北海道は3時過ぎでもう明るい。心配した天気は持ちそうで気分はルンルンである。前日までの雨でぬかるんだ下部樹林帯の道も快調なペースで進み、自然公園も休憩無しで通過し、予定よりかなり早く美瑛避難小屋に到着した。自然公園は期待したようなところではなく実に歩き難かった。このコースは昭文社の地図にのっている標準的コースなのでルートファインディングも必要なく単調に歩を進めるだけなので苦労するということがない。避難小屋前で小休止をとった後、稜線を目指す。まだ少し早いが高山植物もちらほら鑑賞できる。稜線に出ると一気に展望が広がり、いやが上でも高揚してくる。石垣山、べべつ岳までは小さなアップダウンがある程度で歩き易い。どんどんとオプタテシケ山が迫ってくる。べべつ岳の下りだけは歩きにくく、膝を曲げるたびに痛みが来るのでまいった。できるだけ左ひざを曲げないような方法で衝撃をやわらげ、ゆっくりと下った。べべつ岳を下った鞍部はとても広く1泊したいようなところだ。今日は水たまりがいたるところにできていて、高山植物を踏まないように気を使った。そしていよいよオプタテシケ山への登りに入り、スタートしてから約4時間50分の9時前に待望の頂上に到着することができた。気が張っていたせいか、あっけなく着いてしまった感じがした。頂上からの展望は抜群。2年前の6月中旬、黒岳から富良野岳への縦走を試みたがキックステップの多用で古い相方の靴のソールが両方とも剥がれてしまい止むを得ずトムラウシから下山したが、ここからトムラウシまでの工程がとても魅力的に見えて来年はもう一度、水の心配のない残雪期に一人で縦走してみようと密かに誓った。トムラウシから大雪山系に続く雪模様の美しさには絶品だ。振り返えれば美瑛、十勝岳、富良野岳までの稜線が誘惑してくる。ニペソツや石狩岳、遠くは日高の山々も遠望できる。いつまでいても見飽きることはないがそうもいかない。20分ほど至福の時間を頂上で過ごし、去り難い頂上を後にする。下山は同じコース。心配したべべつ岳の登り返しも休憩することなくこなせ、後は下りだけなので気楽になる。途中、2人パーティーとすれ違っただけで、まだこの残雪の時期は登山者が少ない。途中の避難小屋ではまだ11時前というのに10名ほどのパーティーが泊まる準備をしていた(最初からこの小さな避難小屋を山小屋代わりに使いオプタテシケ山を1泊2日で登る人が多いが、避難小屋はあくまで避難する人の為の物だと後に会った地元の人が言っていた)。全行程を通じて写真撮影の為に立ち止まりを頻繁にしたが、腰をおろしての休憩は、登りの避難小屋前、頂上、下りの避難小屋下の雪渓での3回だけだったので、のんびりペースの割に比較的早く13:20に登山口着。展望と高山植物、雪模様に満足できた登山でした。そして、この年齢で標準コースタイム内で歩けたことが嬉しかった。

コースタイム:登り 4時間10分 下り 4時間丁度 (休憩含む)
       総行動時間 9時間10分
      
食糧:オーツスナック1個、ノアールブラックココアビスケット1袋、大福1個(長時間の行動に備え約1kgの行動食を持参したがほとんど未使用)

水:使用した量は2L(3L強持参した)、今の時期と降雨後は水の補給できる箇所は多く、携帯浄水器(自分はソイヤー)を持参すれは、水の持参は稜線往復用に1Lもあれば足りると思う。

その他:
・熊対策として熊スプレーを持参したが、コース中、熊の糞などは一切なかったので、鈴でもあればいいとおもう(今までの北海道の山は30山以上登ったが必ず立派で新鮮な糞に出会った)。
・このコースは降雨後は膝までの泥汚れがひどいのでロングスパッツ装着は必須。
・携帯トイレ必携。
・今年から涸沢林道のゲートに鍵は無い(鍵番号の問い合わせは不要)。