東天狗岳からの赤岳(左)と阿弥陀岳
梅雨の合間の1日の晴れ予報で早速、山登りに出かけました。行先は北八ヶ岳の天狗岳。八ヶ岳はメルヘンチックな雰囲気の山ですのでカップルが初夏から秋のシーズン中はやたらと目立ち敬遠していたのですが、つい忘れてしまってました。登っている最中に平日というのに多くのカップに出会い、改めて若い人に人気のフィールドであることを再認識させられました。しかし、たまにはメルヘンチックな山もいいものです。コースは渋の湯から黒百合平を経由して東天狗岳、西天狗岳、唐沢鉱泉を通り渋の湯へ戻るという周回コースをとりました。8時
少し前に渋の湯旅館の上にある登山口をスタート。気持ちの良い新緑の森林帯をぐいぐい登ります。途中2回休憩し、黒百合平へは2時間弱で到着。黒百合平は広々とした楽園で幕営もできるのでもう一度コースを変えてきてみたいところです。ここから実に歩き難い急な岩場を登りきると眼前に天狗岳が大きな姿を現す。すぐ近くに感じるが、ここから少し我慢の登りが続き黒百合平から約1時間30分で東天狗の頂上に到着です。頂上からの遮るものがなにもない大展望がとてもすばらしい。小諸市方面の平野から浅間山、数年前に縦走した今では谷川岳を凌ぐほど事故が多い危険な山、妙義山などもよくみえます。反対に目を転じれば、南八ヶ岳の主峰、赤岳をはじめ、阿弥陀岳などの男性的なピークに目を引き付けられる。十分に展望を楽しんだあと、二等三角点のある西天狗岳へ向かう。ここから西天狗は遠く感じるが、ほんの一投足の距離。頂上は広く、冬でもテントが快適に張れそうなところなので積雪期にもを来てみたいと思った。ここからも見る景色も角度が変わってとても新鮮だが、特にスケールの大きい火山活動の跡の異様な風景はなんとも言えない。西天狗岳は居心地の良い所で、いつまでものんびりしてみたかったが渋の湯の温泉が日帰り客は15時までで終了なのでゆっくりできない。写真を一気に取りまくった後、すぐに渋の湯へと向かった。途中にある第二展望台というところから冬の烈風クライミングで苦労した大同心の上部を見つけて感無量。ここからすぐに着くと思っていた第一展望台までは意外と長く感じた。しばらくして八方台へ続く道と分かれ渋の湯へ新緑の森を楽しみながら下った。
登山口 7:52 黒百合山荘 9:45 東天狗岳 11:10 西天狗岳 11:29
第二展望台 12:04 唐沢鉱泉 13:37 渋の湯 14:40 (途中、絶景ポイントが多く休憩回数多い)
<参考:渋の湯の駐車について>
普通、どこにでもある無料駐車場(シーズン中は別)が渋の湯にはありませんでした。公衆トイレががあり、その横にかなり広い駐車場があるのですが、入口、出口にトラロープが張られていて、今回は渋の湯温泉の旅館に1000円払って、トラロープ入口を開けてもらい、そこに止めました。ほかにも多くの駐車スペースがあるのですが駐車できそうな場所にはロープ張りや、三角ポールが並べられていたり、タイヤが置かれていたりして駐車できないようになっています。少なくとも渋の湯が登山基地として重宝されるようになるにはこの点を考える必要がありそうです。実際、この日も山では多くのパーティーに会ったのですが、ここでの駐車は2台のみ。事情を知っている人は、その下にある登山口か、唐沢鉱泉に駐車するとおもいます。日帰り温泉入浴料は1000円です。風情がありますが、設備が余りにも乏しくて初めてここを利用した私はかなり戸惑いました。
写真、後日掲載