トジハジ日記

日記代わり、家族への発信用として利用させていただいてます。内容はいろいろですが登山が趣味で、公開は山行記録がメイン。

2018年3月28日 日照岳 超快適バックカントリー

2018-03-28 15:45:30 | ブログ

頂上からの白山、別山

白山山系の別山から延々と続き御母衣湖に落ちていく尾根の最後のピークである日照岳へ山スキーを楽しみにいってきました。雪が無いと一般登山者には登れない山です。余り知られていないが日照岳では滑落、雪庇崩壊、雪崩などで死亡事故が時々起きているので、どのようなところか少々、不安もありましたが、実際に登ってみると実に快適なルートでした。当日は夏日に近い気温になる地域もあるくらい、とても高い気温予想なので雪が締まっている早朝にスタートすべく朝3時半ころに自宅を出発した。登山開始は5時43分。登り始めた時の気温はすでに2度程度で、一晩中雪融けが進んでいる。出だしから足がズボズボと埋まり、すぐに額から汗が滴り落ちくる始末で先が思いやられた。スキー板を外したり履いたり、クトーをつけたりと面倒極まりない登高が続き、急斜面も案外多いので全くペースが上がらなかった。標高1500m付近からようやく板無しでも埋らなさそうになってきたので、この辺りから板を担いだ。断然この方が登高ペースが速く、先ほどまでは断念もありかなと思いながら登っていたが、快調な登高リズムになってきて気持ちも落ち着いてきた。1534mピーク辺りからは立ち木も減り快適な雪稜が続き。過去に登った周囲の山々も姿を現してきて、まさに至福の登高だった。10時15分に頂上着、約4時間30分かかったことになる。頂上にはピークが2つあるはずだが(勘違いだった)1つしかないので、今いる場所が頂上かどうか半信半疑だったが、この先はずっと下っているので間違いなくここが頂上のハズだと思いながら、うろうろしていると立ち木の上の方に日照岳と書かれたが小さなプレートがぶら下がっているのを見つけた。もっと積雪量のある時に誰かがつけたのだろう。ありがたい。これで安心して腰を下ろす。頂上からの景色は超一級。白山、別山、猿ヶ馬場山、化曇、大日岳、三方崩岳などなど、見える登った山は両手では足らない。眼下には青く光る御母衣湖。春霞でハッキリしないが長く横たわる北アルプス、乗鞍岳方面の山々も確認できた。それらをしっかり写真に収め、1時間ほど陽春の頂上を楽しんだ後、11時5分に下山にかかる。見下ろすとスキーに快適な尾根斜面が続いていてワクワクぞくぞくする。雪庇だけに気を付ければいい。勢いよくGo!の掛け声で滑降開始。ばんばん飛ばす。半分くらい滑り降りたところで今日、初めて2人のパーティー(BCではない)と出会い言葉を交わす。さすがに後半は雪質が悪くターンもいい加減になってきて、数回、大木に抱きつくこともあったが11時57分、無事に156号線に降り立った。4時間30分かかったところを、50分でおりたことになる。改めてスキーの威力に感謝!魅力に感謝?
  コースタイム  登り 4時間30分
          下り 55分




2018.3.13野麦峠スキー場から鉢盛山

2018-03-15 17:39:53 | ブログ

遠かった鉢盛山(どでかい照射板が頂上左に見える)

頂上にて(バックは北アルプス)

野麦峠スキー場から鉢盛山(300名山)へ山スキー持参でいってきました。持参というのは自分の腕で滑ることが楽しめたのは鉢盛山頂上から小鉢盛山の登りにかかるところまででそれ以外はスキー板を担いで行動したので、スキーが使えたのは全行程の5分の1程度だったからです。しかし戻りのゲレンデトップから駐車場まで、スキー板が無かったら1時間半近くは余分に時間がかかったとおもわれるのでスキー板持参は正解なのですが。。。しかし終わってから言えることですがゲレンデトップに板をデポしておけばもっと楽に早く行動できたはずです。全行程の3分の2くらいはスキーで下れると期待していたので、つい判断が狂ってしまいました。今回は腰まで落ち込むことが何度もあるような歩き難いコンディションのせいもあって予想以上の8時間以上もかかってしまいましたが、ワカン類を持参し、板はデポしておけば6時間程度で往復できる山でしょう。

ゲレンデトップを9:20頃にスタート。少しスキーで下ってから小鉢盛山への登りにかかる。小鉢盛山手前の開けたところから遠望する鉢盛山がとても遠くに感じられる。1時間30分程度で着けると思っていた小鉢盛山になかなか到着しないので戻るのは日没過ぎになるとの覚悟を決める。そして14時を戻る為のタイムリミットに決めた。針盛山頂上には13時50分に到着。登りの苦労が報われる素晴らしい眺望でした。特に氷の鎧をまとった穂高連峰は神々しいまでに美しく、感嘆の声をあげずにはいられませんでした。2年前の夏に反対側の朝日村林道から登ったが、その時は雨で視界もきかず、何の感動もなかったが、やはり来てみて良かった。残念ながらゆっくりしている余裕がない。カップラーメンを飲み込むように食べてスキー滑降の準備をする。14:40に頂上をスタート。しばらくは快適な滑降が続くが途中で枝に顔をひっかけ、頬から鼻の下にかけ数か所、ひっかき傷を作ってしまい、ひりひりして不快極まりない。小鉢盛山の登りにかかり始めるところから板を担ぎ、歩きに変えた。時々、埋まって歩き難いがおおむねさしたる苦労はなかった。この尾根筋は板をつけるべきかどうか迷うような所ばかりで結局、小鉢盛山登りから、ずっとスタート地点のゲレンデトップまでスキー板を担いだ。途中から日没との競争になる。夕日が完全に沈んだ18時過ぎにやっとゲレンデトップに戻れた。視界がまだきく内にここまで戻れたのは幸いだった。足元が見にくい条件で滑るのは気持ちの良いものではないが、ここから歩けばまだ下まで1時間半はかかるので、スキーで降りることにする。昼間、スキーヤーやボーダーがつけたシュプールの跡が凍ってとても滑りにくいが、それでもラテで斜面を照らしながら、誰もいない暗闇のゲレンデ滑降を楽しんだ。19時前後にようやくゲレンデ末端に到着し長かった針盛山登山が終わった。、



2018.3.3 山スキーハイクで奥美濃の湧谷山へ

2018-03-04 19:26:51 | ブログ

蕎麦岳(右)と広大な奥美濃フィールド


天気が良いという予報を聞くとじっとしておれない。今回も奥美濃の山スキーハイクに出かけた。車を走らせていると、2週間前には道の両サイドにたっぷりあった雪も、脇の駐車帯にも入れないくらい豊富だった積雪も、今は見当たらない。恐らく目的の山にはまだ山スキーができるくらい残っているはずだがと思いながらも少し不安になってくる。登山口手前まで来るとさすがに林道から雪が残っており、予定の登山開始地点よりかなり手前で車を止め8時45分頃車のところをスタート。今は閉鎖になってしまった、ゆうランド坂内のスキーゲレンデを、雪がまだしまっているのでスキーは履かず担いで登る(結局、頂上まで担いで登った)。快晴無風で汗が滴り降りてくる。2週間前の時の寒さが信じられない。しばらくしてショートスキーを担いだ女性に出会う。ショートスキーにシールを付けて登ろうとしたが全くシールの効果がないと愚痴をこぼされていた。しかし物好きしか来ないような山でおもいっきり自然との触れ合いを楽しんでいるようでほほえましい。登りながら尾根も谷筋の斜面も、樹々の間隔は広く快適な滑降が約束されているようで思わず口元が緩む。快適に高度を上げ、丁子山ピークを踏んで、湧谷山頂上には12時少々過ぎに到着した(スタートして4時間弱)。頂上は360度の展望で、期待通りだ。どこまでも真っ白な峰々が続いている。地元の青年に頂上で会った。この辺りの山は詳しいかと問うてみると、まだ山登りを始めて2年目なので詳しくないと言っていた。100名山だ、200名山だと人の作った基準をベースに登る観光登山者とは違い、このような山に登る若者には好感が持ててて、会話が弾む。口下手な自分には十分すぎるほどの楽しい会話を楽しんだ後、若者は尾根を尻セードで滑り降りていくべく草滑り用のプラスティックの尻敷を背に去って行った。余りポカポカ陽気の好天なので自分はまだ頂上を去り難く、荘厳なピラミッドピークの蕎麦岳に続く尾根に滑りこんでみた。13時過ぎてスキーを付けまだ去り難い頂上からの滑降を開始。快適!快適!快適の一言。だが調子に乗りすぎて、途中で間違った尾根に入り込んでしまつたことに気づく。GPSで現在地を確認すると完全に登ってきた尾根から谷一本を隔てた尾根に入り込んでいる。このままスキーで下り続けられるか少々心配になつたが今更、登り返す気もないし、この快適な尾根の誘惑には勝てそうもない。途中、急斜面の一か所だけ雪が途切れていたので担いで下ったが、それも運よく数10m程度の歩きで済んだ。再びスキー板を履いてどんどん下り、無事、遊ランド坂口ゲレンデ脇の林道に降り立つことができた。山スキー最高!