トジハジ日記

日記代わり、家族への発信用として利用させていただいてます。内容はいろいろですが登山が趣味で、公開は山行記録がメイン。

2021.2.28  早春の雪山ハイク、トガス

2021-02-28 16:07:51 | 日記

登高途中から見た奥美濃の高峰、高丸を遠くに望む。今シーズン中に登りたいなー。

しばらく好天が続いていたが諸事情で山歩きに行けず、やっと早春の奥美濃へ雪山ハイクに出かけることができました。行先はトガスという聞きなれない名前の山です。近々、三周ヶ岳のすぐ隣にあるピークの高丸に登りたいとおもっているので、積雪の具合の確認も兼ねてトガスにいってみることにしました。

7時少し前に夜叉龍神社前の駐車場に到着。日曜日なので駐車場には既に数台止まっていた。ほとんどは大ダワ、土蔵岳方面へ行く人。7時頃、駐車場をスタート。駐車場付近の道路から正面に見える尾根末端の左側斜面にとりつく(7:10)。最初の急斜面にどの程度苦労させられるか心配していたが、ほどよい残雪のおかげでスムーズに登ることができた。雪がないと苦労すると思う。尾根に出ると快適な山スキーが約束できるような斜度の幅広い尾根が続いていて、スキー登山にしなかったことを少々悔やんだ。太陽の光が蕎麦粒岳からの続く稜線の高度になると奥美濃の雪山が淡い赤色に染まり美しい。少し高度を稼ぐと、豊富な雪で覆われた真っ白な姿の三周ヶ岳と伊吹山に次ぐ奥美濃第三位の高峰である高丸が左奥にはっつきりとみえてきた。右側には蕎麦粒岳の迫力あるピラミダルな姿が迫ってきて気分が高揚する。時々現れる雪庇に注意しながら淡々と進むが、坪足でも沈み込みがないコンディションなので登高はハミングでもしたくなるほどの快適。そして登山開始から予想よりかなり早く、僅か2時間でトガス頂上についてしまった。時間が余っているので、その先のよりよい展望が期待できる1090m台地まで足をのばした(9:32)。展望は期待通りだった。しばらく、その細長い台地をいったり来たりして心行くまで写真をとりまくった後、再びトガス頂上に向かい往路と同じコースで下山した。

<写真、後日掲載>

<メモ>
トガスはあまり知られていないと思っていたが下山途中に40,50才台と思われる男女2人パーティーと同じ年頃と思われる単独の人に会った。2人パーティーの男性の方はスプリットボードを使用していた。かなり小型のボードで私の山スキー板より短く、幅は同じくらいなので今のコンディションにはとてもよさそうだ。帰りは林道経由にするかもしれないと言っていたがデブリ発生個所が多そうなので私はやめた。もう一人はブログ名スカイウオークさんという方で、このあたりに精通されていた。登山道の無い高丸を積雪期に登れる時期についてアドバイスをしていただいた。帰宅後、ブログを拝見したが、とてもオリジナル性にあふれたコースを計画し、実践してみえて、写真も綺麗で感心させられた。


2021.2.12 奥美濃山スキー  土蔵岳→猫ヶ洞→大ダワ 周回

2021-02-13 14:04:31 | 日記

どこまでも続く奥美濃の山並み。中央奥の方に白山が見える。左端はたぶん三周ヶ岳隣の高丸。次の目標はここにしよう。

猫ヶ洞頂上先の展望地手前で大休止。左端、白山。 中央、たぶん能郷白山。右三角ピーク、蕎麦粒岳

ログ軌跡

久し振りに奥美濃のバックカントリーに出かけました。昨年は雪不足でスキーができず、2年ぶりのバックカントリー(BC)に培ってきた要領もすっかり忘れてしまっていて楽しさ半分、苦しさ半分の雪山ハイクになりました。 

車を303号線の川上トンネルから少し先に進んだところにある駐車できる路肩に止めて出発準備をする。BCができるほどの雪がなければ普通の登山に切り替えることができるように大量の装備を車に放り込んできたのでBC用の装備をピックアップするのに時間がかかってしまった。駐車地を8時27分にスタート。昨日は祝日で登山日和だったのでスノーシューによるトレースがついていた。途中でシール登高を一度は試みたがスキーアイゼンが欲しいような雪面状況と傾斜でリズムに乗れず、ほんの少し使っただけで、後は担いだまま登った。高度を上げるにつれて展望が少しずつ広がり、ラッセルで苦労した想い出のある蕎麦粒岳やBCを楽しんだ天狗山が右手に見えてくると、やっとリズムが出てきた。土蔵岳までの工程の約半分の位置にある885mのピークには885と書かれたピンク色のテープのようなものが枝に固定されていた。そこから、右に折れてしばらくアップダウンの尾根が続き、小さな雪庇状の地形を乗り越すとやっと土蔵岳にに到着した(11:18)。土蔵岳の頂上は全く頂上らしさがなく、だらんとした尾根の一部のように感じた。そのまま次の目的地である猫ヶ洞に向かう。途中から見る猫ヶ洞は傾斜がキツそうでシール登降が快適そうに見えなかったので少し土蔵岳から進んだところにスキー板をデポしたが、それが大失敗だった。デポ地のピークを下ったところからスキー靴の坪足歩きではズポズポと埋まってしまい、歩きにくくて仕方がない。しかしスキー板を取りに戻る気力もないので我慢して進む。それに斜面も遠くからみるのとは大違いでスキーに快適な斜面が広がっていて、ますますスキー板をデポしてしまってきたことを大いに後悔させられた。猫ヶ洞頂上に約1時間後の12時23分到着。頂上は展望が全くないので、そのまま尾根を進みピーク端まで行ってみると、そこには視界を遮る物が何もない感嘆の声をだしたくなるほどの大展望が待っていた。白山、三周ヶ岳、三国岳、蕎麦粒岳、横山岳、金糞岳、貝月山、虎子山など広大な奥美濃の山並みに今までの苦労が吹き飛ぶ。すぐには去るには余りにもったいないので、ここで昼食のカップラーメンを作りながら、ゆっくりすることにした。

土蔵岳へ戻ると、頂上には同じルートを登ってきた同年配と思われる単独の人がいた。”今日はここまでだ”と笑いながら雪山とビールを楽しんでいた。ビールを勧めてくれた時は思わず手が伸びそうになったがぐっと我慢する、まだ先があるし、ましてやスキー滑降にアルコールは厳禁だ。齢を重ねて若いころのように登れなくなっても雪山を楽しんでみえる同輩に会うととても親しみを感じてしまう。 

土蔵岳から大ダワまでの稜線は山スキーの独壇場で快適この上ないものだった。ワカンやスノーシューでは味わうことのてきないこの快適さが忘れられないので山スキー登山が今まで続いてきている。この縦走中に自分が下るルートから登ってこられたスノーシューを履いた娘さんと父親の親子パーティーにあってしばらく言葉を交わしたが既存のトレースに関係なく斜面を気の向くままに歩くことができる山スキーの魅力に興味をもたれたようで、しばらく登ってから振り返ってみると、まだその場に立ち止まって、こちらを眺めておられた。

最終目的地のピーク、大ダワに14時56分到着。日没までには下山できることが確実になったので余裕がでてきた。
さあ、ここから下る尾根は滑降に快適そうな斜面が続いている。シールを外し、スキー靴をウオークモードから滑降モードに切り替え、ヘルメットをかぶると自然と気分が引き締まってくる。15時7分に滑走開始。ドロップインと言えるほど迫力ある斜面ではなくて、広く緩いので大きくターンを描く。やはりスキーは速い。あっという間に樹林帯に突入。途中から尾根も狭くなってきて細かいターンを強いられる。突然、体が前方に放り出された。最初は何がおきたのか分からなかったが、片方のヒール部のロックが外れてしまったのが原因だ。その後はロックしても数ターンすると再び同じように突然ロックが外れ危険極まりない。しばらくは応急処置を繰り返し、だましだまし滑り降りたが、788mピーク付近で断念した。もう何十年も使い込んきて、ビンディングの樹脂表面も白化しているような代物なので板の捨て時、イコール、BCの年貢の納め時かもしれない。スキー板を担いでからが厄介だった。一歩踏み出すごとに膝や股までズボズボと落ち込んで遅々として進まず、登山口にある夜叉龍神社についたのは日没30分前ごろだった。体は疲れ切っていたが、それでも久しぶりに味わう達成感が心地よかった。

コータイム: 南尾根登山口 8:27  土蔵岳 11:18  猫ヶ洞 12:23  大ダワ 14:56
滑降開始 15:07 夜叉龍神社 17:08 駐車地: 17:40
     (写真立ち休憩多い、 昼食 20~30分、 スキー修理時間多い)

<忘備録>
装備:

食した食糧:カップラーメン、バナナ1本、エナジージェル1個、 飴2個、柿ピー小袋1、

反省:ワカン必須、ビンディング応急修理具必須、 大型サコッシュ不向き、食糧持ちすぎ、水1.5Lでは不足、レイアリング検討余地が十分あり、BC用ザックの容量再検討余地あり、事前にスノーバスケットを交換しておかないと途中では面倒で行わない。ゲレンデスキー用ストックはロックが緩み易い、やはりハイドレーションシステムが必須、