秋も深まって、読書にぴったりな季節です。今年の全国読書週間は10月27日~11月9日でした。この期間に給食の献立に本の中に出てくる料理が出ていたのをご存じですか?
箕面市の栄養教諭の先生方のアイデアで始まったこの取り組みは、学校図書館も協力して、関連する本の展示や紹介のほか各校独自の取り組みをしています。
今年の本のうちの一冊は『ポテト・スープの大好きな猫』(テリー・ファリッシュ/作 バリー・ルート/絵 村上春樹/訳 講談社 2005※)でした。
この絵本は作家の村上春樹氏がアメリカで表紙を見て訳すことを決めたそうで、何ページ目かにおじいさんがつくってくれるポテト・スープを待っている猫の絵がほのぼのとするタッチで描かれています。猫がポテトスープを好きというタイトルに?と思うところですが、おじいさんと猫の関係がすてきなのでぜひ読んでいただきたい絵本です。
とどろみの森学園図書館では、高学年向きのこの絵本でもいろいろな興味につながるように、このタイトルにちなんで、「〇〇の大好きな〇〇スープ」の絵を募集しました。
お家の定番スープや「あったらおもしろい」と想像したスープまで○○に入れる言葉や具材を考えたりしてねとお知らせしたところ、たとえば「オレの大好きなカマキリスープ」「サンタクロースの大好きなほかほかおいもシチューふうスープ」などおもしろくて楽しいいろとりどりのスープの絵が集まりました。子どもたちの表現力や想像力、発信力がすてきなこうした取り組みで豊かな感性が育まれてほしいと思います。
栄養教諭の先生方とのこうしたコラボ企画、これからも継続したい取り組みです。11月30日まで掲示しています。
※著作権の関係で絵本の画像は掲載していません。