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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

ヴィム·ヴェンダース「誰のせいでもない」

2016-11-30 12:20:42 | 日記
ヴィム·ヴェンダース監督作品「誰のせいでもない」です。といっても、私、別にこの監督のファンという訳ではありません。観たのは「ベルリン·天使の詩」ぐらいかな。でも、この映画より、この作品にインスパイアされて書かれた鴻上尚史の「天使は瞳を閉じて」の方が、印象に残っていますが。
さて、「誰のせいでもない」舞台は、カナダ モントリオール。主人公の作家トマスは、書きかけの小説も、恋人との仲も、上手くいかずムシャクシャ。そんな精神状態で出掛けた運転中、いつもの道が雪のため通れず迂回。すると、小さなソリが目の前に飛び出してくる。慌ててブレーキ。ソリに乗っていた子供は無事。子供を家に送り届けると、母親は絶叫! 実は、ソリには、もう一人子供が···トマス その恋人 母親 子供と、彼らの運命が狂いだし、12年の月日が流れます。
ヴェンダース監督の作風というのを知らないので、正直、こう淡々と物語が流れていくのかなというのが印象。ラストに起こる事件にしても、そう大仰なものではない。もっと劇的な展開を期待していたので、その点は、ちょっとガッカリ。3D作品なので、そちらで観れば、また印象は変わったかもしれません。母親役を演じたシャルロット·ゲンズブールが素敵でした。