巨匠 ~小杉匠の作家生活~

売れない小説家上がりの詩人気取り
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永遠の誓い(ドラフト)

2018-01-11 22:45:38 | 
永遠の誓い

鮮やかな夕陽は彼の地に落ちて
君に強く生きよと別れを告げる

僕はとてもちっぽけな存在だから
いつも君を頼りにするけど
君の瞳があまりにも真っ直ぐすぎて
愛という言葉にいつも振り回される

疲れていないかい、すべてに
人生に
俗世に
人間に、友に
愛する人に

君の囁きが胸に沁みる

君は何を、誰を愛しているんだい?

あゝ、この世に生きるということは
高周波の律動に乗って
大切な何かを犠牲にすること
その代わりに君が手にするのは
永遠の命だったりするのかもしれない

君は
花を愛し
人間を愛し
自然を愛し
季節を愛し
すべてに愛を感じるペテン師のよう
一瞬たりとも愛と無縁になることがないのだ

僕は君の姿を追ってもがく
君はいったいどこまで
この広く碧い海を泳ぐつもりなんだい
僕が溺死寸前になっても
この紺碧の海は美しいままだ
僕の命などその程度のものなのだ

君は僕とは違うから
大自然に溶け込み合うように
この海にその身を投げても
きっと愛され続けることだろう

今日はこの冬一番の寒さだ
誰もが好まぬ無謀な突進
僕が一番に犠牲になるよ
希望の象徴に相応しいのは君だから
憐れな皆を救ってあげてほしい
本当の愛を知る君は
永遠を生きる権利を持つ

今、君に
永遠を奏でてほしい……

僕は別れの律動に乗って
君の人生が順調であることを祈り
君の施しを、癒しを、赦しを
大切に、大切に噛みしめるから

少しでも、ほんの少しでも
同じときを共有できたことがうれしいんだ

あゝ、君のつぶやきが聞こえる

あの星空が見える丘を越えて
永遠を探しに行こう