Poncoの ぴろ~・ぶっく 

枕元においたノートに
日々の生活で感じたことを
好き勝手に綴りたい・・・・。

携帯電話がない時代の恋

2008年10月31日 | Weblog
その女性は、
たくさん恋をした。
恋もされたそうだ。

今のように携帯もパソコンもない時代。

恋人でなくても、
離れてしまった親しい大事な
友達と、話をしたくて、
しょっちゅう、手紙を書いた。

公衆電話に十円玉を握り締め
早口で、必死でおしゃべりしたそうだ。

十円玉にしろ、100円玉にしろ、
すごいスピードで落ちていった。
その速さが、二人の距離の
遠さを物語り、切なさをました。

手紙がくるのが、待ち遠しかった。
しょっちゅう書いた街の名前は、
何十年たっても忘れないそうだ。

さて、現代は、携帯という利器がある。
これも、ここ10年で、めざましい普及を
遂げた。
彼女は、10年前に、携帯をもっていなかった。
相手が、携帯をもっていても
直接、しゃべることが難しかった。

今、彼女は、携帯をもってはいるが、
ほとんど、電話をつかわないそうだ。

聞きたかった声も全然、きかないまま、
友人とも、遠ざかったりしたらしい。

それもまた、切ない話なのだ。

最近の若者の恋は、デジタルらしい。
メールではじまり、メールで終わる。
ひどいときは、3日でも
つきあった恋人にカウントするらしい。
だから、普通の子が、、エライ人数の
恋人とつきあったことになることもあるとか・・・。

本当かな?

アナログ世代の我々には、ちょっとよく、わからない。

ただ、彼女はいった。
「今のように携帯がないから、
寂しい思いもしたし、
電話も相手の家族に気をつかった。
先様の親に邪魔されたこともある。
でも、携帯がない時代の恋は
すぐに消えない。
一生、消えない。
永遠ものよ。」

しっかりと心の中にのこっているらしい。

そんなことをいったら、きっと若者は怒るかもしれない。
私たちだって、真剣な恋をしている!って。

じゃあ、深草少将みたいに
百日、小野小町のところに通える?
百日目には、雪の中で、死んでしまうんだよ・・・。

不便なことで、切なさが、強くなる。

深草少将の恋は、伝説にまで、なったのだ。
それにしても、小野小町は、
幸せな女性だ。
たとえ、老婆になって、
その姿が、醜くなったことも
伝説になったとしても・・・・・。

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