新しいもの好きのブログ

タイトルに反して結局熟成したものを買う小心者です。

加湿器がややこしすぎる

2012-01-12 21:33:13 | 日記
加湿器は大きく分類すると3種類の方式があります。
(1)水を加熱して蒸発した水蒸気で湿度を上げるスチーム式
(2)超音波で水を粒子化して散布する超音波式
(3)スポンジ等に浸した水に風を当てて気化し、湿度を上げる気化式

一番原始的で自然なのが(1)です。
しかし蒸気を出すためにずっと湯を沸かすようなものなので電気代が高くなります。
その対策として出たのが(2)や(3)です。
(2)は電気こそほとんど使わないですが水道水に含まれる菌やミネラル
などが一緒に散布されるため、別の健康被害を起こす可能性があります。
対策品として銀イオンで除菌するものもありますが、どこまで有効か不明です。
出来れば水以外は放出しない方が良いです。
(3)も電気は使わないですが常温で気化させるため、かなりの風量が必要で
ファンの音が大きくなります。また、放置するとスポンジに菌がたまりこれも
衛生的に不安が残ります。フィルタ交換の費用や手間も発生します。
健康被害のリスクを負った上、電気代の代わりにフィルタ代がいるのでは本末転倒です。

ここ数年は(1)(2)を組み合わせたもの、(1)(3)を組み合わせたものが
登場しています。ハイブリッド式です。
どちらも出てくる空気が冷たくなるため、それを補うためにヒーターを付けた
ものになります。
常に蒸発させるスチーム式よりは安上がりで除菌効果も見込めます。
ただし各種フィルタが必要な点と、騒音や性能に心配な点が残ります。
(1)(2)は低価格商品、海外メーカーが多く、(1)(3)は国産家電メーカーに多いです。
(2)が過去に事件を起こしているので国内メーカーは出さないのでしょう。

その後、何を思ったのか2011年になってハイブリッドをやめて(3)のみで
発売した家電メーカーがありました。
風量を増やして欠点だった湿度が上がるまでの時間を短縮したものです。
気化式のため、空気が冷たくなる問題はそのままですが凄く省電力です。

そんなわけでハイブリッドがトレンドとなっていたところに気化式が復活したり
いまだにスチーム式にこだわるところがあったり非常にややこしい状況です。
おかげで選定に苦労しました。

巡り巡って結局寒い季節に乾燥した空気を潤す目的なら蒸気が一番、
つまりストーブとやかんの組み合わせが最適かつシンプルだと思い至りました。
とは言っても今更ストーブと灯油を用意するのも大変なのでスチーム式加湿器に
しました。

海外製は本当に加熱するだけなので電気代が異常です。
国内メーカーは省エネ対策をしているみたいなので国内で探します。
しかし大抵はハイブリッド式です。
スチーム式で探すと象印と三菱に絞られました。

後は好みです。
いかにも電気ポッドな象印か、ま四角な三菱か。
検討の結果、見た目と制御機能の良さで三菱を選択しました。
「SHE-35HD」です。


なお、三菱のはスチーム式ですが除菌効果を高めるため、フィルタが付いています。
1年間の使い捨てなのでちょっと手間は発生しますが妥協しました。
フィルタは2枚で1000円なのでとりあえず1セット購入しておけば付属と合わせて
4年間は使えます。
気化式と違って冷たい空気は出ないしファンの騒音もない、超音波式と違って
カルキが飛び散ったり菌も飛ばない。そしてスチーム式なら熱消毒されるので
安心です。電気代よりも快適性で選びました。
ちなみに象印製も見た目を除けば評判は良いようです。
あちらは魔法瓶のようなものでフィルタ要らず、水を注いで電源入れるだけの
超お手軽装置です。
魅力的ですがおしゃれな部屋(笑)を目指しているため、見た目がダメでした。

今回は加湿方式だけで書きましたが他にも注意すべきポイントがあります。
加湿量、容量です。
部屋のサイズに合わせて加湿器を選ぶ必要があります。木造6畳で最低350ml/hです。
容量については大きいほど給水の手間が省けます。私の選定基準は8時間です。
空気清浄機兼用の加湿器も検討しましたが容量が少なくて4、5時間毎に給水が
必要なため除外しました。

正直気にしすぎかも知れませんが仕組みを知った上で納得行く選択するのは
いい事だと思います。

以上です。