車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

那谷寺(なたでら)~其の四 in 石川県小松市

2017年09月24日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・石川県

境内の全域が文化財や史跡で構成されている「那谷寺(なたでら)」。パンフレットやHP上には美しい四季折々の画像が紹介されています。ですが実際に自分たちがその中に在って、五感全部で感じる荘厳さは全く別物。ラストになった「那谷寺」の案内、次は慶安2年(1649)建立で重要文化財の「護摩堂」。本堂と同じく『山上善右衛門』の造と伝えられます。

禅宗様を基調に和様の手法を折衷させた設計、単層、入母屋造りに1間の向拝付き。4方に縁を巡らし、4面の壁板には、躍動する9頭の唐獅子と牡丹の浮彫が施されています。様々な表情や仕草を見せる八相唐獅子。何と言うか可愛い・・(笑)

同じく『山上善右衛門』の造と伝えられる「鐘楼」は寛永19年(1642)の建立。入母屋造の純粋な和様建築で、袴腰の上部まで石造なのは全国でも例がないといわれます。

石段を降りた先に建立された「那谷寺の庚申さん」。縁結びの庚申さんとしても有名で、心に思う相手を願いながら「南無青面金剛(なむしょうめんこんごう)」と3回唱えてお参りします。庚申さんの強い力で願い事が叶うなら、私はこの先も二人で生きていけるようにと願いましょう。

境内には金堂前の歌碑や芭蕉の句碑以外にも、沢山の碑が建立されています。「盡忠護国碑」とは、読んでそのまま「忠義を尽くし国を護る」。手前の自然石は「鎮守之森」碑。

「昭和留魂碑」。留魂とは「故郷・国民・家族」を護らんとした殉難者の御霊。今の時代に平和を享受する私達が、決して蔑ろにしてはならない方々の御霊の碑です。

加賀大聖寺藩第十四代藩主『前田利鬯(としか)』の歌碑。内容は判読できません。

右端は「那谷寺・御詠歌」 【この山を たずねて法の皇(すめらぎ)も 重き誓いの 石や立てけん】 横には「太初國之舞」の碑。達筆すぎるのと難しすぎる内容で判読不可(^^;) 

さらに隣に並んで建立されていた大きな自然石の碑、こうしたモノには、せめて由緒の冊子中でも良いので説明があれば嬉しいと思うのですが・・

那谷町出身の時代小説作家『陣出達郎』句碑。ちなみに「誰?それ?」と思われた方。『遠山の金さん』を執筆した作家と言えばわかるでしょうか。

【 ふるさとの 月てる山に のぼりけり 】

これも、多分判読できるだろうと思っていたのに、実は部分的な文字の拾い読みしかできなかった句碑。

消化不良の感が否めない「那谷寺」の碑。気分直しに(笑)オリジナルキャラクター『なたちゃん』の顔出しパネル。白山権現の本地仏である「十一面千手観世音菩薩」に由来するそうです。

参拝日:2015年10月22日

 


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