車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

那谷寺(なたでら)~其の三・本堂 in 石川県小松市

2017年09月23日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・石川県

「奇岩遊仙境」への上り口横に建つ重要文化財の唐門、その先に本殿へと続く石段。

かなり急な石段を見上げれば、一息つきたいその場所に何とも良い表情の狛犬さん一対。

顔立ちや尾の感じから、浪花系に近い狛犬さん。どっしりと貫禄たっぷりの吽形さん。阿形さんは口中に玉を含み、この上なく上機嫌な顔で参拝者の皆様を出迎えています。

狛犬さんに見送られて更に石段を登ると、巨大な岩山の洞窟と繋がった木造の本殿「大悲閣」。慶長2年(1597)に岩窟内に建立された本堂は岩壁に寄って屋根を造らない構造で、唐木造、向拝、柿葺。

これより上への石段は柵で止められており、堂宇がどのように岩窟内に建てられているのか見る事は出来ません。いずれにしても、ただ、ただ「凄い」としか言葉が無い・・。

江戸時代、一向一揆の乱による境内の荒廃を嘆いた加賀藩主・前田利常公が建造した堂宇。四方の欄間には、昨日参拝した小松天満宮の造営を手掛けた『山上善右衛門』作の透かし彫り。こうして次々と歴史ある場所を訪ね、そこで同じ人物の名を目にすると、妙な親近感を覚えます。写し手の技量が拙い為、見た目は今一つかも知れませんが、実際にはとても素晴らしい彫刻の数々。

本殿から下の洞窟に続く道の途中で見かけた初めタイプと浪花系二組の狛犬さん。対の阿形さんは反対側にいると思われます。胎内潜りをすればもしかしたら対面できたのかもしれませんが・・・

洞窟出口、改めて見ると・・やっぱり凄い。

そこから暫く細い参道。参道というよりも公園の中の小径といった方がしっくり。

やがて目前に寛永十九年(1642)建立で国重要文化財の「三重塔」。徳川家綱の生誕祝に前田利常が建立したものと伝えられ、三層とも扇垂木の手法で各層ごとに組み立てられており、内には『胎蔵界大日如来』座像が安置されています。

「元那谷寺の根本堂の本尊でしたが、暦応1年(1338)、新田義貞の軍により焼かれ、白山宗徒たちの手で火中より運びだされたお像です」駒札より

扉に浮き掘りされた唐獅子に牡丹。精緻とは言えませんが、その独特の表情はどの子も可愛らしい。全部で16体が刻まれていましたが、とりあえず4体だけ。

三重塔を後に「楓月橋」を渡って次の目的地に行く途中、こんな可愛いお猿さんを発見!!「木組みの猿」は、楓月橋建立の際に棟梁が遊び心で作ったもので「棟梁サル」と呼ばれているとか。頭には鉢巻、手にはバナナ(^^;)

で・・・足元に散らばる小銭に、いっそ賽銭箱を設ければと要らぬ心配。だってこの下に落ちたら多分誰も拾えそうに無い場所。せっかくの志が勿体ないです・・と、日々の節約を頑張っている庶民の呟きは置いといて(笑)「那谷寺」の紹介いよいよ明日がラストです。

参拝日:2015年10月22日

 


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2 コメント

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素晴らしいお寺ですね (HATAKE上吉田)
2017-09-23 20:34:56
小松市は駅前を1時間程度散策しただけです。
このような素晴らしいお寺があるなんて、もったいない事をしたようですね。
今では、のんびり度も良いのかなーと思っています。
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お勧めです (tibineko)
2017-09-23 21:50:42
那谷寺はずっと憧れていた場所でした。
どこを見ても素晴らしく、さすがと思わせる名刹です。

街道歩きとあわせて、是非お二人で行かれる事をお勧めします(*^^*)
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