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胡散臭さ

2005年08月23日 | 時事問題考
選挙後も新党代表=兼務は可能-田中長野県知事

田中長野県知事が新党日本の党首となり会見を行いました。


新党が、それぞれ「国民」や「日本」を名乗る事にかなりの違和感を感じています。綿貫さんは地方と都市型で協力していき、選挙後は新党日本と一緒になると言っています。後で一緒になるのならなぜ小林興起さんや荒井さんは人数が足りない状態でも別の新党を立ち上げたのでしょう。

綿貫さんや亀井さんでは選挙に勝てないから、改革派のイメージがあるであろう田中知事を持ってきたのに、そんな信頼関係のないメンバーと一緒になれるのでしょうか。個人的には小林さんや荒井さんの否決までの行動やその後の態度には全く共感ができません。小選挙区で苦しそうだから政党にして比例に重複立候補したいだけでしょう。そんな党のために自分たちに余裕ができたから、一人移籍させようかとはおかしな話です。政策は関係ないと宣言されてるようです。

しかもその新党の代表が田中さんです。国政選挙のために立ち上げた新党の代表が地方の知事というのはどうもしっくりこない話です。知事を辞めて立候補はするわけでもなく、日本を変えると言われてもなという気持ちです。相変わらずパフォーマンスはしていますが、本気とは思えません。

まあ、初めから代表と同時に代表代行を決めているのですから、小林さんや荒井さんにとってはお飾りなんでしょう。急に作ったからでしょうが、「集った我々が同意できる点に関しては、具体的に示していく」と公約もなく、はっきり選挙用の政党と言ったようなものでしょう。こんな状態で支持を得られると思っているのでしょうか。

しかも「地方にいればこそ、リアルな問題として、全体を見据えて変えていける。選挙後も代表を務める」といいます。これも今回知事を辞任して出馬すれば「地方にいたからこそ」と説得力もありますが、国政に参加しないのなら今までと同じだと思います。

兼務について「両立は無論、可能。県民の皆様がお認めくださる限り、私は長野県知事であり続ける」とする一方、「県民が『兼務はできない』というのであれば、県民が行動で示されるということ。それが民主主義だ」と述べたという話です。なぜ可能なのが無論なのでしょう。気に食わないのなら県民が行動で示せといいますが、自分で勝手にむちゃくちゃしておいてこの言い草はないように思います。

田中さんは会見で「国民は社会保障や年金、外交問題などに関心と不安を抱いている」と言ったそうです。もちろんそうだと思います。他の野党も何とか郵政以外で戦おうと必死です。確かに介護保険や年金などはもう崩壊寸前のようですし、外交も問題山積です。

しかし、だからどうするという話は全く聞かれません。郵政民営化や小泉政権に反対のはいいです。すべの人が同じ方向を向いているのは良くないと思いますし、色々な意見があって当然です。でも反対や改革は分かったけど、政策や公約のない政党を作ったりするだけで、そこから先の話が今ひとつ聞こえてきません。

改革するなら何をどう改革するかきちんと説明してほしいです。反対なら相手を納得させる事ができる対案などを示すべきです。そういう事もせずに論点を変えようとするのは違うと思います。ボクは郵政は色々な問題の入り口だと思っているので、必要だと思っています。まだ、公示されていませんが、そろそろちゃんと政策論争になってほしいなと思います。