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チリとチリリ

2005年08月22日 | 本のはなし
「チリとチリリ」と「チリとチリリうみのおはなし」を読みました。

どいかやさん作の絵本です。どいかやさんは1969年東京生まれで、東京造形大学デザイン科卒業の絵本作家です。他にもたくさんの絵本を描かれています。この2冊はどちらもチリとチリリという双子(?)の姉妹が自転車でお出かけする話です。

「チリとチリリ」は、早起きした二人が自転車で森に出かけます。森の中の喫茶店でお茶したり、森のパン屋さんでパンを買い、池のほとりで休憩します。そして森のホテルに泊まり、動物たちと一緒に楽しく歌うという話です。「チリとチリリうみのおはなし」は二人が暗い洞窟を自転車で走ると海の中にでます。海の中を自転車で走り、海の喫茶店でお茶したり、海の劇場でダンスを見たりして、最後に宝物を手に入れて帰ります。

「チリとチリリ」では森の動物たちと、「チリとチリリうみのおはなし」では海の生物たちと仲良く楽しみます。喫茶店では大きな動物には大きなイスが小さな昆虫には小さなイスが、そしてチリとチリリにもちょうどのイスがあります。そうしてすべてのものがちょうどいいものを見つけます。宝物もけっして欲張らずちょうどいいものを選びます。

何かスゴい事が起こったりしませんが、二人が自分たちにちょうどのものを選び、みんなで楽しむというホッとできる絵本です。文字と絵のバランスがよく、しかも細かいところまでよく描かれていて、何度もじっくり楽しめるようになっています。絵のタッチがきれいでやさしく仕上っていて、子供はもちろん大人が読んでも楽しい絵本だと思います。

チリとチリリ

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チリとチリリうみのおはなし

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