笛吹き朗人のブログ

器楽は苦手でしたがサラリーマンを終えた65歳から篠笛を習っています。篠笛を中心に日々のリタイア生活を紹介します。

日本経営品質賞の20周年

2016-02-18 22:31:48 | 日記
今朝は、寒さを押して、電車を乗り継いで、東京ビックサイトに行きました。


日本生産性本部が主管している「日本経営品質賞」の表彰式・フォーラム・20周年記念パーティーに招待されたからです。


この賞は、「もはやアメリカに学ぶものは無い」とまで言われたほど「繁栄」した1970年代後半から80年代前半の日本経済のバブルがはじけた一方で、アメリカ経済が復活した当時、21世紀に向けて日本経済の復興を期して作られたもので、私もその創成期に関わらせて頂きました。


その手掛かりとして、アメリカ経済再生の大きな力になったマルコム・ボルドリッジ賞が参考にされました。


マルコム・ボルドリッジ賞の考えの基本は、日本が得意とするそれまでの「品質管理」は、製造業中心の時代の物作りのためのもので、品質の良し悪しが仕様書や設計図に合っているか否かで評価されていたのに対して、これからの時代は、ソフトやサービスがメインになるので、そこでの品質の評価は、仕様書や設計図に合っているだけでは、「当たり前」であり、大事なのは、「顧客の期待以上であるか否か」=顧客満足度(CS)である、と言うものでした。


当時、日本でも、顧客満足度(CS)は叫ばれておりましたが、そのほとんどは、「お客様に笑顔で接する」ことが重要だなどマナーの向上が唱えられていた。


これに対し、「日本経営品質賞」では、もっと本質的な顧客の期待に応えるための品質管理として、企業のトップのリーダーシップの下で経営戦略として体系的かつ継続的に取り組むべきものである、と言うことを提起しました。


アメリカでは、毎年、その優良企業を大統領が表彰し、全国の多くの企業に水平展開していました。


同じように、日本でも、新しい考えでの品質管理を推進して成果を上げた企業を表彰し、その中身を広く紹介する取り組みとしたものです。


申請した企業に対し、非常に厳格な審査を経て、毎年、1または2の企業が表彰されます。


まだまだ日本では、この考えが普及していませんが、これからますます、ソフト化やサービス化が進み、国際競争が進むので、この品質管理の考えが更に幅広く普及することを期待したいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする