ファイト一発!税理士イワサの社長応援ブログ

税理士の岩佐孝彦が社長に“元気”と“勇気”をお届けするブログです。

中小企業をなめんなよ! ~ 価格決定権のない会社に明日はなし

2012年01月26日 | 日記
価格決定権を持っているか?

経営のキモは値決めである。

このことを改めて認識させられた一日でした。

昨日の4社に続き、大阪産業創造館主催の講座「次世代の
利益モデル構築90日プログラム」の現場フォローを残り
2社に対し実施しました。

今回ご参加頂いている企業の財務基盤は一定レベル以上で
あり、日々の資金繰りに四苦八苦されているという状況
ではありません。

しかし…

このまま行っても3年・5年・10年と安定して継続的
に利益を出していくことはできない。

そういう問題意識を抱えた優秀な経営者とディスカッション
しながら、やるべき課題の方向性のすり合わせを行いました。



◎特定少数の取引先に依存した収益構造

◎取引先の横柄な態度にストレスを抱えながら、自社の仕事
 に誇りを持てない

こんなジレンマを抱え、現状打破を図りたい。

そうした状況の会社があれば、最後の6社目の会社では、
こんな現状が浮き彫りになりました。


◎大企業の下請け中小企業に対する強い価格圧力の実態

◎決められた価格の中で、時短・労働人数削減に加え、秒単位
 でムダな動きの徹底排除を現場に強要せざるを得ない

◎その結果、働く人たちは疲弊し、仕事のモチベーションも
 下がり、まさにリーダーと現場の人たちはぎりぎりの精神
 状態で働いている


ある会社の一部門がこのような状況の中で不採算に陥り、
何とかしてほしいと依頼されましたが、現状のお話を聞かせて
頂くにつれて、胸が締めつけられる思いでした…


高いコスト意識を現場に植えつけるべく意識改革を図り、
100%ムダのない仕事を目指すといっても、強烈な価格圧力
のもとでは構造的に大きな利益率を実現するのは難しい。

こんな状況は決して長続きしないし、経営者には現場で働く
人たちを幸せにする責務がある。

しかし、この現場でそれを追求するには限界がある。

この状況をたとえ改善し、目先の利益を確保できたとしても、
継続性は難しく、今回の講座で目指す「次世代の収益モデル」
にはほど遠い。



また、この大企業に対する怒りの気持ちも湧いてきました。

「中小企業をなめんなよ!」



私はそう考え、この不採算部門は自助努力でかなり頑張って
おられる、現状の利益管理手法をそのままやって頂くとして、
次世代の収益モデルの創造については、その会社で新たにお取り
組みされているプログラムをもっとブラッシュアップし、企業
ブランドの向上を図る戦略を推進していくという提案をさせて
頂きました。


色んなお話をお聞かせ頂く中で、この会社には高い志に根差した
素晴らしいプログラムを手掛けられていることがわかったのです。

こちらは社会貢献性も高く、共感を呼びやすく、社長の崇高な思い
が込められ、第三者からみてもワクワク感が生まれるコンテンツ
で、広がりも生まれやすい。



次世代の収益モデルとは、その会社の持つ根源的な強みを究極的
に昇華させたものであるはず。

価格決定権のない収益モデルに明日はありません。

中小企業でも圧倒的な品質をもつ商品サービスがあれば、ブルー
オーシャンの世界に行くことがきできる。

お互い頑張っていきましょう!






最新の画像もっと見る