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税理士の岩佐孝彦が社長に“元気”と“勇気”をお届けするブログです。

継がせる者と継ぐ者の覚悟とは?  IN 播州信金セミナー

2012年01月24日 | 日記
今日は姫路の播州信用金庫本店にて講演をさせて頂きました。

テーマは、中小企業の事業承継です。

新時代経営研究会セミナーということで、100名を超える
経営者にお話させて頂きました。

以前も播州信用金庫のセミナーにはお伺いしたことがあり、
その時は「後継者育成道場」でした。

いわば、会社を“継ぐ者”が対象。

そして今日は、会社を“継がせる者”に対し、お話させて
頂きました。



◎会社経営はお金で始まり、お金で終わる

という中小企業経営の現実は事業承継でも直面します。

★自社株という経営権のシンボルでありながら、実体の見え
 にくい資産をどう引き継がせるか?


★銀行借入の個人保証の問題を覚悟をもって背負わせること
 ができるか?


つまり、「自社株」というプラスの財産と「連帯保証債務」
というマイナスの財産の承継が大変難しい問題として、
“継がせる者”と“継ぐ者”に降りかかってきます。

今日はこの問題の解決策について解説しました。



事業承継を語る際、「企業=公器」なんだから、血のつながり
は本来関係ないし、非同族でも優秀な人材に次期社長をバトン
タッチすべきという議論もよくなされます。

これは正論ではありますが、上場企業にはそっくりそのまま
当てはまっても、日本の99%を占める中小企業には必ずしも
通用しません。



経営者個人保証の問題が構造的に血のつながりがないと事業承継
できなくしている側面が確かにある。


ただ経営者個人保証という負の遺産を背負う覚悟を最終的に持て
るかどうかは、理屈を超えた世界があります。

それはまさに親子の“絆”。


この覚悟を“継ぐ者”が持てたとき、後継者が本物の経営者になる。

そして親子の絆を通じ、事業承継することが従業員との“絆”(雇用)
を守り、公器としての社会との“絆”を守ることにつながるのです。



講演会終了後、播州信用金庫の和田理事長から「良いお話だった」と
お褒めの言葉を頂戴し、恐縮の限りです。

私の持論に「社長業 = 究極のハイリスク請負業」というのがあり
ますが、経営は知力・体力を含めた全人格を包括した人間力の勝負。

お互い頑張っていきましょう!


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