ファイト一発!税理士イワサの社長応援ブログ

税理士の岩佐孝彦が社長に“元気”と“勇気”をお届けするブログです。

他人の金を使うのは癖になりやすい?

2012年01月13日 | 日記
今週は年末年始の静けさが完全一掃され、ほんとに忙しく
なりましたね。

2012年も本格的に動き出しました。


顧問先のお客様からも連日色んなお問合せが来て、その対応
にスタッフの皆もよく頑張ってくれています。

私も税理士として多くの経営者とお話していて、学びになる
のは、

◎逆境にあるときの人間力

です。

人間は逆境にあるときに育つもの。

日々起こる問題を“自分の力”で乗り越えようとするとき、
人は大きく成長します。


その中でも、経営者ならではの苦悩で大きいのは、資金繰りの
問題。


そこで頼りになるのが銀行の存在です。

銀行からの融資で危機的状況を乗り切ることができるケースは
中小企業の経営の現場では少なくなりません。


ただやはり肝に銘じなければならないのが、銀行借入はあくまで
内部ではなく、外部の資金であるということ。

無借金経営が必ずしも“美”とは考えていませんが、かしこく
銀行とは付き合うべし。

銀行から一定の評価をもらい、「他人の金を使える」というのは
ある意味、大変素晴らしいことです。

ただ得てして、他人の金を使うのは癖になりやすい。


そして、資金繰りが苦しくなるとすぐに銀行に借入を申し込む
という思考回路が経営者の中に根付いてしまう。

その結果、健全ラインを大きく上回るレベルにまで銀行借入が膨れ
上がり、後々の事業承継にまで大きな影を生み出すケースがよく
あります。



先日ご相談を受けた経営者の方は、色々お話させていただいた結果、
安易に銀行借入に走るのではなく、

◎固定費を一気に下げる

◎親御さんなど身内からお金を借りて自己資金で当面乗り切る

という経営努力をしたうえで、健全ラインの中で銀行借入の申込みを
するという手順を踏むことになり、私も安堵しました。


その経営者は30代前半とまだ若い方ですが、今回の件で人間力を一層
磨かれましたし、経営者として良い思考回路の習慣を根付かせる基本が
できたと思います。

経営におけるお金の危機克服の原動力も“自分の力=考え方&自己資金”。

共にがんばりましょう!

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