ファイト一発!税理士イワサの社長応援ブログ

税理士の岩佐孝彦が社長に“元気”と“勇気”をお届けするブログです。

会社も個人も、公的制度によりビフォアタックスで勝負!

2012年07月06日 | 日記
昨日はビフォアタックスとして、法人名義の生命保険でかしこく
積み立てる方法についてお話しました。

今日はビフォアタックスの更なる進化形のお話をします。



生命保険で全額損金だった「がん保険」が4月の通達により、
2分の1損金になりました。

これで民間の生命保険で大きな節税効果が得られる「全額損金」
は今のところ姿を消したと言っていいでしょう。


そうなってくると、ますますその役割が大きくなるのが公的制度。

中小企業の経営者にとって下記2つのビフォアタックスは必須です。

★会社版「埋蔵金」 … 中小企業倒産防止共済

★個人版「埋蔵金」 … 小規模企業共済


どちらも独立行政法人の中小企業基盤整備機構が運営している公的
制度です。




危機管理の3原則は、

◎自助  ◎互助  ◎公助

です。

私は常日頃「社長業 = 究極のハイリスク請負業」と言っていますが、
公助の精神で国の中小企業支援制度はうまく活用したいところ。



法人においても「中小企業倒産防止共済」は全額損金OK。

個人においても「小規模企業共済」は全額所得控除OK。

つまり、両者とも100%経費で落ちるわけです。



中小企業倒産防止共済の場合、

★月額掛金:上限20万円(積立上限800万円)

で加入40ケ月以上経過していれば、いつでも好きな時に解約して100%
お金が戻ってきます。



一方、小規模企業共済の場合、

★月額掛金:上限7万円

で何十年も積み立てれば、将来「退職所得」や「年金所得」の名目でお金が
戻ってきます。



掛けているときは全額経費で計上しながら積み立てていき、将来有利な形で
お金を戻すことができる。

これが私の言う“埋蔵金”効果なわけです。



わが国の97%以上を占める中小企業の場合、会社と社長個人は表裏一体です。

ですから、経営者は会社においても個人においても公的制度のフル活用を通じ、
ビフォアタックスで勝負して下さいね。




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