ファイト一発!税理士イワサの社長応援ブログ

税理士の岩佐孝彦が社長に“元気”と“勇気”をお届けするブログです。

“豊かさ”のバロメーター

2010年09月06日 | 日記
今朝の日経新聞にこんな記事がありました。

「豊かなアジア 埋もれる日本」

1人当りの国内総生産(GDP)で、アジアの新興地域が日本を急速に追い上げて
いるという内容。

台湾は今年日本を上回り、韓国も10年間で1.8倍になり、日本の水準に迫る
勢いだそうです。

そして、アジア経済の勢力図は、日本主導が崩れ、中国・インドなどが台頭する様相
とのこと。



日本人として日本国でビジネスをする者からすれば、悲しいですが、現実から目を
そらすことはできません。

日本経済の情勢がどうであれ、私たち経営者は会社を守らねばなりませんよね。



今日の記事が興味深かったのは、「1人当りGDP」が指標として用いられている
ことです。


これは国民の“豊かさ”の物差しであり、生活水準を示しています。

この指標を会社経営に応用すれば、

★1人当り粗利益

になるでしょう。

私は、この数字を儲けのバロメーターとして大変重要視しています。

何故なら、その会社で働く人間の“豊かさ”を示しているからです。



社員数が多いと、儲かっている会社のように見えます。

ただ実態の数字を見ると、それが錯覚であることがわかる。
そういうケースもあります。

例えば、

◎23人 vs 6人

の会社のどちらが儲かっているように見えるでしょうか?

当然前者でしょうね。

前者の会社は、社長・取締役会・営業部・管理部・設計部・製造部など組織図
もあります。


ただ両社とも年商2億円と同規模なら、話は違いますよね。

前者はいわば「過剰人件費」で、後者は「少数精鋭」ということになります。


前者のようなタイプの会社は、規模を拡大し、成長率を高め、世間の評価を高める
など、経営者が「成功」の指標と見るものは何でも追求する結果、落とし穴に陥り
やすい。

このような会社で働く社員は、今日の不況下で成果を出せなければリストラの対象
になりうるという強迫観念の中で仕事をしている場合もあります。



一方、社員数は少なくても、「1人当り粗利益」が高い会社の社員は誇りと安心感を
もって仕事をしています。



★1人当り粗利益 … 最低でも1000万円以上

これが会社で働く人間の“豊かさ”の死守ラインです。

ファイト一発!





最新の画像もっと見る