みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

秋冬の競演

2018年11月26日 | 俳句日記

11月26日〔月〕晴れ 時々 曇り

先週はゴーン騒動に明け暮れた。
毎日の報道を追いかけて居たら無性に腹が立って来たので、腹いせに「論語と算盤」を書いた。
書くとまた移民問題などが気掛かりとなる。

際限が無いので今日は季節を探しに出かけた。
どうやら季節も混乱しているらしくて、秋と冬が
同居している。
十日後の大雪まではどうやら紅葉の見頃らしい。



〈まだまだと イロハモミジの 主張かな〉放浪子
季語・イロハモミジ(秋)



〈猩々の 狂い燃えたる 冬始め〉放浪子
季語・冬始め(冬)

でもそこは冬は冬。



〈万両や 誰の手による 姿かな〉放浪子
季語・万両(冬)

千両は葉の上に実がなり、万両はぶら下がる。
千両の動に対して万両の静。
春の佐保姫や秋の竜田姫に負けず、冬の造化神も
どうしてやるもんだ。



〈山茶花や 一輪なれど これに在り〉放浪子
季語・山茶花(冬)

入り会い墓地の斜面に、一株の山茶花がしっかりと根付いていた。
数年ののちには祖霊を癒す銘木に成る事だろう。



〈日々好き日 ひょいと立ち寄る 寒参り〉放浪子
季語・寒参り(冬)

本当の寒参りは、寒三十日の間、夜間に神仏を詣でる事であるが、ことのついでであっても神仏は
お許しになるのです。
おばあちゃん、お元気で!