みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

枯蔓(かれづる)

2018年11月18日 | 俳句日記


11月18日〔日〕曇り のち 小雨

お隣のお坪に、
最後まで色を添えていた百日紅も、
すっかり葉を落としていた。

初夏の頃からぐんぐんと登って、
頂上を占領していた芋蔓が、
すでに枯蔓となっている。

百日紅(サルスベリ)も、
さぞかし‘‘煩わしい奴”と思って
いただろうに。

しかし、共にこうなってみると、
芋蔓が一年の恩返しと、
葉を散らすことなく、
飾り立てているように、
見えなくもない。

〈枯蔓や 尚共にあり 百日紅〉放浪子
季語・枯蔓(冬)