二年ぶりにブログを再開しました。お彼岸も過ぎて、東北も光のどけき春となりました。
九州くんだりから、東北に住み着いて1,460日目の今日ですが、毎回春になると九州にいた時よりも
春の到来がありがたく、凍り付いていた全身の氷が少しづつ、少しづつ解け始め、陽光も、そよ風も、
鳥の声も、花の色も、心の奥、脳幹の中心にまで沁み込んで来るような気がしてきます。
北国の人は、みんなこのような喜びを味わっているのでしょうか。
それとも、生まれながらに繰り返されてきた季節だからと、いつもの情感で受け止めて、
意識は別の方向へ流れてしまっているのでしょうか。と、すればもったいない話です。
私は震災の翌年に、お釣りの人生が復興のお役に立たてばと思い、福岡からやってきました。
そして、もっと前向きな真摯な気持ちで、人生の進路を変え、被災地に移り住んだ若者たちが大勢いることを知りました。
嬉しい限りです。難渋されている方はもっと有難いことでしょう。この若者たちに大いに期待します。
そこで私は、東北の若者と、こうした得難い心を持った全国からの若者たちにエールを送る意味で、
南国人としての立場から、諸々の考え方や受け止め方を比較しながら、
東北の将来性・可能性のヒントを、このブログで提言していきたいと思っています。
四年住んでみて、東北にはすごい宝が眠っているような気がしてきたことも、再開のキッカケです。
皆様とともに、その宝を探し当てる旅に出かけましよう。イザベラ・バードのように、芭蕉のように。
みちのくの放浪子