みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

三寒四温

2018年02月28日 | 俳句日記

本来ならば、華北、満州、半島の冬場の
大陸気候を言う。
従って季語の区分では冬なのだが、日本
では春先の用語例が多く見られる。

というのもこの時期、気圧配置によって
大陸から次々と列島に送りこまれてくる
気団が、春の陽気とあいまって、寒暖の
コントラストを鮮明にするからである。

今日は、昨日の春を東シナ海からの低気
圧が春雷と共に吹き飛ばしてしまった。
子雀達も冷たい雨の中、家路を急ぐ。

日本列島は太古から大陸の気候に左右さ
れる運命にあった。
そして今、また新たに予測不能な近平気
団なるものが発生しつつある。

巨大である事は間違いない。
巨大過ぎて自壊するものか、大陸に留ま
るのか、はたまた太平洋の嵐となるか?
その辺が予測不能なのである。

ただでさえ、半島北部には煩わしい正恩
気団が居座っている。
頼みの太平洋高気圧は往年の勢力を失っ
て、列島をガードする元気が無い。

実に困ったことに独自の防災体制を早急
に整えなければならないのに、千年紀で
モノを見ることの出来ない国内の近視団
がそれを阻もうとする。

歴史に学ばない国は滅ぶというのに。

〈春雷や 四温の耳に 届きつつ〉放浪子
季語・春雷(春)

2月28日〔水〕春の嵐
雨の中出かけなければならなくなった。
二時間ほどであったが風雨をくぐって来
たので些か疲れた。
予告した闘病レポートを書きたいのだが
次回まで何卒許されたい。





水温む

2018年02月27日 | 俳句日記

朝の洗い物をしていると気が付いた。
手がかじかまない。
これならば給湯に切り替える事はない。
「水温む」と、季語が浮かんだ。

寒い中、無理はすまいと久しく足を向け
なかった大濠公園へ行きたくなった。
水温む湖水は、水面に穏やかさが漂う。
鳥達にも逢いたかった。

春と調和した日差しの中で、人びとが思
い思いに楽しんでいた。


高浜虚子に次の句がある。

《これよりは 恋や事業や 水温む》虚子

少子化対策やデフレ脱却の標語になりそ
うな句である。
春とはそうしたものだ。
子雀達も身体作りに励んでいた。

頑張れ未来‼️

春はまた前向きな別れの季節でもある。

二組の真鴨がその時を待っている。

〈水温む 道連れはあり 遥か旅〉放浪子
季語・水温む(春)

2月27日〔火〕快晴
豊かな心持ちで帰宅すると、関東から2時
間に及ぶ長電話あり来客ありで疲れた。
予告していた副作用のレポートは明日に
させて頂きたい。








2.26事件

2018年02月26日 | 俳句日記

3.11の翌日、被災地の避難所でこんな事
があった。
ようやく外部との連絡がついた避難所に
100個のお握りが着いたが、そこの非難
者はすでに倍以上に膨れ上がっていた。

責任者は追加の要請を行った。
年寄りや子供、弱っている者から先に食
べさせろ‼︎と義憤に駆られて詰め寄る人もいたが責任者は公平を期すと強弁した。

第2次の到着は翌日になった。
ライフラインの途絶えた中、温めること
すら出来ない前日のお握りは、コチコチ
で食べられなかったそうである。

ここで考えなくてはならないのが、公平
という社会正義の理念である。
民主主義であれ、社会主義であれ、公平
という理念は尊重すべきだ。

ところが、往々にして教条的な社会主義
者は運用を間違う。
人の生存権も自由も人情も否定する。
つまる処、全体主義に行き着く。



20世紀の3悪人、ヒットラー、スターリ
ン、毛沢東は、三人とも社会主義者であ
り、千万単位で自国民を殺している。
ポル・ポトもそうだ。

私が尊敬する渡部昇一先生が。昭和維新
の青年将校達は国家社会主義者だと断じ
ておられるが、私はそうは思わない。
ただ単純に義憤に駆られて身を捨てた。

大正デモクラシーによる400もの労働組
合の林立、政党の離合集散、国家社会主
義の台頭等により民族的思想混乱時代で
あったところに世界大恐慌である。

都市労働者の失業は40万人を超え、農村
も疲弊した。日本は先の避難所みたいな
混乱を来していた。
2.26はそんな最中に起こった。

青年将校達は、後先を考えず純粋に国と
民を想い決起したのである。
2.26の陸軍将校は、正規の手続きを経ず
して軍を動かしたのが不味かった。

統帥責任者である天皇は、法に照らして
直ちに反乱軍と見做し鎮圧を命じた。
当然動機よりも法が優先したのである。
彼らの想いは春の雪の如く潰えた。

今日は、ここまでにしておく。
兎に角、教条的な社会主義者は嫌いだ。
頭の硬さに危うさを感じる。
隣近所にそんな国がある事を忘れない。

〈健気なる 血潮弔へ 春の雪〉放浪子
季語・春の雪(春)

2月26日〔月〕晴れ
秘結していたのが、昨日から今日にかけ
て大量に排出された。
お陰でスッキリしたが、下痢は副作用の
兆候でもある。
明日は、副作用についてレポートする。





桃と巣立ち雛

2018年02月25日 | 俳句日記

又美しく桃が咲いている処を見つけた。
それはスーパーへの道筋の路地裏にあった。街を湿らす程度の春雨に濡れて、桃
色がしっとりと美しかった。

どこからか鳥の声がする。
裏山の林の中か⁈と思ったが、それにし
ては近い気もする。
2階家を覆い隠す桃の木に近づいた。

ん⁉︎やはりこの中か?。
花枝に目を凝らして探してみた。
居た居た、メジロだ。左右に体を揺すり
ながらチロチロと啼いている。

昨日飛び交わしていた仲間は何処に行っ
たのだろう。
声が小さく聞こえるのは、鳴き初めた巣
立ち雛だからかも知れない。

メジロは、目で追うのに苦労するほど忙
しく枝を移動する。
一枝に留まっているのは、親を待っているからか?この雨の中。

〈風邪ひくな いじらしき哉 巣立ち雛〉放浪子 季語・巣立ち雛(春)

2月25日〔日〕小雨
平昌オリンピックが終わった。
冬季では史上最多のメダル数を獲得した
ということだが、そんなことはどうでも
いいことだ。
緊迫した極東情勢の中で、日本人選手が
どう世界の目に映ったか。
強さは競技の世界であるから勿論だが、
好感度が大切だったのである。
その点日本のアスリートは満点だった。
これで、安倍首相も河野外務大臣も外交
が行い易くなった。
国民は選手に感謝しなければならない。


春の日

2018年02月24日 | 俳句日記

春が戻って来た。
穏やかな土曜日の一日、大気が羊水の様
に身体を癒す。
ただただ浮かんでいればよかった。

目白がチチと芽吹き前の街路樹で遊ぶ。
控えめな車の往来が、道路を広場に変え
て、天地が広くなった。
歩行者ボタンも押さず渡った。

ファーマシーで、いつものレジの奥さん
からお釣りの小銭を沢山貰った。
「おっ!お賽銭が出来た」
とつぶやいた。

「六地蔵ですか?」
「ええ」
「まあ、ありがとうございます」
と、こちらに手を合わせてくれた。

微笑みを交わすと店を出た。
もと来た道路を渡るとお地蔵さんにお参
りをして、ご当地の安寧を祈った。
日本人の心には仏様が宿っている。

〈春の日や 姿のままの 地蔵尊〉放浪子
季語・春の日(春)

2月24日〔土〕晴れ
友人が魚を差し入れしてくれた。
鯛のお刺身と大ぶりの鯖一本である。
鯛はキロ級の半身であったから、母と弟
の三人で鯛づくしの饗宴を開いた。
鯖は冷凍してある。